2010年12月

2010年12月10日

サブリミナルなトリック

先日、「メンタリスト」が面白いということを書きましたが、
ストーリーや、観察に基づく推理の鋭さ以外にも
こまめに登場するマジック的な要素が楽しかったりします。

コールドリーディングというよりは、
まさにメンタリストと呼ばれる読心術的なマジックで良くやられるような
サブリミナルな誘導も見られます。

意図が分かる側からすると、思わず「ニヤリ」としてしまう内容です。

例えば、『頭に思い描いた図を当てる』というやり取りがあって
これなどは典型的な誘導に基づいている。

実際にできるかというと、もっと工夫をしたほうが良いのかもしれないし、
色々と考察できるものではあるんですが、実際に流れていたものを紹介します。

主人公が、同僚のエージェントにイタズラをしかける場面です。


 Feeling awake? Mentally alert?

 I want you to imagine a screen between you and I.
 On the screen, I want you to project a basic shape.
 Like a square, but not a square.

 Got it?

 Look it in.
 Now, I want you to project another shape,
 and put that shape around the shape you already have.

 Here's the fun part.

 Now, concentrate and project that onto the back of my mind.
 Look right here.
 Open your mind, and send it to me.

 Okay, now, I'm starting to feel it.

 It's a triangle inside a circle.

…という流れ。


ざっと説明すると…。

 意識はハッキリしていますか?

 では、目の前にスクリーンを思い浮かべて下さい。
 そのスクリーン上に、何か基本的な図形を描いてもらいたいんです。
 正方形でもいいし、そうじゃなくてもいいです。
 
 いいですか?

 それをそのままにして、
 次に、先ほど描いた図形の周りを、別の図形で囲って下さい。

 ここからが面白いところです。

 さぁ、集中して…、それを私の頭の奥のほうに送ってください。
 ここを見て。
 心を開いて、送ってください。

 きました。
 
 丸の中に三角形がある図形ですね?


僕は、これを見ていたときに形を予測して当てられました。

いわゆるサブリミナルメッセージとして送り込んでいる内容が分かったので
出てくる答えにも予想がついたわけです。


で、ここで意外と重要なのが、雰囲気作りの部分。

「イメージを送ってください」というくだりです。

いかにも読心術といった雰囲気を出す部分ですが、
実際にはそれ以上の効果があります。

そこで感じ取っているという雰囲気を感じさせるのが重要なんです。

この「いかにも」の部分に注意を向けさせる。
そうすると、本当に重要だった部分から注意がそれて
誘導的なメッセージに気づかれにくくなる、と。

マジックの場合は、トリックに気づかれにくくするために
思わず注意が行ってしまいそうなものを用意しておくわけです。

それが「一瞬で紙が燃える」だったり、大袈裟な演出だったりする。
どこかに注意を引きつけておくことで、トリックに意識がいかなくする、と。

上手く注意が逸らせると、マジシャンは驚くほど大胆にトリックを使っていたりします。

この「読心術」のようなものも、
「心に送る」という「心を読む」部分に注意を向けることで
トリックに気づかれにくくしているところがあると考えられます。

そういう工夫にも一生懸命なんです。


人を騙そうとか、イタズラにかけようとか、
そういう企みをする人は、その難しさを実感しています。

もちろん、失敗の経験もあるでしょう。
その中で、確率を上げるための工夫を積み重ねていく。

工夫に妥協が無いんです。
目的のために必死なんです。

それと比べると、多くの人がコミュニケーションに対して持つイメージが
あまり安易になっているんじゃないかと思うことがあります。

人の心や認知が、どういうものによって影響を受けるのかを理解していれば
コミュニケーションで気をつけることの量が変わるはずです。

営業成績を上げたいという人が、相手を説得するために
マジシャンや詐欺師ほどに妥協のない工夫をしているだろうか、と。

僕の知り合いの凄腕の人たちは妥協がありません。
まぁ、売上に対するモチベーションが違っている、という部分もありますから
出来る限りのことをしようという意志も違うんでしょう。


僕はセミナーをする仕事をしている以上、
色々な影響を考慮して工夫をしたいと考えます。

何が、受講する側の方々に、どんな影響を与えるか。
そのことを気にかけるわけです。

僕は、特に初回のセミナーのときには、部屋の中に注意を配ります。
椅子を綺麗に並べ、ホワイトボードの汚れを取り、
電気器具のコードを見えないように折りたたみ、
テーブルの上に出ているものを片づける。

壁に貼られているものや、書類の入った段ボール、使っていないマイク…。

無関係なものは、見えているべきではないと考えています。
それが視野に入れば、意識には上がらなくても印象としての影響があるからです。

「さすが几帳面ですね」などと言われることもありますが、
それは僕が「整理整頓を好む」という理由からではありません。

自分の好みで何かをしたいわけじゃないんです。
全てのものが人の心に影響を与えていることを考えたとき、
最も効果的に進めるにはどうしたら良いかを工夫しているつもりです。

ゴチャゴチャした印象は、「なんとなく」
ゴチャゴチャとしたメッセージだけを伝えます。
何が原因で「ゴチャゴチャ」感を感じているのかが自覚できないままに
その印象だけを持つことになるわけです。

となると、その小さな不快感は、別の何かに投影されます。
通常は、その時に意識が向いている対象です。
セミナーの内容が「ゴチャゴチャ」していると感じるのか、
講師が「ゴチャゴチャ」していると感じるのか。

どうでもよいものが視野に入ることが、
どれだけ人に影響を与えるか。

そのことを理解して、工夫しようとすれば、
『主催者側の都合』で必要のないものが視野に入るリスクは
避けられるはずだと僕は思います。

もちろん、貸会議室であれば思うようにできないこともあります。
あとは、その中でどれだけの工夫をしようとするかじゃないかと考えています。


自分の目標とすることに対して工夫をしていける量。
妥協のない姿勢。
そこに僕はプロ意識を感じます。

メンタリストの「メンタリストっぽさ」を描きこもうという工夫。
そこにも製作者のプロ意識が感じられる。
だから面白いと思うんです。

…ちなみに、どういうトリックで図形を当てていたかは、また後日に。

2010年12月08日

12月の勉強会

12月の勉強会のお知らせ

開催まで期間が短いですが、12月の勉強会のテーマをご案内します。

今回のテーマは『複数の人とのコミュニケーション』。

一般的に扱われることの多いコミュニケーション技術は
カウンセリングやコーチングを出発点とするものが多いせいか
一対一の場面を想定した手法が中心になっているように見受けられます。

実際には、家族療法やグループコーチング、ファシリテーションなど
複数の人を相手にしたコミュニケーションの技法もありますが、
それぞれが特化していて、専門的な工夫が多くなっている印象を受けます。

特定の状況、特定の意図に沿って作られた技術じゃないかということです。

一方で、日常生活の場面では、複数の人と同時に接することは頻繁にあるものです。
日々の雑談から、仕事での打ち合わせ、会議、プレゼンテーションなど、
集団の中でコミュニケーションは良く見受けられます。

そこで今回は、特定の流派の手法に絞り込むのではなく、
より根本的なトレーニングを通して
集団におけるコミュニケーションの仕方を磨いていこうという趣旨になります。


一般に、コミュニケーションを扱うようなセミナーや書籍などでは
「相手に合わせることが大切」といった説明が多く見られます。

大半のコミュニケーション技術が、カウンセリングなどの
援助的な技術を出発点にしていますから仕方ないことかもしれませんが、
日常的な場面では「相手に合わせる」のが全てではありません。

自分の想いを優先するときもあれば
他の誰かのために何かをするときもある。

当たり前のことですが、このポイントは外せないはずです。

一対一の援助的なコミュニケーションの場合には
「相手に合わせる」というスタンスを貫くことで
望ましい結果に繋がることが期待できるでしょう。

ですが、複数の人と関わる場面では、それだけでは不十分です。

例えば、家族療法では、双方に言い分の違う夫婦を相手にすることがあります。
お互いに主張が違うのですから、どちらか一方に対して「合わせる」ことをしたら
もう一方には「合わせない」ことになってしまいます。

だからといって、両方の意見に賛同していたら「どっちの見方だ?」と
信頼してもらうことさえ困難でしょう。

会議のときに意見が対立することを思い浮かべて頂ければ
「相手に合わせる」が全てを解決する発想ではないことは実感しやすいと思います。

だからこそ、明確にすべきポイントがあるんです。
あらゆるコミュニケーションにおいて重要なポイントのはずです。

シンプルですが、このポイントを自覚できているかどうかで
コミュニケーションの進み方が変わります。

今回の勉強会では、まずここを押さえます。


そして、複数の人とのコミュニケーションの場を想定したときに良く言われる
「空気を読む」ということに対してのトレーニングをします。

空気の読み方には色々な着眼点がありますから
持ち味にあったコツがつかめるように実習を進めます。

さらに、その場に合わせた対応の仕方もトレーニングします。

「空気が読めない」と呼ばれるケースでは
・空気を読もうとしていないのか
・空気を読み違えているのか
・空気を読んだ結果として、求められる対応をしていないのか
といった着眼点があるはずです。

ここでの対応の仕方には、言葉の内容の技術と、
言葉以外のメッセージ(振る舞い方)の技術と両方があります。


これらのトレーニングをしていく過程で、
トレーニングの行われる場(勉強会)そのものが
『複数の人とのコミュニケーション』の実例になっているのも重要な部分でしょう。

実習の内容そのものに注意を向けて取り組むだけでも十分ですが、
その場で行われる「複数の人との関わり」に対しても
得られるものは沢山あるはずです。

実習の仕方や進め方の中に、複数の人とのコミュニケーションの方法が
実習で意識するものとは違ったレベルで学べるように工夫をします。
そのあたりを考えて頂くのも面白いかもしれません。

集中して取り組む実習内容で意識的にトレーニングしている部分と、
気づかないうちにトレーニングされている部分とがある
、ということです。


技術的な取り組みとしては、
『プロセス・リフレーミング』と呼ばれる手法や
効果的な『フィードバック』の技術を扱います。

言葉の正確な定義としてリフレーミングに含むかどうかは
今回のテーマから外しますが、技術としては非常に効果的です。

一対一の場面でも使えますが、複数を相手にする時には特に有効でしょう。

詳しい内容は勉強会で説明しますが、
「気の利いた一言」で関係性を一気に良好にするものと言えるかもしれません。


解説が多く必要な内容を午前中に扱う予定でおります。
午後は実習を中心に進めるつもりです。

集団におけるコミュニケーションであれば全般に役立つ視点と
技術のトレーニングを扱いますから、
会議にも役立つでしょうし、人前で話をする場合にも役立つはずです。
もちろん日常的な場にも応用できます。

複数の人と関わるというのには、
一対一のコミュニケーションとは違った影響があります。
それぞれに違った魅力があるものです。

人がお互いに影響しあうものだということを感じていただけている場合には
複数の人が集まる場面の重要さにも気づきやすいと思います。

相互の影響を活用すると一人では得られないものが得られます。
集まった人が生み出す相互作用を味わって頂く場になれば幸いです。

色々な素材が入った鍋料理のようなイメージでしょうか。
シンプルな素材の鍋も美味しいものですが、
色々な味わいが混ざり合った複雑な味わいもまた魅力的だと思います。

年末が迫っていてお忙しいかもしれませんが、
ご都合が合わせられれば、是非お越しください。

あたたまりますよ。



<ご参加に際しての注意事項>

※NLPの専門用語の説明などは省略するつもりですので、
 NLPなどに対する知識と経験のある方、もしくは
 過去に勉強会でトレーニングを積まれた方
のご参加をお薦めします。


※諸事情により資料作成にかけられる時間が限られていますので
 ご用意できる資料が不十分になってしまう可能性があります。

 その点をご理解いただいた上で、ご参加ください。



  ※最近は多くの方からお申し込みを頂いています。
   定員を設けていますので、ご注意ください。
   定員を超える場合には先着順での受付とさせて頂きますのでご了承下さい。


  ※勉強会の趣旨に関しましては、こちら(勉強会070725)をご覧下さい。


詳細は以下のとおりです。




【勉強会の詳細】


【日時】 12月23日(木・祝)

     ◆午前の部 10:00~12:30  
     ◆午後の部 13:30~16:30


     ★午前のみのご参加も可能です。(理論の全体像は午前に扱います)
      「午前」あるいは「両方」でお申し込み下さい。



【場所】 滝野川会館 303集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)


【参加費】当日、会場にてお支払いください。
     
     ◆午前の部 ・・・4,000円
     ◆午前・午後の両方 ・・・7,000円

    
    
テーマ: 『複数とのコミュニケーション』


 *多くの方にご興味を抱いて頂けるようになってきましたので、
  学びの密度を考えて、一定数で募集を打ち切らせていただくことがあります。
  ご了承ください。




人は他者との関係性の中に身を置くと、自然と立場を決めていきます。

会社組織の中でリーダーとしてグループを仕切っている人が、
何かの会議の場面では、より仕切る力の強い人に役割を委ねたりします。

普段は積極的に話さない人が、自分よりも話さない人と会話をすると
自分から積極的に話を振るようになったりします。

いつもは他人へ気配りをする人が、自分よりも気配りの多い人と一緒にいると
その人に気配りを任せるようになったりします。

それぞれの個性には強さがあるんです。
その個性が関係性の中で表現の仕方を変える。

だからこそ、表現の仕方にはバリエーションがあったほうが役立つわけです。
違った役目をしなければならないときのために、得意ではないやり方も
技術としてできるようになっておく、と。


ただ、技術を形として教わるあまり、自分の個性を抑えるように振る舞うのは
それはそれで勿体ない気がします。

講師業をするような場合には、意外と多く見受けられる気がしますが
誰かから教わった方法を忠実にしようとするあまり不自然になるのでは
損をしているように感じるんです。

そして、時折、無理が出ることも。

太陽もあれば、月もあるんです。
春も、夏も、秋も、冬もあるんです。
全てに魅力があるんです。

「他人と比べなくていいんです。
 人それぞれ、違った魅力があるんです」
なんて言いながら、自分は理想の誰かの形を追い求める。

そういう時期も重要だとは思いますが、
それ以上に自分の個性に納得しておくのも重要じゃないでしょうか。

真夏の太陽のような人が集団に対して与えられる影響と、
冬の木漏れ日のような人が与えられる影響には違いがあります。

個性から染み出す魅力と
場面によって表現を変えられる柔軟性。

そんなことを感じられる勉強会になればと思っています。


終了しました

トレーニングには色々あります。
無意識にアプローチする手法であれば、一度の取り組みで効果が出る場合も多々あります。
一方、話術や聞く技術のように、地道なトレーニングによって効果を発揮するものもあります。
この勉強会では地道なトレーニングが主体と考えていただいて良いかもしれません。


是非、お互いの頭を上手く利用し合いましょう。

今後、参加者のご様子を伺いながら、徐々にクローズドな会合にしていく方針です。
ご興味がおありの方は、お早めに一度ご参加下さいますことをお勧めいたします。


また、お気軽にお友達やお知り合いをお誘いいただけると喜ばしいです。
学びの幅が広がるとともに、勉強会が新たな学びの機会となっていただけることを
心から願っているためです。


【その他のご連絡事項】
ご自分の学びのアウトプットとして、勉強会で発表したいことがある方は
申し込みフォームの「ご意見など」の欄にご記入ください。
お時間などの相談をさせていただきます。


勉強会の最中には、質問をお気軽にドンドンして下さい。
話題を遮っていただいて構いません。

その時によって、どんな情報が関連して出てくるかは分かりません。
質問に答える側としても、その時間は非常に有意義なものです。

また、テーマに関して事前にご関心の強い点がありましたら
申し込みフォームの「ご意見など」の欄にご記入ください。

調査して勉強会にあたります。



それでは当日お会いできることを楽しみにしています

2010年12月05日

「 The Mentalist 」が面白い

お薦めされていた海外連続ドラマ「メンタリスト」を見ました。

これは面白いですね。
「 Lie To Me 」のほうが非言語メッセージの読み取りに注意を向けているのに対して
「メンタリスト」では、もっと積極的な働きかけがあります。


どちらもズバ抜けた観察力という点で僕の好みに合致しますが、
「 Lie To Me 」の主人公は心理学者をモデルにしているらしく
学術的というかデータ重視な雰囲気があります。
統計的といっても良いかもしれません。

細かく見るんですが、自分の中のデータベースと照らし合わせるような印象。
そこには新人として「天然」の感情を読み取る達人が出てきますが、
こちらはデータというよりも直観に近く、受け取った印象をまとめて感じ取り、
それを元に判断するような雰囲気です。

「 Lie To Me 」では主人公と新人、二人の感情を読み取る達人が
ある意味、対極的な手法を使っているのが興味深いところ。


それに対して、「メンタリスト」の主人公は
以前に偽超能力者としてスピリチュアルカウンセラー風のことをしていた詐欺師で、
いわゆるコールドリーダーなんです。

これが久しぶりに僕のコールドリーディングへの注意を高めてくれました。
意識的にコールドリーディングを練習しなくなっていましたし、
身につけたものを自然に応用するぐらいになっていて
意識的に課題を持ってコールドリーディングをすることは減っていたので
かなり刺激的に感じます。

勉強会でやろうかなぁ…という気持ちが沸くぐらい。

アメリカでメンタリストというと、心理系のマジック
つまり超能力っぽく見せるマジックをする人のことも指しますから
主人公には観察力だけでなく、そうした手先の器用さもあるんです。

人の意識をかいくぐりながら、相手に影響を与えていく。
そんな方法も出てきたりして面白いわけです。

観察に関していえば、感情だけでなく個性や性格、行動の特徴にまで
観察結果を広げていくところがコールドリーディング的だといえます。

感情を読み取って、その感情を正確に把握する。
そちらに主眼を置いているのが「 Lie To Me 」側だとすると、
「メンタリスト」の場合には、瞬間の感情だけでなく
その人全体にまで推理を広げていくというのが違いでしょう。

一般に観察力と言ってしまえば、一言で済んでしまいますが、
僕が観察をする時に区別している2つの方向性は、まさにこの違いです。

今、この人はどんな状態か。
この人にはどんな個性や特徴があるか。

僕が先にトレーニングしたのは、個性を把握するための
コールドリーディング的な方向性でした。

その技術は僕にとって楽しいものでしたから
仕事を通じて磨き続けてきたつもりでいますし、
気づける量も増えてきたと感じています。

一方、感情を読み取るというほうに関しては、
日常のコミュニケーションにおける重要性の高さ、
そしてカウンセリングをする上での核心的なメッセージとしての意味合いを考え、
どちらかというと、こっちのほうを意識的に重視していたように思います。

勉強会などで扱うテーマも、
感情を受け取るほうをトレーニングすることが多かったはずです。

実際には両方の技術が上がると相乗効果のように見えるものが増えてきて
相手を理解する精度は上がっていくように感じますが、
「メンタリスト」でやっているのは、その両方を組み合わせた観察の仕方のようです。

僕にとっては、「ほんの一部分だけを見て、データと参照して解釈する」方法よりも
沢山のメッセージを同時に受け取って、自分の中で関連付けをして
そこから推測を導き出していく「メンタリスト」的な流れのほうが好みなので、
それもまた、このドラマを好意的に見られる理由じゃないかと思っています。

データ重視でもなく、直観重視でもなく、
沢山の情報を意識にあげて、自分の推測の根拠を説明できるようにしてある。
僕が心がける方向性と近いものを感じられるから楽しめるんだろう、と。


ちなみに、コールドリーディングにおいては
話術や言語的な技術以外にも、非常に重要な要素があります。

「メンタリスト」では、相手に影響を与える立場として欠かせない技術が
分かりやすく描かれていますから、良い見本になるんじゃないかと考えています。

これは面白そうなテーマだという気がしてきましたから
近々、勉強会のテーマとして扱うつもりです。

興味のある方には、オススメです。
DVDでレンタルが可能です。

一話完結なので、続きが気になって最後まで見てしまう…
といった時間の問題もないと思いますから、その点も安全でしょう。

2010年12月03日

12月のトレーニングの案内

先日、ご案内していた「トレーニングの場」の詳細をお知らせします。

日時は先の記事に書いたとおり、
   ① 12月11日(土) 18:30~21:30
   ② 12月19日(日) 18:30~21:30

です。

トレーニングとしての意図は、以前の記事をご覧いただくとして、
各回のテーマを決定しました。

といっても、基本的には前回扱った内容を復習しながらトレーニングし、
扱いきれなかった実習を行うのが全般的な流れにはなると思いますが。

12月の2回では
 ①「ねぎらい」の復習とトレーニング
 ②「流れのあるコミュニケーション(焦点化を含む)」のトレーニング
を行います。

11日(土)が「ねぎらい」のトレーニングで、
19日(日)が「流れのあるコミュニケーション」になります。


「ねぎらい」に関しては、11月の勉強会の説明に書いたとおりですが、
トレーニングとして注目したい部分は『カギになる感情の捉え方』です。

言葉の選び方の基準として、ポイントを掴む練習をします。

11月の勉強会にご参加でない方も、簡単な内容の説明をしてから取り組みますので
トレーニングを活かして頂けるものと思います。


「流れのあるコミュニケーション」というコンセプトは
コミュニケーションのトレーニングとして、場数を踏むことを主眼においています。

トレーニングとしての色を濃くして、目的をハッキリさせて練習していくと
実習の作業が短時間で、個別の部分を扱う内容になっていくものです。

同時に沢山のことを意識するのは難しいものですし、
多くのことを同時にやろうとすると、普段の癖が出やすくなって
いつも通りのやり方をやっただけで終わってしまうことがあります。

それでは何も新しいことの練習になっていないわけです。

料理に喩えると、
包丁の使い方のトレーニングとして「大根のかつらむき」を練習するとか
中華鍋の振り方のトレーニングとして「ふきんを返す」練習をするとか、
何かしら特化した練習がなされるのに似ています。

それは個別の技術を向上させる目的として非常に重要なので
普段の勉強会では、こちらの意図のトレーニングが中心になります。

同時に、ある程度の技術を身につけてきたあたりからは
より実践的なトレーニングも役立つようになります。

スポーツでいえば練習試合、料理でいえばレシピを見ながら試作する。
そんな段階です。

全体としての「まとまり」を作り出すトレーニング。
流れを捉えるトレーニングといっても良いでしょう。

多少、カウンセリング的な方向を予定していますから
内容を『焦点化』する練習にも役立てて頂けるはずです。


ご都合のつく方は、是非お越しください。


<ご参加に際しての注意事項>

※NLPの専門用語の説明などは省略するつもりですので、
 NLPなどに対する知識と経験のある方、もしくは
 過去に勉強会でトレーニングを積まれた方
のご参加をお薦めします。

※実習が中心となりますので資料の予定はありません。
 過去の資料をお持ちの方は、ご持参いただけると参考になるかもしれません。
 
※前月分に参加されていない方には、その資料をお渡しすることが可能です。
 ご希望される場合には「ご意見など」の欄に、その旨をご記入ください。


詳細は以下のとおりです。




【勉強会の詳細】


【日時】 ◆12月11日(土) 18:30~21:30  
     ◆12月19日(日) 18:30~21:30


     ★ご参加日をフォームにご記入ください。
      (「11日」、「18日」、「両方」)



【場所】 北とぴあ
     (JR京浜東北線・王子駅 北口より徒歩2分)
     (東京メトロ南北線・王子駅 5番出口直結)
     ◆12月11日(土) 808会議室 
     ◆12月19日(日) 808会議室


【参加費】 4,000 円 (一回あたり)
      (当日、会場にてお支払いください。)
     
    
    
【テーマ】 ◆12月11日(土) 『ねぎらいの技術』 
      ◆12月19日(日) 『コミュニケーションの流れと焦点化』



 *実習を優先しますので、学びの密度を考えて、
  一定数で募集を打ち切らせていただくことがあります。
  ご了承ください。




参加をご希望される方はこちらのフォームに入力してください。
(*は必須項目です)


終了しました


実践の中で技術を磨いていくのは有効な手段です。

しかし、人を相手にする技術として考えたとき、
実践では気軽に試してみることに抵抗を感じる方もいると思われます。

だからといって、使うことなしに技術を向上させるというのも難しいはずです。

研鑽の場は重要なものではないでしょうか。

効果の高いトレーニングとなるように取り組んでいきましょう。



追伸。

最近、過去に行っていた2日間のコミュニケーションの基礎コース
(当時は「コミュニケーション・ベーシック」という名称)
について話し合う機会がありました。

こちらから何をしていたかを説明するという趣旨。

内容は受講生によってコロコロと変わっていましたから
決まった形というのは無かったんですが、
全般的に地味なトレーニングが多かったものです。

難しくて高度で、カッコイイ技術ではありません。
もっと日常的で、泥臭くて、単調とも言えるものもありました。

ただ、いずれも徹底的に細かく、普段だったら意識しないことを
きちんと意識してできるように練習するための実習が多かったんです。

中には、「日常会話を盛り上げる」話の聞き方なんていうのもありました。
言われれば当たり前のことを実際にやるだけです。

しかし、それがやってみると難しい。
デモをやるときも結構大変なんです。

考えながら、工夫をして、できるだけ分かりやすくなるように
ポイントを明確にしてデモを行う。
自分にとっても、それがトレーニングになりました。

多分、初期よりも後期のデモのほうがポイントがハッキリしていたはずです。

そして、その講座を一緒に担当して、
デモのパートナーや、受講生の実習のパートナーとして混ざったりしていた
トレーナーから意見をもらいました。

「このワークショップをやっていて、一緒にワークをするのを繰り返すうちに
 地味なトレーニングだったんですが、気づいたら、いつの間にか
 コミュニケーションが上手くなっていたんです」

受講を検討している方や、受講中の方のサポートをしているときに
自分のコミュニケーションが上達していることに気づけたそうなんです。

日常で普通に使っているコミュニケーションだからこそ、
一見すると当たり前で、誰にでもできそうな技術を
正確に、的確に使えるように磨いていくことが役立つわけです。


魔法のような技術は、確かにカッコイイものです。
一瞬で深いトランスに入れるとか、催眠で暗示をかけるとか、
言葉巧みに相手の心理を誘導していくとか、
そういった技術も沢山学びました。

それは野球に例えると、ファインプレーのようなものです。
ボールに飛びついて、転びながら空中でキャッチする。
カッコイイんです。

しかし、本当の名手は、他の人がファインプレーでないと間に合わない打球を
いとも簡単に、普通の打球を処理するように捕ってしまいます。

難しく見えないんです。
踏み出す一歩が速いとか、打球の行方を予測しているとか、無駄がないとか、
一つ一つの技術の高さが組み合わさって、普通にできる範囲が広がるんです。

特別なことをしているように見えないのに、実は高い成果を出している。
それは派手なファインプレーには見えませんが、高い技術に支えられているんです。

魔法のようには見えない、
いたって普通のことのように見える、
そんな技術の高さもあるということです。

それには言うまでもありません。
一つ一つの技術を磨いていくのが求められるものじゃないでしょうか。

cozyharada at 23:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!セミナー情報 | NLP

2010年12月02日

驚きの発見

12月2日のインターネットのニュースで見たんですが、
NASAが世界で初めての非常識な生物を発見したらしいです。

通常、DNAは糖と4種類の塩基(ATGC)とリン酸でできていますが、
その生物はリン酸のリンの代わりに、ヒ素を使っているというんです。

リンとヒ素は周期表の同じ列にありますから、系統としては似ているんですが
それでも根本的な化合物として違う元素を使っているというのは驚きです。

色々な機能を持っている生物、特殊環境にすむ生物など
不思議な生き物は沢山知られていますが、地球上の生物である以上
どれもDNAを持っているはずでした。

生物とは呼ばれないレベルのウイルスでさえ、
その遺伝情報はDNAかRNAの形で保存されているわけです。

地球上の生物は、同じ原料を使って、バリエーションを出していたはずだったんです。

ところが、DNAの中のリンの代わりにヒ素が使われるということは、
違う原料で作られている生物がいた、ということを意味します。

化学物質の名前としてもDNAと呼ぶべきじゃないのかもしれません。


生物学の世界では、全ての生物が、DNAを遺伝子の媒体として使っていて、
原則として20種類の共通するアミノ酸を使ってタンパク質を作り、
同じような構成の膜で細胞を覆っている…
といった共通点が重要とされています。

なぜなら、そのような基本構成成分が共通しているのは
ある1つの生命体から子孫が広がっていったと考えられるからです。

もし、地球外に生命体がいるとしたら、地球上の生物と同様に
DNAや20種類のタンパク質を使っていないかもしれないわけです。

どこかの星で、たまたま生命として活動できるものが生まれたときに
それが地球の生物と違う種類の物質を使っていたとしたら、
その星で進化した生き物は、地球上の生物とは違った原料を使っていると予想されます。

そのぐらいに、地球上の生物は同じ原料を使っているというのが
常識的で欠かせない性質だった、ということです。


そこで違う原料を持った生物が見つかった。

そこから、地球外にも生命がいる可能性に意識が向く人たちがいるんです。

今回見つかった特殊な微生物が、地球外の生き物かというと
そのような考え方は極端だろうと思われます。

微生物が見つかった環境は北カリフォルニアの湖で
塩分濃度が海の3倍ぐらいあって、ヒ素を沢山含んでいる水なんだそうです。

そういう特殊環境に適応している微生物だから
ヒ素を利用しているというのは納得のいきやすい話で、
環境に合わせた結果が「リンの代わりにヒ素を使う」というものだったと考えられます。

ですから、この生物が地球外の生き物かどうかという点はともかくとして、
地球の生物と違ったパターンの原料を持つ生物が可能だということが示せたのは
生物学において、相当大きなインパクトを持つと言えます。

まだ詳しくは調べられていないはずですが、
その仕組みは非常に興味深いところです。

生物の根幹であるDNAの原料を変えるためには
数多くの生体内の化学反応が違ったものになる必要があります。

ほんのチョットの特殊な遺伝子を持っているだけでは
そのような根本的な変化には不十分だろうと予想されます。

全体的に少しずつ、様々な違いが含まれているんじゃないでしょうか。


これはかなり興味深い発見です。

ただ、英会話の先生にこの話をしたんですが、
専門外の人にとっては、ことの重大さがピンとこないようでした。

世間も含めて、もっと盛り上がってもいい発見だと思うんですが…。

cozyharada at 23:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!全般 
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   南北線王子駅直結

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《瞑想講座》

【日時】 
  2019年6月22日(土)

  午後の部 13:30〜16:30
  夜間の部 18:00〜21:00

【場所】 
  北とぴあ 第2和室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

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《怒りの取り扱いマニュアル》
 〜期待の手放し方と
  ゆるしの技法〜


【日時】 
  2019年7月6日(土)
     7月7日(日)
   10:00〜18:30


【場所】 
  滝野川会館

   JR上中里駅より7分
   JR駒込駅より10分
   南北線西ヶ原駅より7分

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次回未定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


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《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

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次回は未定



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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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