2013年10月

2013年10月09日

展開を予想する

他の人と全く同じことを体験するというのは決してあり得ない。

どんなに似ていても、実際には違った出来事に遭遇して、
さらにその出来事への感じ方や反応の仕方も人によって違います。

とはいえ、ある程度は共通するプロセスもあるようです。

それは「どのように対応するか」という行動レベルの話ではなく、
「どういう気持ちが移り変わっていくか」という感情レベルの話です。

「まず最初に、こんな気持ちになって、
 それから次に、こんな気分を味わって、
 その後で、こういった感じの状態になって…」
といった推移には、ある程度の共通点が見受けられると思うんです。

そういうのを知っていると役に立つことがある気がします。

そして、それを知っている人と関わるのも役に立ちます。


どうしても巷に溢れる情報は
「何をしたらいいか?」
という対策が中心になるようです。

理論的なものであれ、個人の体験談をベースにしたものであれ、
「どうしたらいいか?」というノウハウを教えるもの。

そこにあるのは、行動における指針なんです。

「迷った。困った。どうしよう?」
そういうときに
 「こうしましょう」
と言われる。

確かにそれも安心材料にはなります。
やってみて解決されるときもあるでしょう。

事前に知っていれば、将来の不安を解消してくれるかもしれません。

多くの人がそうやって取り組む傾向があるから、
世間で入手できる情報の大部分も、行動の指針になるのでしょうか。

それとも人は、「自分の意志で解決のために取り組む」ということを
重要なものとして捉えやすいから、行動に目が向くのでしょうか。

”偉人”の体験談であれ、”成功者”が明かす成功の秘訣であれ、
その本人たちも「自分が何をしてきたか?」という
行動のほうに目を向けているのだろうと思われます。


ですが、人それぞれ実際に遭遇する出来事が違うことや、
それぞれの個性や能力、反応パターンの違いを考慮すると、
「何を心がけると上手くいくか?」には、
大きな個人差が生まれやすいはずです。

だからこそ、世の中には沢山の情報があふれ返り、
多くの人が自分に合った方法を探し続けたり、
”もっと上手くいくノウハウ”を知りたがったりするのでしょう。

その一方で、プロセスに目を向けると
もう少し違った情報が得られます。

「こういう事態に遭遇して、こんな気分になったとしたら…
 その後は、こういう気持ちの推移を経て進んでいくものです」
といった感じの情報が。

これもまた役に立つんです。

「そうか、順調に進んでいるな」
「このままで良いんだな」
「もうちょっとで抜けられるな」
「自然なことが起きているんだな」
といった気分になって安心感が得られるんです。

出来事として
「そんなことは良くあるものだ」
と軽んじるのとは違います。

出来事は本人にとって、常に最重要なんです。
他の人と比べられるものではない。

ですが、気持ちの部分として
「そういう気持ちになるのって自然なことですよ。
 そこを通り抜けると、その先に次の展開がありますよ。」
という風にノーマライズしてもらえると
希望が沸いてくることもあるわけです。

それは病院に行ったときに似ていると思います。

 良く分からないけれど、急にお腹が痛くなった。
 ―「あぁ、細菌性の腸炎でしょうね。
   抗生物質を飲めば、すぐに良くなりますよ。
   数日は胃腸の弱った状態が続きますけど、大丈夫です。」
 「なんだ、そうか。ホッ…」

…といったような。


それは解決策を教えてもらったり、気づかせてくれたりするのとは違います。

ただ不安だけを解消してくれる。
問題はすぐには解決されないけれど、
問題があることへの苦しさは軽減されます。

純粋に問題そのもの、現状の辛さそのものだけに集中できるようになる。
その大変さが通り過ぎるまで待てるようになる。

「乗り越える」というよりも
「やり過ごす」のほうが違いかもしれません。

英語でいうなら
「 overcome 」や「 conquer 」、「 surmount 」ではなく
「 cope with 」の感じ。

色々なことに力を分散して消耗するのをやめて、
ジッと今の苦しさへ対処するほうに力を集中できるようになるでしょう。

そんな安心材料になるのが
「どのようにプロセスが進んでいくものか」
という情報です。

多くの人が辿っていく道を見てきて、
また自らも通ってきている場合に
生まれてくる視点なのかもしれません。


僕はそういう人と何人か出会えました。

運が良かったなぁと思います。

2013年10月07日

夜の川

最近、健康のために夜の散歩をしています。
涼しくなってきたので気分もなかなか良い感じです。

時間にして30分から1時間ぐらいでしょうか。

あまり暗いところは避けて、
大通り沿いや駅に近い側を歩いています。

今住んでいる場所は古くからの住宅地だった地域らしく
最近の法律では許されないぐらいに住居が密集しています。
当然、古い建物も多い。

消防車なんて入れないようなところも沢山ありますし、
道幅1m程度の路地なんかも頻繁に見かけます。

もちろん、碁盤の目のように整理はされていませんから
グニャグニャと入り組んで、方向感覚が危うくなるほど。

夜も深まってくると月は真上にあって方角の頼りにはなりません。

駅の近くにある高層マンションや、ゴミ焼却炉の煙突が指標です。

それらに方向を教えてもらいながら
たまに気まぐれな道を進んでみたりするんです。

すると土地特有ともいえるような物が見つかって
チョット面白かったりもします。

とりわけ、駅から離れる方向に進むと古い工場なんかもあって、
山口県で研究職をやっていた頃の景色が思い出されたりもしました。

昭和初期を彷彿とさせるような洋館風の建物が
「〜工業株式会社」みたいなものだったとか。

意外と化学品や薬品系の工場などもあるので
「こんなところに?」と、なんとも不思議な気分になります。

駅前の開けた感じとも、またその周辺にある住宅地の雰囲気とも
どちらとも似つかわしくない化学薬品工場。

ところどころに残る、創業当時のままのような事務所の建物が
歴史を感じさせてくれ、以前の会社の光景も蘇らせてくれました。


で、この工場の集中しているあたり。
ある程度は理由があるんだろうと思われます。

川沿いなんです。

たぶん、荒川です。
もしかすると支流で別の名前かもしれませんが、
比較的幅の広い川が近くを流れています。

物流の観点からも、向上に必要な水の供給の観点からも
川沿いというのは化学系工場には適切な場所だったのかもしれません。

地図上では近くに大きな川があるのは知っていましたし、
引っ越しのときに川沿いを車で通った記憶もありました。

が、実際にその近くを歩いてみると
駅の近くや住宅地とも違った独特の雰囲気があります。

そして、そこを歩く時間帯が夜だということ。

街灯は道沿いにありますが、川沿いではないんです。
向きが違う。

川は街灯に照れされません。

工場や水道関係の建物の明かりに、たまに照らされるのと、
遠くのほうに大きな橋を渡る車のライトが見えるぐらい。

川面はかなり暗いんです。

ビルからの光で、時折きらめく程度。

そこで気づきました。
僕は、暗い水辺が恐いらしい。


川は護岸工事がされていて、コンクリートの土手から
それなりに低い場所を流れています。

その10m程度(?)の高さを怖いと感じているのではなさそうでした。

単純な暗さに対するものでもないと思います。
山口に住んでいたときは、もっと本当に暗いところもありましたから。

真っ黒な水が少しの光を反射して、ゆらめいているのが分かる
…あの感じかもしれないとも思いますが、
それはどちらかというと幻想的で綺麗にも見えるんです。

なんかチョット吸い込まれそうな気分。

別に水に対する苦手意識はありませんし、
水のせせらぎなどは僕の好きな音の部類です。

なのに得体のしれない怖さがある。
なんでしょうか?

川の流れも遅いし、水深も深くない。
おぼれることもないでしょうし、岸までの距離なんてプールよりも短い。
間違って転落したところで、何の問題もないと思うんです。

どうも、雰囲気とか暗い感じとかが苦手なようです。

多分、昼間だったら怖くないですから。


そんなことを考えると、
僕は海で遭難するなんて耐えられなそうな気がしてきます。

以前に、テレビの「電波少年」で、
スワンボートに乗って日本の海を旅する企画がありましたが、
あんな風に夜の海の上で過ごすのは、きっと怖いだろうと思います。

どこかで学習したわけではなさそうなのに恐怖を感じる。
これはNLPのフォビアのワークでは無理そうです。

別に困らないんですけど。

cozyharada at 23:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!NLP | 心理学

2013年10月05日

【セミナー】直観力&直感力養成講座

ご案内: 10月20日(日)開催

 直観力&直感力養成講座



人には『なんとなく』というのがあります。

なんとなく分かる、
なんとなく決める、
なんとなく、そんな気がする…。

この『なんとなく』を鍛える講座です。


究極的に言ってしまえば
 的確に『なんとなく』へ従っておくと、上手くいく

様々な面で当てはまることですが、
とりあえずここでは人間関係に限定しておくことにします。

なんとなく「浮かんでくる」もの。
なんとなく「降ってくる」もの。
そういうのがターニングポイントになることが多いんです。

とりわけ達人と呼ばれる人たちほど
自分のやっていることが説明できないものです。

―「なんで今、そうやったんですか?」
   「うーん…、なんとなく。」
そんな会話になりやすい。

しかし、ここには2種類の『なんとなく』が存在しています。
 (そのことも区別できていないことが多いようですが)

それをこの講座では『直観』と『直感』として区別します。

『直観』は、技術や知識などを含む経験に基づいたもの
『直感』は、経験とは無関係に意識に表れるもの。

理想的には、両者の区別が自覚できるのが望ましいでしょうが、
現実的には入り混じっていることが多いようです。

とはいえ、できるだけ区別するように心がけることで
的確に『なんとなく』を自覚できるようになります。

ここが重要。
「的確に」自覚できるのを目指す方向性です。

それによって、”思い込み”と区別できるようにしたいんです。

もちろん一回の講座で、的確に区別できるようになるのは難しいかもしれません。
それでも、方向づけは可能です。

今後どういう風に気をつければいいか。
コツを掴むところが目標となります。


技術を否定するものではありません。
むしろ技術を高めると相乗効果が生まれます。

スポーツなどでは体験したことがあるかもしれません。
咄嗟に体が動いた、という体験。

場合によっては、繰り返し練習していたものが発揮されて
自然と練習通りの反応ができて上手くいった、ということもあるでしょう。

その一方で、全く練習したことのあるものではなかったのに
応用的に体が上手く反応して対処できてしまった、というのもあるようです。

プロ野球の高橋由伸選手がバッティングでタイミングを外されたときに
ステップをやり直して打ったという話がありますが、
これなどは練習していたわけではなく、自然と応用できてしまった
というケースだろうと考えられます。

そのような咄嗟の反応であっても、土台となる技術は必要なんです。
全くの素人だったら、応用するための基礎が足りません。

持っている技術を最大限に発揮する状態が直感的だといえます。

一方、直観のほうは、知識や技術の積み重ねによって
経験が引き出されて「浮かび上がってくる」ものだと考えます。
それが体の動作ではなく、頭を使った作業だと『直観』と呼ばれる、と。


この講座では人間関係に範囲を絞りますから、『直観』も『直感』も
コミュニケーションのためのものとして扱っていきます。

相手の気持ちを察する、
相手の特性を把握する、
心に響く言葉をかける、
…といったあたりがメインの題材となるでしょう。

経験に基づいた『直観』と、自然発生で応用的な『直感』、
この両方を別々にトレーニングすることで、
より区別しやすいものにしたいと考えています。

当然、それぞれに対して意識の使い方が違います
そのため身体の使い方を工夫しながら、直感に適した状態を練習します。

意識の使い方の点において、一部、催眠的な手法も活用する予定です。
催眠療法を実践する予定のない人でも
直感力を上げる目的では、催眠が役に立つんです。

その他にも、トレーニングにバリエーションを用意しておきます。
人それぞれ、直感が発揮されやすいパターンが異なるようですから、
ご自身に合ったものを見つけていただけたらと期待しています。


持ち味が活かされる超自然体。
そこから生まれてくる『直感』を、多くの場面でご活用ください。

決定的な違いを生むのは、ここです。



◆今回の講座で得られるもの

●直観と直観の違いを自覚する方法

●直観と直感が発揮される意識と身体の使い方

●直観力のトレーニング法

●直感にアクセスする方法

●直感を活かしたコミュニケーション技術

●自分の持ち味をコミュニケーションで発揮する方法



◆録音・録画に関しまして

個人的なご使用でしたら、録音や録画はご自由にどうぞ。
復習にご利用いただくのも良いかと思います。

とりわけ、直感的に浮かんできたものというのは
ビデオや録音で確認したときに違いをハッキリ認識しやすいものです。
ご自身の直感を自覚するためにも、録音・録画はオススメです。

工夫してご活用ください。




講座の詳細は以下の通りです。



【セミナーの詳細】

≪直観力&直感力養成講座
 (併設:『ホンネを引き出すカウンセリング』講座・実践練習)

【日時】  10月20日(日)
     《日中:直観力&直感力養成講座》   10:00〜17:00

     《夜間:カウンセリング講座:実践練習》  18:30〜21:30
 

       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。
       ★申し込みフォームに、ご希望の時間帯(日中/夜間)をご記入ください。


【場所】 滝野川会館 303集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)

【参加費】 
      《日中:直観力&直感力養成講座》 ・・・15,000円 
      《夜間:カウンセリング講座:実践練習》 ・・・5,000円

       ★日中の講座にご参加の方は、無料で夜間の実践練習へご参加頂けます

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。




終了しました

まだ会社にいた頃、一度だけ
「直感力を磨く」というコンセプトのセミナーに参加したことがあります。

もちろん、社内ではありません。
2日間で20万円ぐらいでした。

当時はNLPを知ったばかりで、とにかく色々と勉強したかったんです。

沢山の本を読む中で、気に入った著者がいれば
ネットで調べてセミナーを探すようなことをしていました。

そうやって見つかったホームページにあったのが
その直感力を磨くセミナーでした。

今から思えば、その中で直感が磨かれる要素は
限りなく少なかったといえます。

コールドリーディングの観点からすると、
”当たっている”ように見えた理由の大部分は
セレクティブ・メモリ(=自分にとって都合の良い情報が印象に残ること)
によって説明できました。

若干は直感を働かせる工夫もあったと分析できますが
それが結果に反映される余地は微々たるものだったでしょう。

そして、そういうセミナーに参加するのは、最初で最後になりました。
闇雲に行くことはなくなったんです。
根拠を説明してくれるセミナーを好むようになったのには
その体験も少し関わっているかもしれません。


重要なのは、定義をしっかりさせること。
そして、メカニズムを説明できることです。

そのセミナーでは
 「直感とは何か?」
 「どういうプロセスで起きるものか?」
ということに一切触れないまま、
どこかで開発されたという手法を2日間ずっと練習するだけでした。

それでは「直感が使えているか」を知るすべもありません。

ですから、この講座では定義とプロセスを明確にしました。
正しいかどうかは知りません。
他の物を”直感”と呼ぶ人もいるかもしれません。

ご自身の考える”直感”と違うものだと思う可能性もあるでしょうが、
ここで扱うものは明確に定められます。
”それ”をトレーニングします。


そもそもNLPを通じてやってきたことの大部分は
「なんとなく」を説明できるようにして、身につけられるようにすることでした。

出会ってきた達人は、口を揃えて自分のやり方を、こう説明しました。
「なんとなく思いついた」と。

―それでは真似することも、勉強することもできないじゃないか?
その想いから、なんとかして「なんとなく」を説明するように試みました。

NLPの観点ですから、徹底的に”プログラム”へ置き換えようとしたんです。

そしてプログラムを明確にして、ウサンクサイものを排除してきた結果、
”無意識”という単語を使わずに「なんとなく」が説明できそうになりました。

徹底的に調べれば、プログラムで説明できるだろう、と。

ところが自分のプログラムを自覚できるようになるほど、
プログラムでは説明できない部分が見つかってきてしまいます。

皮肉なものです。

詳しく調べずに「全てはプログラムなんです」とだけ言っておけば
その部分には気づかなかった。
”無意識”の性質だとかでお茶を濁しておけば見えなかったでしょう。

プログラムで説明するために徹底的にプログラムを調べた結果、
どうしてもプログラムでは説明できないものが出てきてしまったんです。

そして、達人の「なんとなく」には”それ”が関わっているらしい、と。


そこまで見えてくると、プロセスが説明できます。
プログラムではない「なんとなく」を使うときの状態も
他と違うものとして区別できます。

しかも、その「なんとなく」を的確に捉えているときほど
驚くような結果に結びついているみたいなんです。

世の中には”それ”に対する様々な呼び方があるようですが、
最も一般に馴染みのある単語を選ぶと「直感」だろうと思えました。

もしかすると一般的な”直感”の定義よりも狭いかもしれません。

ですが、ここで重視したいのは
 プログラム以外の「なんとなく」を活用する
という部分です。

便宜的に「直感」と呼んでいますが、呼び名は本当はどうでも良いんです。
プログラム以外の「なんとなく」が大事なんです。

これはもう、本当に大事。

そこを扱う講座です。

ピンときた方は、是非お越しください。

2013年10月03日

久しぶりに読みました

ふと思い立って、手塚治虫『ブッダ』を読みました。
読み始めたら止まらず、全巻一気に。



前の引っ越しの際に段ボールに入れてしまったか、
それとも本棚の奥に入れておいたか…定かではなかったんですが、
ありそうなところを数か所探して発見しました。

とりあえずブッダが悟りを開くシーンまでのつもりでスタートしたんです。
(正確には「シッダルタ」が悟ったときに「ブッダ」と名乗るようになる)
しかし、まぁ中途半端だったので結局最後まで読んでしまった次第です。


以前に読んだ時の記憶は随分と不正確だったようで、
おかげでかなり新鮮な気持ちで最後まで堪能できました。

何年ぶりだったんでしょうか?

とにかくもう、本当に初めて読んでいるような気分だったんです。

辛うじて覚えていたのは、
・僧を助けるためにウサギが火の中に自ら飛び込むシーン
・マーラがヘビの姿をしていること
・スジャータがシッダルタに乳粥を食べさせる場面
・悟った直後にブッダ(シッダルタ)が動物を相手に説法するところ
ぐらいなものです。

般若心経で有名な「舎利子」(サーリプッタ)があんな顔だったとか、
「三つ目がとおる」みたいな顔の、未来が分かる子供「アッサジ」だとか、
アナンダが悪魔(マーラ)との契約のせいで不死身だったとか、
もう全部忘れていました。

アナンダにいたっては、『聖☆お兄さん』の影響が強すぎて
そっちの顔しか思い浮かばなかったぐらいですから。

スジャータの乳粥だって、もっと修行の終盤のイベントかと勘違いしていました。
(実際は苦行林でのエピソードの序盤に出てくる)


とはいえ、そういう細かい部分は全体のストーリー展開を面白くするための
マンガとしての役割だと思われます。

重要なシーンは、やはり迫力がある。

でも不思議なことに、僕は読み終わった後
やっぱりストーリーをあまり覚えていないんです。

心に響くところを沢山味わいながら読んでいたのに、
一通り読み終わってみると記憶がまた曖昧。

断片的なんです。

細かいエピソードは意外と思い出せますが、
重要なところ、感動した場面ほど思い出せない。


シッダルタが悟って、ブラフマンと出会ったときに
白毫(額の印)をもらい、ブッダと名乗るようになるのは覚えています。

それから超人的な能力を身につけ、後光が差すようになるのも覚えている。

でも、その辺に感動的な場面があった気がするんですが
何だったか思い出せないんです。

むしろ、悟った後、ブッダとして教えを説き始めた後にも
相当な勢いで悩み苦しんでいる姿が印象に残っています。

そして晩年にもう一度、重要な気づきのシーンがあったんですが
その辺も良く覚えていない。

…このように覚えていないことに僕自身が気づいたのは、
ひとしきり読み終わった満足感と
結構な時間を費やしてしまったことへの多少の焦りから
さっさと文庫本セットを本棚の奥へ戻してしまった後でした。

なので思い出せないことを自覚した後も
チョット面倒くさい気持ちがあって、放ったらかしにしてあります。

「また気が向いたときに読もう」といった気分。


そして、なんだかんだいって一番印象に残っているのは
『ブッダ』に登場する様々な動物についてなんです。

動物と話ができたり、動物が集まってきてくれたり、助けてくれたり…
そのあたりに妙な憧れを感じています。

最近、行動主義の心理学の話に触れる機会が多かったので、
それに対する反発かもしれませんが。

cozyharada at 23:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!全般 | 心理学

2013年10月01日

ジワジワと

今の自分が体験している内容を
もし10年前、研究職をしていた自分が
ある日突然に経験することになったとしたら…。

きっと、その違いの変化に驚き、
差を衝撃的なものとして受け止めて、
激しい混乱をしていたことだろうと思います。

幻覚や幻聴のように捉えるものもあったかもしれません。

周りの人に「こんな体験ってありますか?」なんて聞いてみたりして
「いや、ないけど。大丈夫?病院でも行ったら?」
などと言われていたんじゃないでしょうか。

それで、とりあえず感覚体験としての”異常”から対処し始めて
「見え方が変だ」といって眼科に行き、
原因不明で、あちこちをたらいまわしになってりしたかも。

最終的には「うーん、ストレスでしょうね…」なんて診断されて、
研究職としての仕事を休むようになるか、
あるいは、
「なんで誰も分からないんだ?おかしいじゃないか!」と
余計にストレスを蓄積していって苦しんだものと想像します。

場合によっては、精神科に行って薬を処方され
副作用との区別もつかなくなって…
なんてこともあったかもしれません。


ひょっとしたら逆に、
「なんだこれは、神秘体験か!」
といった方向に解釈して、
スピリチュアルな方向に道を変えていた可能性も。

「ある日突然、私は”覚醒体験”をしたんです」とか
「急に人の気持ちが”テレパシー”で伝わってくるようになりました」とか
そんなことを言いだしていたりしたとも言えなくはなさそうです。


ただ、変化がゆっくりだっただけなんでしょう。

イメージや内部対話などの内的体験を細かく感じ分け、
自分自身の内面と向き合ってきました。

催眠などのプロセスを通じて、
誘導内容によってイメージが自然と沸いてくることも
少しずつ時間をかけて体験していきました。

思い返せば、時間をさかのぼっていくようなイメージワークをするときも
初めのうちは、すっかり忘れていた記憶が浮かんでくることに
大きな驚きを感じていたものです。

観察力を磨き、ミラーリングで身体意識を敏感なものにして、
ペーシングと同調のトレーニングで心の範囲が自覚できてきました。

少しずつ体験の幅を広げてきたから大きな衝撃がない。

そういうことなんだと思います。

週に何回か、お風呂の中で体験する
「あぁ、そういうことか…」という感じも、
5年前ぐらいだったら、誰かに話したくて仕方ないような
大発見に思えていた気がします。

慣れるんです。
色々なことが当たり前の範囲に入ってくる。


振り返ってみると、
初めてNLPをやったときが一番衝撃的でした。

「こんなことがあるのか!」と驚きの連続だったものです。

アンカリングやサブモダリティ・チェンジで大興奮していました。

催眠誘導を受けて、「トランスって不思議〜」なんて思っていたものです。

そういう体験を「面白い」とか「スゴイ」と感じられる時期のほうが
伝える側としても「スゴイでしょ!?」という興奮を交えながら
やれていたんじゃないかと思えます。

そうやって自分が受けた衝撃を他の人にも伝えたいという想いは
強い動機ともなりますし、何より他者を惹きつけるんでしょう。

いつからか、僕には驚きさえも減ってきて
「伝えたい」という強い想いや、「伝えるのが楽しい」という気持ちも
感じられなくなっていたようです。

まぁ、反面、プロとしてのお手伝いの精度は向上したと思いますし、
当たり前に使えるようになってきた多くの技術を駆使して
『効果』を高められていたと自負はしています。

しかし、それは目的が「伝える」じゃないんです。
「伝道者」は、その”伝えたいもの”を
「素晴らしい」と思っている必要があると感じられるんです。

今と比べたら全然分かっておらず、技術も乏しかった駆け出しの頃。
実は、その頃のほうが「伝道者」としては想いを持っていたかもしれません。

「伝える」ことそのものの喜びを発していたのは
あの頃の自分のほうだったんじゃないか、と。

魅力を伝えられていたのは、以前の自分のほうだろうと思います。
「伝道者」から、徐々に「トレーナー」や「セラピスト」へと移っていった感じ。

「技術のトレーニングをする人」としてのトレーナーに。
裏で「セミナーを通じたグループセラピーをする」セラピストに。

それだと、「スゴイものを教わった」という印象は薄くなりやすいと考えられます。
講師には伝道者として「これスゴイでしょ!」という想いがあったほうが
受講生側には満足感が高まりやすいでしょう。

「伝道者」をやれる人は、世の中にとって大切なんだと思います。


僕は、ジワジワと変わり続けていったようです。
当たり前がシフトしていった。

その結果、驚きや衝撃が減ってきたみたいです。

だからできることもあります。

が、驚きや衝撃が強く印象に残っている人のほうが
「スゴイもの」として伝えることができる、という側面もあるんです。

僕も10年前に、今の体験の仕方と急に遭遇していたら
その衝撃の大きさから「伝道者」になっていたかもしれません。

実際は違いましたが。
僕はジワジワのほう。

広める人よりも、少数にトレーニングする人に近い。
そういうことみたいです。

おしらせ
 ◆ セミナー情報 

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《コミュニケーション講座》
 〜人を育てる指導力〜

【日時】 
  2019年6月16日(日)
   10:00〜16:30


【場所】 
  北とぴあ 601会議室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《瞑想講座》

【日時】 
  2019年6月22日(土)

  午後の部 13:30〜16:30
  夜間の部 18:00〜21:00

【場所】 
  北とぴあ 第2和室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《怒りの取り扱いマニュアル》
 〜期待の手放し方と
  ゆるしの技法〜


【日時】 
  2019年7月6日(土)
     7月7日(日)
   10:00〜18:30


【場所】 
  滝野川会館

   JR上中里駅より7分
   JR駒込駅より10分
   南北線西ヶ原駅より7分

詳細はこちら>>
次回未定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


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《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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