2008年07月07日

『コールドリーディング』

久しぶりに『コールドリーディング』の新刊が出ました。
今回もキャンペーンを交え、力を入れているようです。

コールドリーディング~ニセ占い師に学ぶ! 信頼させる「話し方」の技術 (FOREST MINI BOOK)


石井裕之さんの『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』が出版されて
もう3年にもなるんですね。
早いものです。

僕にとって占い師の話術というのは非常に面白く、
単なる好奇心や、遊びとしてやってみたい程度の気持ちで石井道場に申し込み、
自分で実践を重ねていきました。

楽しかったんですね。
それまでとは人の見方が変わってきたわけですから。

それは話術としてのコールドリーディングの部分ではなく
観察から読み取るという部分での効果でした。

コールドリーディングにおいては、今回の本にも書かれていますが
ストックスピールという、誰にでも当てはまる内容の言葉が大きな意味合いを持ち、
海外では「コールドリーディングを学ぶ=ストックスピールを覚える」というほどに
中心部分を占めているのだそうです。
ストックスピール集のような本もあるんだとか。

ストックスピールはネタとして一生懸命考えたり、集めたりするのもいいと思いますが、
そういった誰にでも当てはまる内容に説得力を持たせる言い回しそのものが
経験的に蓄えていくべきコミュニケーションの技術だと思うんです。

ポイントは言葉の抽象度。

フェラーリよりもスポーツカー、スポーツカーよりも自動車、自動車よりも乗り物、
といったほうが抽象的な言葉と言えます。

抽象度を上げた言葉を使うことで聞き手が勝手に、
自分の具体的体験と結び付けてくれる効果があるわけです。

抽象度が高い言葉でリーディングすれば外れにくいわけです。
「最近、何か乗り物で失敗しませんでしたか?」
と聞けば、電車の乗り過ごしかもしれないし、自転車で転んだかもしれないし、
車をぶつけてしまったかもしれないし、幅が広いわけです。

内面的な記述は基本的に、抽象度が高い言葉でされますので
外れにくい特性があるようにも考えられます。
自分の内面ですから言われたほうも当てはめようとするでしょうし、
人間の無意識のバランスを考えれば全く当てはまらない特性も少ないでしょう。

ただ、抽象度が高過ぎると当たり前になってしまう側面もあるわけです。
具体的なほどリアリティが高まるんです。

そのバランスを取りながら、言葉を選ぶ。
この技術が役に立ちます。

相手を完全に理解することは絶対にできないわけです。
相手を理解しようとするほどに、膨大な量の情報を話してもらう必要が出てきます。
時には過去の苦しい体験も聞いてしまうことになるかもしれません。

それは負担をかける行為です。

大切なのは、自分が相手を理解することよりも
相手が理解されていると感じてくれること。

いかに負担をかけずに必要な信頼関係を築いていくかと考えると
コールドリーディングの話術における抽象度のコントロールは
非常に役立つと思うんです。

…石井裕之さんは、そういう説明の仕方ではありませんが。


ちなみに、今回の新刊はコールドリーディングが実践しやすい形に
まとめられているように感じますので、初めてでも読みやすそうです。

僕個人としては、コールドリーディングの話術としての凄さは
以前の作品のほうが充実していると思います。

リーディングにはミスがつきものですから、
そこをどのように利用していくかという発想が重要だと考えます。
その意味でも、以前の本は高度なんです。

でも、それだと「凄い話術なのは分かったけど、実際にできそうな気がしない」
ということになってしまう場合があったのかもしれません。

その点、新刊はコールドリーディングを実践してみるのに
とても使い勝手がいい形になっているように思います。

NLPのミルトンモデルは不特定さや曖昧さで相手に考えさせる部分がありますが、
コールドリーディングは特定していきます。
特定するから「当たっている」と感じるわけです。

特定しながら外さないための話術。
それさえあればコミュニケーションが上手くいくとは言い切れませんが、
ある場面では非常に役立つ技術じゃないでしょうか。

cozyharada at 23:45 │Comments(0)TrackBack(0)clip!コールドリーディング  | NLP

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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