2008年08月20日

今後の勉強会について

定期的に開催している勉強会ですが、ご参加下さる皆さんはとても意欲的で
自ら工夫して学び取ろうとする方々がお揃いなので、
こちらとしては一部の試験的な取り組みまで行うことができて楽しいんです。

とはいえ、時間的な制約や初めて耳にするような概念を扱う場合もあり、
一般的なセミナーから言えば情報量が溢れるほどになっているはずです。

僕が他でセミナーをやるときには受講生の方の理解度と体験的な納得度を
絶えず意識しながら、内容を考えるようにしていますが、
この勉強会は遠慮することなく情報をお伝えしているつもりです。


実を言うと、自分でまとめた資料を見ながら、
「この勉強会と同じ内容を学べるセミナーをもっと早い時期に受けられていたら
1日10万円でも満足して通っていたのに…」
と毎回のように思っていたりするんです。

僕自身、多くのセミナーに出て、50万円以上の価値を実感したものもあれば
20万円と丸2日間の時間をドブに捨てたと感じたこともあります。
10万円ぐらい払ったのに内容に我慢ができず、見ていることさえ心苦しくて
途中で出てきたこともあります。
「高いお金と時間を無駄にした。人生とはそういうものだ。」
それが最大の学びだったりもしたものです。

有名な○○先生に学んだ内容を伝えてくれるんなら
その○○先生に直接学びたいと僕は思ってしまいますし、
伝える側が自分のものにできている内容かどうかは
聞いていれば自然と分かってくるものでしょう。

僕がお伝えすることは、寄せ集めや有名な先生の真似、
本に書いてあることそのままであるようなことは絶対にない自信があります。

心理学の理論や○○の原理などという情報を鵜呑みにした内容でも、
自分の経験だけを基にしたような一般化できない内容でもないはずです。

そもそも心理学に限らず、多くの理論は仮説に過ぎません。
数学や理論物理などは概念的で論理的なので、その記述のルールに基づいて
証明をすることができますから、この理論は極めて整合性が取れているわけです。
しかし多くの自然科学の理論を含め、大半の理論は仮説なのです。

そうやって説明すると全ての理論と現象とに整合性が取れるというのが基準なわけです。

心理学が科学扱いしてもらえない理由の1つに実験の精度がありますが、
人の心が関係するものにおいては実証するのが非常に難しいので
心理学にせよ心理療法にせよ、その理論は1つのモデルに過ぎません。
そのモデルで説明すると上手く扱えますよ、というだけの話です。

つまり理論を学んだり、理論を作ったりして終わるのではなく、
その理論に基づいて人の心と関わると望ましい結果が出せる必要があるということです。

そういう意味では、僕が提案しているのは1つのモデルなんです。
このモデルに沿って人と関わるといいんじゃないですか、というモデルです。
説明のための説明になるようなモデルは提示していないつもりです。

そのモデルは汎用的で、扱う本人の個性やスキルと組み合わせて利用でき、
他のモデルや理論体系との関係の中で最も整合性が取れている形である。
その部分への思いが僕の中で非常に強いんです。
統合的で実用的という特徴だと分析しています。


ところがその特徴は、体験によって実感できた後、
身につけて自然とできるようになるまでに地道なトレーニングを必要とする
という側面も持っているわけです。

定期的なトレーニングを行っていくことが効果的なわけですが、
現状の勉強会ではトレーニングの時間を増やすのも難しそうな印象があります。
この前のように復習の回を設けるのも効果的だったように思いますが、
やはりトレーニング重視というわけにはいかないようです。

そこで、来年ぐらいから勉強会のスタンスを少し変えていくつもりです。

これまでのような新しいテーマに沿った内容を扱う場にくわえ、
実践的なトレーニングを中心とした場を設ける予定です。

また、ご参加いただける人数も増えてきて、
それに伴って定員の都合でお断りする場合もありますので
会員制も導入させていただこうと考えております。

お知り合いの方をご紹介いただいく場合や、初めてお越しになる場合には
年内に一度機会を設けていただくことをお勧めします。


僕の中にある、既存の理論や説明モデルを疑い、吟味するスタンスは
自分自身が納得したいという強い思いを持っているからだろうと思っています。

僕はNLPのトレーナーですが、おそらく
誰よりもNLPを疑っているトレーナーだろうと思います。
その僕がNLPの中で納得している部分は、本当に大切なことだと信じています。

同時に、最近のNLPや、NLPそのものを研究している人たちの内容には
疑問がわき上がる部分があるのも実際のところです。

NLPを含めた変化と学習の統合的な理論を自分なりにまとめたものも
近いうちにお伝えできればと考えています。

タネ明かしのようなことに興味がおありの方はご期待下さい。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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