2011年04月

2011年04月29日

謝っても

謝罪は大切なものでしょうが、
謝る側と謝られる側では求めるものが違いそうです。

謝ってもらって気持ちがスッキリすることもあれば、
謝ってもらったがゆえに苦しいこともあります。


大体の場合、誰か一人だけに完全な非がある
というのは少ないものでしょう。

お互いに悪いと思えれば上手くいきやすいでしょう。
「ごめんなさい」
「いやいや、こちらこそ、ごめんなさい」
と。


そこに第三者的な事情が絡むと複雑です。

謝ってもらう側も、仕方ない事情があるのを分かっている。

そういうときに理由の説明が逆効果になることがあります。

とにかく気持ちが収まるような謝罪が欲しいときもあるでしょう。

「言い訳はいい!誠意だ!」と。


ところが、理想的で完璧な謝罪だからといって、
謝ってもらった側がスッキリするとも限らないと思うんです。

非の打ち所がないからこそ、
その辛い状況を受け入れなければならないかもしれません。

誰も責められなくなってしまいますから。

文句を言う相手がいる。
不満を向けられる対象がいる。

それで救われている部分もあるかもしれません。


まぁ、電力会社の偉い人が、そのつもりで
ツッコミどころを残して謝っているかは分かりませんが…。





2011年04月27日

パンダ

震災の影響で、全面的なブームにはならなかったようですが
上野ではパンダが押し出されていました。

色々な表現のスタイルがありますね。

パンダ


ちなみに、パンダの泣き声は

 「メェ〜〜」

だそうです。

ヤギとほとんど同じに聞こえました。


パンダは2種類しかいないとのことで
白黒でお馴染み、クマ科の「ジャイアント・パンダ」と
アライグマやイタチの仲間、ラスカル風の「レッサー・パンダ」。

全然似ていない気がしますが、
レッサー・パンダはクマ科ではないそうです。

英語にすると「 lesser 」ですから、
「より小さい、より劣った、より重要でない」
という意味。

動物に対する学者の見方は面白いものだと感じます。

cozyharada at 23:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!全般 

2011年04月25日

5月8日、実践トレーニング

直前でのご案内になります。
ご都合のつく方は、ご検討下さい。

5月8日(日)に「実践トレーニング」を開催します。

ブログの片隅にコッソリと告知が出ていたものです。


4月の定期勉強会が5月1日にズレ込んだこともあって
「5月の勉強会」という言い方に違和感がありますが、
5月分の定期勉強会は、諸事情で開催が難しい状況です。

8日の他にも、どこかで一回、
実践トレーニングの場を用意したいと考えています。

その前に、まずは8日の案内、といったところです。


実践トレーニングでは復習的にコミュニケーションのトレーニングを
組み合わせて練習をすることが中心になります。

コミュニケーションにおいて、伝えることも重要な要素ですが、
まず「伝わる」かどうかが相手に依存する特徴が重要です。

相手に合わせることでしか、望ましい伝え方というのは決められません。

多くの人に好まれる伝え方は考慮できるでしょうが、
より重要なのは、相手に伝わっているかどうかを見極めながら
伝え方を柔軟に変えていく、という部分です。

そのためには、相手の理解度を読み取ることが求められます。

つまり、これは観察によって相手のメッセージを受け取る行為です。

なので、「伝える」ことを意識した場合にも
「受け取る」コミュニケーションのトレーニングが役立ちます。

さらに、上手く相手に「伝わった」としても
「同意」してもらえるかどうかは別問題です。

「伝える」コミュニケーションを意識する場合の多くは
相手に影響を与えたい目的を含むようです。

「伝わった」結果として、相手の気持ちが変わる、と。

それを求めるのは相当難しいでしょう。

その意味では、相手が求めていることに合わせて「伝える」と
「伝わった」ときに受け入れてもらいやすくなる、
という考え方が役立つはずです。

まず相手の求めていることを理解して、
相手に伝わりやすい方法を探りながら、
自分の伝えたいことを相手に合わせて伝える。

となると、やはり相手を理解するための
「受け取る」コミュニケーションの技術がベースになるわけです。

このような理由から、コミュニケーションのトレーニングとして
相手の情報を受け取る訓練が大切だろうと考えているんです。


実践トレーニングにおいては、この「受け取る」練習を中心にします。

ベースになるのは、
 ○ペーシング
 ○観察
 ○話題の焦点化
 ○ねぎらい
 ○リフレーミング
です。

コーチングをするのでも、セラピーをするのでも、施術するのでも
前段階として必要な要素です。

これを色々な形のトレーニング法で練習します。

実践に近い形が望ましいとは思いますが、
スポーツにおける練習試合ばかりをやるのとは違います。

効果的な練習に、それぞれの方に合わせたポイントを設定して
地道にトレーニングを繰り返すことになります。

決まったセミナーだとしたら、カリキュラムを設定して
それなりに一通りできるようになるように工夫されるでしょうが、
このトレーニングの意図は違います。

「これが正しいやり方」というのを目指すのではなく、
自然と的確なコミュニケーションが取れるようになっていくように
トレーニングを続けましょう、ということなんです。

やればやっただけ上達する。
特に意識はしていなくても、自然と役に立っていく。
…そんな形のトレーニングを目指します。


今回は、その趣旨に忠実に
カウンセリングに役立つ部分を色々と組み合わせて練習します。

復習になる方もいるかもしれませんが、
期間をおいた復習は、自分の技術を見直すのに有効です。

習いごとやスポーツジム、ゴルフの打ちっぱなし…
どんなイメージでも結構ですが、
気軽に来て、楽しんで頂けたら何よりです。

他のトレーニングと違うのは、
コミュニケーションは毎日のように繰り返される
という部分です。

日々の生活で癖になっているものが多いんです。

だからこそ、普段と違う方法を少しトレーニングするだけで
日常のコミュニケーションに役立つことが多いと考えられます。

都合が合いましたら、プラッと練習にお越しください。

8日は、午後と夜間と2つに分割します。

どちらも、大まかなテーマとして
 「受け取る」コミュニケーションのトレーニング
というのを決めているだけですから、
ご参加の方によって内容が変わる可能性が高いでしょう。

両方ご参加いただいても、違った実りが得られると思います。


 <ご参加に際しての注意事項>

 ※実習が中心となりますので資料の予定はありません。
  過去の資料をお持ちの方は、ご持参いただけると参考になるかもしれません。
 
 ※前月分に参加されていない方には、その資料をお渡しすることが可能です。
  ご希望される場合には「ご意見など」の欄に、その旨をご記入ください。
 


詳細は以下のとおりです。




【勉強会の詳細】


【日時】 5月8日(日) 
      ◆午後の部… 13:30〜17:00
      ◆夜間の部… 18:30〜21:30


       ※終了時間は多少前後する場合があります。
      
      ☆「午後」、「夜間」、「両方」をお選び下さい。


【場所】 北とぴあ 808会議室
     (JR京浜東北線・王子駅 北口より徒歩2分)
     (東京メトロ南北線・王子駅 5番出口直結)


【参加費】 ◆どちらか一方のご参加の場合 …4,000 円
       ◆両方ご参加の場合 …7,000円

      (当日、会場にてお支払いください。)

        ※会場費によって変動しています。ご了承ください。    
    
【テーマ】 『受け取るコミュニケーション』


 *実習を優先しますので、学びの密度を考えて、
  一定数で募集を打ち切らせていただくことがあります。
  ご了承ください。




参加をご希望される方はこちらのフォームに入力してください。
(*は必須項目です)


終了しました


自分が、何を支えにして、何を好んできたかを振り返ってみました。

大事なのは「顔と名前の分かる関係」だと感じました。

目の前の一人に気持ちを集中して関わる。
そういうコミュニケーションは良いものだなぁと思います。

まして、それがコミュニケーションを大切にしようという人であれば。

勉強会の場が、ご参加の方々にとって
そんな心の触れ合いの意味も持っていたとしたら何よりです。

2011年04月24日

スライト・オブ・マウス

以前に、「スライト・オブ・マウス」と呼ばれる言語パターンについて
概略とベースになる発想を説明しました。(スライト・オブ・マウス

話し手の中で「思い込み」として一般化された考え、つまり
その人にとっての経験則を「ビリーフ」と呼び、
その「ビリーフ」の思い込みの強さを弱めていく趣旨と言えます。

凝り固まった思い込みを緩める、というのがポイントです。

ですから、凝り固まっていない相手に使っても効果が薄いことがあります。
一瞬でビリーフが変わって人生が一変するということも、
滅多に起きることではないはずです。

凝り固まって柔軟な発想ができなくなっていたときに
ふと、それが緩んで、今までにない考えが生まれる。
そういう効果は期待できます。


スライト・オブ・マウスはパターン集なので、
適用するための型が求められます。

基本は「因果」の形です。

「因果」とは、「〜すると…になる」という形。
「〜」が原因、「…」が結果です。

「等価」でも良いとされますが、根底にある発想は
「因果」が強調されると「等価」になるというものです。

「等価」は、「〜とは…ということだ」という形。
「〜だということ」と「…だということ」を同じと考えるものです。

例を挙げると
「遅刻をされると、粗末に扱われた気がする」が「因果」の形で、
「遅刻してくるのは、私を粗末に扱う行為だ」が「等価」の形。

等価のほうが、発想が強調されているというか、
より凝り固まっているというか、決めつけの感じが強いわけです。

両者の違いは、その強さの程度であって、
意味する中身の元は「因果」のほうにあるのですから、
型としては「因果」に揃えたほうが無難でしょう。

「因果」の形に整えた言い回しに対して
スライト・オブ・マウスのパターンを練習するのが標準的だと言えます。


ということで、今回は「因果」の例として
 『好きなことをすると、お金にならない』
という言い回しに対して
14パターンの例を挙げてみます。

個別の詳しい解説は後ほどにして、まずは
どんなパターンで介入するのかというのを紹介する、ということです。

『好きなことをすると、お金にならない』の意味合いとしては
仕事に関しての話の流れを想像して下さい。

言い回しは「因果」の形になっています。
(ちなみに、この言葉はセミナー中に出てきた例です)

これに対して、スライト・オブ・マウスは14パターンの発想で
言語的な介入を行います。

僕が考えた例は、以下のようなもの。



 〜『好きなことをすると、お金にならない』に対して〜


1.意図
 「生活のためにはお金が大切でしょうが、
  お金がないと好きなこともできないのではないですか?」



2.再定義
 「多くの人からもらう感謝の印
  収入につながるのではないでしょうか?」

   (「お金」→「感謝の印」と再定義)

 「同じ仕事内容ならば、イキイキと取り組む人に
  依頼する人は多いものだと思いますよ。」

   (「好きなことをする」→「イキイキと取り組む」と再定義)


3.結末
 「この後、仕事を受ける時間を考えたら、その考えが
  残りの人生をつまらなくしてしまうのではないですか?」

 「お金が足りなくなると、
  いずれ好きなこともできなくなるかもしれませんよ。」



4.チャンクダウン

 「好きじゃない仕事の中には、好きな部分は少しもありませんか?」



5.チャンクアップ

 「自分の気持ちに従うと、
  思い通りにいかないということが多いですか?」



6.類推/喩え(アナロジー)

 「お金は水の流れに似ていますね
  雨が沢山降るときもあれば、日照りが続くときもある。
  川の水が少なくなったら、どうしたら良いと思いますか?
  雨を祈りますか?
  誰かがダムを開くのを待ちますか?
  ダムを開くように頼みますか?
  下流をせき止めて水かさを増しますか?」

 「お金の流れが川の流れだとしたとき
  あなたの理想の川はどんな川でしょうか?
  水が多くても、よどんだ川でしょうか?
  荒れ狂うような濁流でしょうか?
  それとも綺麗な小川のせせらぎのようなものでしょうか?」



7.フレームサイズを変える

 「あなたが好きなことをすることで幸せになった人達は、
  将来あなたに豊かさを返してくれる気がします。」

   (時間のフレームを変える)


8.別のアウトカム

 「大切なのは、お金を沢山もらうことではなく
  お金を役に立てることでしょう。」



9.世間のモデル

 「世の中の大金持ちの多くは、たとえばスポーツ選手など、
  好きなことを仕事にした人達だと思いませんか?」



10.リアリティ・ストラテジー

 「『好きなことをすると、お金にならない」』というのは、
  具体的にどんな過程で起きるのですか
  好きな仕事をするときには、経費がかさんでしまうのですか?
  それとも、単価の低い仕事のほうが、
  あなたの好みに合うということですか?
  あなたの好きなことは世の中に人気がなくて、
  ニーズがないということでしょうか?」



11.例外

 「好きな仕事で良い収入をもらった経験は一度もありませんか?」



12.価値基準の階層

 「お金を稼ぐことよりも、幸せを感じられる日々のほうが
  大切じゃないでしょうか?」



13.それ自体への適用

 「好きなことなのに好きなようにできないなんて、つらいでしょうね。」

 「厳しい言い方をすると、それは少し貧しい発想のような気がします。
  豊かな発想で仕事を考えたとき、
  何かアイデアは出てきそうにはありませんか?」

  (「お金にならない」→「貧しい」)


14.メタフレーム

 「悩みとして抱えることは、乗り越えられる課題なものです。」



それぞれの詳しい解説は、またの機会にします。

スライト・オブ・マウスをリフレーミングと一緒にするのは
少し乱暴だと思いますから、元の意味を尊重しながら考えました。
むしろ、上の例ではリフレーミングになっているものは少ないはずです。

リフレーミングをすると、例えば
 「お金には変えられないものを得ているからこそ
  その仕事が好きなんですね」
という感じでしょうか。

これはスライト・オブ・マウスの14パターンには当てはまりませんが
リフレーミングだとは言えます。

ですから、スライト・オブ・マウスは、そういう14パターンのものとして
独立で考えたほうが役立つだろうと思います。

また、上記の例は、日本人の感性に沿えるように
マイルドな言い回しを心がけた部分があります。

表現の仕方が、相手と自分の個性によって変わってくるのも
言語パターンを扱う上での注意事項でしょう。


解説の続きは、また今度。

2011年04月22日

発見!

「トゥース!!」

kasuga

(クリックすると拡大します)



 …



 …



 …





後ろ姿は似ていたんですがね…。

オードリー春日ご本人の公認だとか。
一年ぐらいやっているそうです。


色々な価値観があるものです。

cozyharada at 23:46|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!全般 

2011年04月20日

「鈴木先生」ドラマ化

4月25日(月)夜10時から、連続ドラマで
 「鈴木先生」
が始まるそうです。

原作のマンガについては、以前にもブログで触れたことがありますが
これが非常に面白いんです。

ストーリーもそうですが、描写の仕方に特徴のあるマンガです。

登場人物の心情や、その場に流れる雰囲気を
視覚情報として絵の中にサブモダリティで描き込んでいくスタイル。

一般的に絵で表現される方向性は、美しいほうへ行きやすいようです。
「さわやか」だったり、「あこがれ」だったり、「感動」だったり、
そういう心地良い心情変化を描こうとするケースが多い気がします。

不快な心情を表現するのは、
「ちびまる子ちゃん」の顔に浮かぶ縦の線とか、
頭周りに描かれる黒いモヤぐらいじゃないでしょうか。

その点、「鈴木先生」では、エグイぐらいの心情描写がなされます。
ドス黒く、うごめくような心の動きが、過剰な線で描きこまれる。

まぁ、一見すると汚らしいぐらいに絵が強調されるわけです。

そして、見ている側からすると、その絵の持つ印象が
文字に表現されるメッセージ以上に、ダイレクトに影響してくる。

なんというか、時々気持ち悪くなるほど、心が揺さぶられるんです。


もちろん、ストーリーを読みながらですから、
絵の力と合わさって面白さが感じられるとは思います。

ただ、そこに絵が作り出す独特の表現があって、
絵そのものが含むニュアンスが、言葉以上に伝わってくる。

ある意味では、当然のことでしょう。
実際には起こり得ないことが絵なら表現できますから。

それが見ている側の心に響くのは、
そんな風に現実にはあり得ないほどに強調された表現が
運んでくるメッセージがあるからでしょう。

現実にないほどに強調されているからこそ
その意味が強く感じられるわけです。

例えば、冷や汗をかく場面があったとしたら
現実にはないほど冷や汗をかいている絵があれば、
それは「冷や汗」の持つ意味を強調して伝えていることになります。

呼吸が速くなったり、表情筋が引きつったり、目が見開いたり、
そういったストレス時に起きるような生理変化が
強調されて絵の中に描きこまれているわけです。

眼が白くなる絵は、「鈴木先生」の特徴の1つでしょうが、
これなど現実にはあり得ません。
ですが、その眼の絵が運ぶ激しい感情の印象は
見ている側に怖いぐらいに伝わってきます。


こういう絵の加工ができるのは、当然、マンガだからです。

小説では、言葉巧みに表現しようとしますが、
マンガはダイレクトにできる。

マンガでは音響やBGMが使えないですが、
やろうと思えば、絵で見ている側の心を動かすことができるんです。
(それをやっているマンガは少ないようですが)

マンガ「鈴木先生」の魅力の1つは、間違いなくそこにあるはずです。
ストーリー性だけではない。

確かに、ストーリーも一般的な学校モノにないような展開ですから
ドラマとしても魅力的なものになるとは思います。

ですが、ストーリー展開によって引き起こされる各登場人物の心情と
その場で巻き起こっている雰囲気や空気感を描き込むことで
強烈な臨場感を与えている部分も重要なはずです。

そこが、ドラマ化にあたってどうなるか?

注目のポイントです。

ドラマや映画で許されるのは、ズームイン、ズームアウト、
カメラアングルなどの画面割、
光や明るさの調節、効果音やBGMぐらいでしょうか。

照明の当て方は、特に有効な機能をすると考えられます。

ただ、画面構成はマンガでも十分に考慮されている部分ですから
それ以上に強調してドラマの映像にするのは困難かもしれません。

素直に考えれば音響面が一番手を出しやすいところ。
そこを、どれだけ過剰にやれるかが見ものだと思っていますが、
原作漫画の過剰な表現の意味を理解していないと
ただストーリーをなぞるだけで終わってしまう恐れもありそうです。

あとは、演技指導で頑張って、それぞれの登場人物に
過剰な表現で演技をしてもらうか…ですが、
過剰な演技は不自然に見えたりするのも難しいところでしょう。

僕だったら、映像を歪めたり、カメラワークの動きに注目します。

マンガにできない映像要素は動画の部分ですから、
カメラの動きのスピードや画面展開のスピードは使える要素です。

撮影後の動画を加工する段階で、画面の中央や周囲、
人物の顔近辺や背景など、場所ごとに明るさ調整をするのも
印象を強調するのに使えると思います。

撮影の時点から屈折率の違うレンズをつけて
視野の変化を表現してみるのも面白そうです。

どれだけ心情描写を強烈に表現できるか?
その部分に注目してみると、面白いドラマかもしれません。

cozyharada at 23:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!全般 | NLP

2011年04月18日

さりげなく響かせる

NLPの創始者の一人、リチャード・バンドラーは、品の悪さで有名です。

セミナーは下ネタ満載。
言葉遣いも、色々な意味で直接的です。

アメリカには、きっとスタンダップ・コメディに見られるような笑いのセンスがあって
一人のスピーカーがステージ上で笑いを取りながら
話し続けるスタイルが自然なのかもしれません。

講演であれば、一方的にステージ上から話し続ければ良いわけですが、
NLPのセミナーでは、その技術を紹介するために
デモンストレーションを行うことが頻繁にあります。

会場からクライアントとなる人物を募って、
紹介する技術が効果を発揮しやすい問題をもった人を探す。

そしてステージ上に来てもらって、実際に問題に対する取り組みを行います。

バンドラーは、デモをやるまでの話の流れが、下ネタに溢れたコメディ調ですから
デモを始めるまでの雰囲気も当然、そのままの状態になります。

深刻さがない。
問題について話してもらうときも、共感的なカウンセリングの形とは違います。

そういう雰囲気の中でステージ上にデモとして出てくる人物も
やっぱり協力的というか、気楽で深刻さがない感じになりやすいようです。

普段だったら深刻に悩み続けているような自分の問題も
そういうステージ上で扱うときには、ちょっと普段よりも距離を置いて
過剰に思い悩むことなく扱える雰囲気になっています。

問題を抱えていても、それに自分が振り回されない状態になれていて
むしろバンドラーの雰囲気に飲まれて、
気軽に解決できてしまいそうな気分にさえなるかもしれません。


先日、僕が見たバンドラーのデモの動画は
過去の苦しいトラウマ的な記憶を解消する内容のものでした。

デモに出てきた男性は気軽に自分の問題を笑い話のように話ますが、
毎日、その記憶に数時間は気を取られているということでしたから
結構、日ごろは大変な想いをしていたものじゃないかと推測されます。

バンドラーは、その話を聞くときも気軽にオチャラケながら進めていきます。

独特の速いテンポの会話を続け、一定のリズムを保ち続ける。
するとクライアントも、そのリズムに巻き込まれてきます。

苦しい記憶によって嫌な気持ちになるパターンを解消するための作業も
完全にバンドラーのリズムで進みます。

クライアントのペースでやらないのが特徴でしょう。

そこまでのセミナーの流れで参加者全員を自分のリズムに巻き込み、
会場全体の雰囲気をコントロールできる状態を作っているからこそ
そのような速いペースでクライアントに指示を出せますし、
その指示通りに作業をこなしてもらうこともできると考えられます。

バンドラーのデモのやり方を、その部分だけを切り取って学び、
同じように自分のクライアントに対処しようとすると
セラピストは上手くいかずに苦労することもあるだろうと推測されます。

一対一で相談を受けるようなケースで
過去の苦しい記憶に対処することがあったとしたら、
その人は元気を失っている場合も十分に想定されます。

それに対してバンドラーの真似をして対処しても
ペースが合わずに必要な作業を効果的にこなせない可能性があります。

バンドラーの特徴は、自分のペースにクライアントを巻き込んで
リーディングしているという部分にもあると言えます。

クライアントのいつも通りのやり方を続けていると
いつも通りに問題に苦しむパターンを再現しやすい場合もありますが、
バンドラーは、クライアントを「問題に苦しむモード」から
「問題をお茶の子さいさいで解決するモード」に移しているのかもしれません。


動画で見たデモにおいても、
「苦しい記憶と嫌な気持ちを切り離すための作業」を
スピーディに行っていました。

その作業のときだけ、バンドラーの真剣な雰囲気が増します。
オチャラケ感が減る。

でもリズムとスピードはそのままです。

指示的に、クライアントをリードするように作業を進め、
一通りの必要な内容が終わった時点で、少しずつ気軽な感じを増やしていく。

終わった感想を聞きながら、上手くいったかどうかを確認するときも
やっぱり笑いを入れながら、冗談半分に話を進めます。

デモに出たクライアント役の人も楽しそうで、不思議そうな様子。


そこで、バンドラーは自分の状態を一気に変えます。
会場も、デモに出ている人も、その変化には気づいていない感じ。

とても真剣な表情と、声のトーンになります。
少し身を乗り出して、親身な姿勢を取ります。

そして質問をする。
「過去について、一番良いことを知っていますか?」

聞かれたクライアント役の男性は、その雰囲気の違いに気づいていません。
気軽な感じのままのように聞き返す。

そこでバンドラーは、さらに声を少し低くし、
真剣で、優しさと説得力のある雰囲気で付け加えます。

「もう終わっているということです」

言われた男性は、少し茫然とした表情。
雰囲気の違いを感じ取り、気軽に笑っていた表情に真剣さが戻りつつある途中の顔ですが
完全に笑いが消えるまでもいかないぐらいで止まっています。

予想もしていなかったメッセージだったのでしょう。

これまでの一見するとフザケ半分のような雰囲気からのギャップがあるからこそ
大事なメッセージが際立ちます。

その優しいメッセージがジワリと感じられてきた頃には、
すぐに元のオチャラケた雰囲気に戻っていく。

技術的に言えば、ループを閉じることで
一番大切なメッセージを脱線していた話のように意識から外そうとしている、
とも受け取れます。

そうすることが、より効果的だという可能性もあります。

もしかすると、表面的な印象に残っている必要はないという考えなのかも。
大事なことは、本人の心の奥に残っていれば良い、と。

こういう間接的な優しさがカッコイイなぁと思います。


良い話や名言は、調べれば引用することができます。

が、本当に、目の前の一人の心に響く言葉は
さりげなく届いているものなのかもしれません。

そういうメッセージが自然と内側から沸き上がってくる人は
やっぱり只者ではない気がします。

2011年04月16日

緑のヤツ

以前、あるセミナーに参加したときのことです。

どういう流れかは忘れましたが、一緒に参加していたコンサルタントの方と
自分の立ち位置みたいなことについて話す時間があったんです。

グループでの意見交換みたいな時間の中です。
他のメンバーは、二人とも経営者だったように記憶しています。
(コンサルの人も自分の会社でやっていますから、皆さん経営者)

で、僕以外の全員が語っていたのが
「敵を作る」
という内容。

「ライバル」というよりは「敵」のニュアンスだったと思います。
戦う相手を明確に決めておく、と。

先に敵を設定しておくと、自分の立ち位置がハッキリする。
経営で活躍できる人は、その作業を自然とやっているようです。

ただ僕は、それができませんでした。

「できませんでした」と言っているのは、
「当時はできなかった」ということ。

嫌われるのがイヤだとか、怖いとか、
他の人からケチをつけられるのが嫌だとか、
そんな気持ちだったと思います。

当たり障りなく平穏に…、という期待があったんでしょう。

そりゃ、ビジネスは得意になれないだろうなぁ、と思ったものです。


ですが、今は違います。

本当に、つい先日、僕の敵が見つかりました。

おぼろげだったものが、明確になりました。

嫌われても構わない。
どんな文句を言われても気にならない。
相容れないであろう対象です。

敵が分かったからといって、僕の場合、結果的に
自分の立ち位置に対する自覚は変わりませんでした。

自分で大事にしたいものは、そのままです。

違うのは、
「敵から守ると決めた大切なものがある」
という覚悟です。


当事者意識を微塵も持たず、
当人の状況と心情へ想像力を使おうともせず、
外野から問題の本質とやらを指摘して正義を振りかざすだけ。

それに対する怒りと緊張と混ざり合ったような奇妙な感覚があって、
色でイメージすると黒みがかった緑みたいな感じかなぁ…
なんて思っていたんです。

それが「正義を振りかざす」部分に対する不快感と繋がって
僕の中に「デビルマン」のイメージが浮かんできました。

あの薄暗い緑色の感じ。
昔の「仮面ライダー」の薄汚れた緑色のイメージにも
「妖怪人間ベム」のオープニングに出てくる深緑色の細胞らしき液体のイメージにも
共通して感じられる雰囲気です。

小さい頃は、一般的なヒーローものも好きで見ていましたが、
印象に強く残っているのは、まさにその
「ダークな緑色」のヤツ
が多かった。

「キン肉マン」では、キン肉マンも好きでしたけど
ブロッケンJr.が好きだったのも覚えています。

ダークな緑色をしたヤツの奥には、
なぜか、いつも深い悲しみと怒りがあった。
そこが心に残っていたのかもしれません。

僕が敵を自覚するときも、怒りだけでなく、悲しみが伴う気がします。

しばらくは、このエネルギーで進んでみようと思います。

2011年04月14日

普通じゃないから

「普通」というのは何が普通か分かりませんが
まぁ、「平均的」といえば全員の中間ぐらいということで
語弊が少ないんじゃないかと思います。

その「平均的」ということを考えたとき、
世の中には「平均的」ではない悩みや苦しみを持った人がいます。

僕は仕事がら、あまり平均的ではない人たちとも良く出会います。

平均的でない部分のために、平均的には体験しない想いを抱く。

ただ、そういう人たちは、同時に
平均的な人であれば体験しないような喜びも味わえる。

バランスを取って均等になるかは分かりませんし、
比べられるものでもないとは思いますが、
そうあって欲しいと感じます。

平均的でない人は、平均的でない喜びも味わえる。

僕は、そう思い込んでいるんです。

少なくとも、その可能性が含まれているだろう、と思いたいんです。


出会いの中から、そんな想いが高まってきたみたいです。

cozyharada at 23:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!NLP | 全般

2011年04月12日

焦点化パターン

また少し、焦点化の話です。

繰り返しになりますが、問題の焦点化のポイントは
 相手が対処していきたい問題を絞り込み、
 その問題に取り組む意志を確認し、
 自分にできる問題解決の対処を提案する

ということです。

現状を変えるために「何に取り組んでいくか」が前提となって
会話の方向を絞り込んでいくわけです。

つまり、焦点化の作業が終わる瞬間というのは
相手が「〜を取り組みます」と言いきれた瞬間となります。


その取り組む内容にも様々なレベルが想定されます。
技術を身につけたいのか。
専門的な知識を教えてもらいたいのか。
ニーズを満たしてくれる商品を買いたいのか。
心の癖を変えたいのか。

そのレベルの調整もまた、聞く側の専門性によります。

例えば「飲み会でチヤホヤされたい」というニーズを持った人が
服を買いに行ったとします。

店員がしっかりとニーズを引きだして、意図も目的も分かった。

そのときに、
「確実に皆の心をつかむ話術」を習ったり、
「自信を持って話せる」ように心の癖を変えたり、
というのは、
聞く側の専門性と合っていません。

洋品店であれば、店員は商品を売ることでニーズを満たす必要があります。

仮に、それが本質的な解決策になっていないと分かっていても
ニーズに合わせて対応するというのが原則です。

聞く側自身の専門性に応じて焦点化するレベルを調整するということです。


そのように焦点化を進めるための方法を
大きく数パターンに分類してみました。
(方法の名称は適当につけています)

.瓮鵐拭次Ε皀妊
聞く側が師匠(メンター)、相談者が弟子のような関係で進めるパターンです。
師匠は弟子があらゆる側面で成長するのをサポートしますから
焦点化できるかどうかも、弟子の技術の1つに含まれます。

相談者自身が自分の内面と現状を総合して捉え、
自分が取り組みたい内容を自分で話す形です。

聞く側の作業は最小限で、必要のない情報は一切聞きません。
あくまで相談者自身が本人の力で問題を整理して
何に取り組んでいくかを決めることになります。


⊃巴妊皀妊
専門家が専門知識をもって、相談者の問題を解決するための提案をする形です。

聞く側は専門的な判断を下すために必要な情報を収集します。
質問によって情報が集められますが、質問に応える側の相談者は
「聞かれたことに答えるだけ」という印象があります。

専門家の頭の中で問題状況が組み立てられ、分析がなされますから、
相談者の中で問題が整理される感じは少ないかもしれません。


6ζ浦邏肇皀妊
話す側(相談者)と聞く側が協力して問題を整理していきます。

最終的に焦点を絞り、意志決定をするのは相談者ですが、
聞く側も一緒になって問題を理解し、相談者へ確認をしながら会話を進めます。

相談者には「話すことによって整理される」効果や気づきも生まれやすいでしょう。


ぅ吋◆Ε皀妊
聞く側が相談者にまつわる情報を幅広く聞き出し、
経歴や人間関係、社会との接点なども把握していきます。
相談者に関する情報を網羅的に抑えて、臨床像を描いていきます。

相談者の抱える問題を人生の時間と関係性の中で捉え
調整をしていくことも可能になります。

ニーズは、人生における意味として関連付けられて把握できますが、
相談者の状況と来歴の大部分を把握することになるので時間もかかります。


それぞれに対して、関わり方が違ってきます。
質問の内容も違いますし、重視されるポイントも違います。

これらを区別して使い分けられるようになると
幅広い相手に対して焦点化が確実にできるようになると考えられます。

いずれも趣旨が違うんです。

そのことが整理されないままに、質問の方法というのが
世の中にいくつか出回ってる気がします。

区別しながらトレーニングできると
相手によって適切な方法が取れるようになると思います。

おしらせ
 ◆ セミナー情報 

日程確定

《心を調える実践会》

【日時】 2017年12月23日(土)
     10:00〜16:30


【場所】 滝野川会館
    304集会室

    JR上中里駅より7分
    JR駒込駅より10分
    南北線西ヶ原駅より7分

詳細は後日>>
次回は2018年の予定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


当時の内容はこちら>>


《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



 ◆ お問い合わせ 
  技術向上、
  コンサルティング、
  スーパーバイズ、
  執筆・講演…

  諸々のお問い合わせはこちらへ>>



ホームページ
バナー1


プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
Archives
最近のコメント
QRコード
QRコード