2015年10月

2015年10月01日

シーズン到来

9月末にお手本を書いてもらってから
10、11月の間が僕にとっての書道シーズンです。

普段は週に一回か二回ぐらいしか練習しませんが、
このシーズンは作品制作に向けて同じものを何度も書きます。

平均すると一週間の半分ぐらいの日で、2時間ぐらいずつでしょうか。

普段の半紙サイズの練習ではしない作業も含まれるので
この期間が集中トレーニングといった感じです。

日常生活のスケジュールも普段と変わってきますし
なかなか工夫の必要な時期ともいえそうです。

プロスポーツ選手がキャンプをやるのと似ているような印象も持っています。
もちろん、その作業に専念する時間は遥かに短いので比較にはなりませんが。

それでも短期間に集中して練習するのは上達に効果的だと実感します。


同じ時間をもっと短時間で取り組むスタイルもあるんです。
書道では練成会などと呼ばれるもので、体育館のような大きな会場を借りて
数日間泊まり込みで、ひたすら作品制作に取り組む。

周りに仲間がいて刺激になるのもあるんでしょうし、
そのことだけに集中できる時間も貴重なんだと思います。

また書道の場合は大きな作品を書くとなると、物理的にスペースが必要です。
自宅で書けないようなものに取り組むなら、
場所を借りて一気にやるのも1つの有効な方法なんでしょう。

しかし、一日中ずっと書いていても、それで上達する範囲は限られるものです。
数日間の泊まり込みで作品を仕上げるとしたら、それは練習の意味ではなく
むしろ思考錯誤を繰り返して、一気に完成にもっていくプロセスといえます。

どんなバランスにしたら良いか、どんな線を出すか…などと
チョットずつ表現を変えて工夫をして、
書き上がったものを見て更にアイデアを出して、また書いてみる。
そんな繰り返し作業でしょう。

つまりそこでは技術向上の目的よりも、
表現としての制作活動がメインになっていると考えられます。

ミュージシャンが短期間だけ海外のスタジオに行って
そこでアルバムを収録してくるようなものでしょうか。

制作の作業だということです。

すでに技術的には充分な人たちが、
自分の技術の範囲で表現方法の工夫をする。
そのためには数日から数週間、それだけに専念するのが良さそうです。


逆に言えば、その泊まり込みの数日間の合宿が
どれだけ技術的なトレーニングの向上に役立つかは定かではありません。

続けていれば集中力も落ちますし、肉体的な疲労だって出てきます。
思い通りに体を動かせなくなれば、安定した動作もしにくいものでしょう。

長時間かけて様々なメニューをこなすような合宿なら意味は違うはずです。

練習内容が違えば、習得される技術も異なってきますから
同じことの修正を続けるわけではありません。
沢山の新しいことを習得するために、多くの異なった練習をするわけです。

語学なんかでも、僕はそういうスタイルで集中的に取り組んだ時期があります。
単語を覚えるのに3時間、聞き取りの練習に2時間、読解に1時間、
スピーキングの練習に1時間、ライティングに1時間…といった感じ。

相互に関係するものでありながら、集中して鍛える部分が違えば
学習の効果は均等に高くできそうです。

一方、一日中同じ作業を繰り返すとなると
上手くいっているのかどうかさえ分かりにくくなってしまいがちです。

何より、学んだこと・練習したことを記憶に定着させる時間がありません。

学習に関する多くの実験でも説明されていますが、同じ時間をかけるなら
短期集中よりも日にちを分散したほうが上達は早いとされます。

寝ている間に記憶が整理され、効果的な方法が定着して
次の日には前日の学習内容を活かしながら練習ができる
という仕組みが考えられます。

同じことをやり続けても記憶が整理されないままですから、
それならある程度やって休んで、次の日に定着した学習結果を使いながら
さらに修正を加えていく…というほうが効率的なんでしょう。

沢山のメニューをこなす場合、寝ている間に整理される項目が増えますが、
1つの項目のトレーニング自体は短時間のまま次の日に進んでいます。
ただそれを並列でやっているだけ。

1つのことを1日で8時間やるよりも
1つのことを2時間ずつ4日間やったほうが
同じ合計8時間でも4日のほうが効果がある、と。

合宿形式などで集中的にトレーニングするなら
1日目:A×8時間、2日目:B×8時間、3日目:C×8時間、4日目:D×8時間
とするよりも
1日目:A、B、C、Dそれぞれ2時間ずつ
2日目:A、B、C、Dそれぞれ2時間ずつ
3日目:A、B、C、Dそれぞれ2時間ずつ
4日目:A、B、C、Dそれぞれ2時間ずつ
としたほうが
記憶が整理される時間が含まれる分だけ効率的だということです。


まぁ、僕の書道シーズンはプロスポーツのキャンプほど長時間ではないので
あくまで1日2時間を継続的にやる時期を作るに過ぎません。

それでも同じ時間を数日の合宿で取り組むよりは
技術向上には向いていると考えられます。

僕が上達を実感できるのも、実際、この時期ですし。

練習をしながら技術を磨いて表現力を高めつつ、
少しずつ作品と呼べるものに近づけていくのが
僕にとっての「書道の秋」なんだろうと思います。

もっと上手くなったら違った形の取り組み方もできるんでしょうけれど。



ちなみに今年はこんな雰囲気でいく予定です。
硯




















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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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