2007年09月23日

交流と一体感

おかげ様で『自己成長ワークショップ』は好評のうちに終了しました。

ご参加下さいました方々へ、この場で改めて御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。

日頃はあまり使っていない部分を活用するので
ボーっとするような感じや、いつもとは違う疲労感があったかもしれません。

こういったワークショップやカウンセリングなどで人と関わるほどに
「無意識を信頼する」
ということの意味への実感を深めている感じがします。

そして、そのことを実感できるほどに、自分自身の安定感というか
ブレない感じが少しずつ身につくような、そんな感じもしています。

エリクソンの教えは、それ自体を正確な意味として理解するかどうかは別にして
それを信じてやってみた時に素晴らしさを実感できる、
そんなものなのかもしれません。


さて、今回のワークショップのようにグループでの取り組みというのを行うと
なんとも言えない不思議な一体感というのを味わえます。

それは非常に全体的な一体感です。
自分が参加者として関わった場合でも同様に感じた一体感。

その不思議さというのは、直接的な関わりによるものではないという部分にあるようです。

例えば20人ぐらいで2日間のワークショップにおいて
コミュニケーションスキルのトレーニングをしたとします。

当然、参加者がそれぞれペアを組んで2日の間に全員と関わることは無いわけです。
近くで関わる人もいれば、そうでない人もいる。

そんな状況であれば全員と仲良くなるのは、なかなか難しいと思います。

実際、どこかで久しぶりに再開したとき、関わりの程度によっては
思い出しにくいというようなこともあるかと思います。

ところが、同じように20人、2日間のワークショップでも
グループでの取り組みを含む場合、一体感が随分と違う気がするんです。

それはグループだから関わる頻度が高いという理由ではないように思います。
なぜならグループと言いながら、直接的な関わりが少ないことも良くあるからです。

ともするとペアを組んでワークをやるようなワークショップの方が
他の参加者と話をする時間は多いにもかかわらず、
グループということを感じさせるワークショップの方が一体感が出やすい。

まさにそこにラポールという考え方があるわけですが、
その一体感は参加してみて初めて感じられるものじゃないかと思うんです。


ラポールというと仲が良い状態とか話がスムーズに進む状態とか
そういった感じでもイメージされがちなようです。

つまり2人で話をしていて会話が盛り上がるとか、楽しい感じを味わうとか、
そういうことがあると、そこにラポールがあると感じられる、ということです。

ただ、うわべで会話が弾んでいるということだって考えられます。

それに比べると、グループでの取り組みを続けていると感じられてくる
あの不思議な一体感というのは会話によって出来たものではありません。

例えば休憩時間にもほとんど話してないような相手であっても
仲間意識のような心の繋がりが感じられるんです。
何か一体感が感じられるんですね。

そこにはもしかすると無意識的な交流がなされているのかもしれません。

そして、それこそがグループが持っている効果の1つじゃないかと思います。

何よりその感じはとても心地良いものです。
無意識的なラポールを体感できる状態なんでしょうかね。

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この記事へのコメント

1. Posted by 松本   2007年09月26日 00:54
原田様
こんにちは、高田馬場で一緒させて頂きました松本です。23日のワークショップに参加したかったのですが先予定があり無理でした。
交流と一体感を読んで、なんとなく場の雰囲気が想像され。行きたかったなー。うーん無意識君はいいなーそうだなーと感じてしまいました。無意識君は個人に属している部分と個人を超えて私達が共有している部分があるように感じてなりません。そうでなければ、直接的なかかわりでないあの不思議な一体感が表出?創出?されえないような気がしています。もし可能なら原田さんの意見等をお聞かせください。またグループで協働する場合、無意識によるラポールがつくれたら、協働の成果や人間関係は等はどうなるのかにも興味が湧きます。
この場を借りて、原田さんから様々な刺激を受けられた事に感謝です。ありがとうございました。
2. Posted by 原田幸治   2007年10月25日 15:33
松本さん

コメントをチェックしておらず、お返事が大幅に遅れてしまいまして
申し訳ございませんでした。
大変興味深いご指摘をありがとうございます。
確かに個人を超えた無意識というのは何となく実感できるところですね。
あの良く分からない不思議な一体感こそがラポールというものなのかと思います。
グループで取り組む場合には、その場が持つ効力と言いますか
グループのメンバーによって得られるものが違ってくるように感じます。
グループの一体感は変性意識状態を活用すると引き出されるような気がしています。
お互いに支えあうような場の一体感は、無意識的な繋がりによるリソースの共有なのかもしれませんね。
それが、グループの取り組みが心に強く残る理由のように思います。
高田馬場での無意識の交流も一生忘れることのない交流になっていると思います。
またお会いできるのを楽しみにしています。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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