2009年02月16日

小さな情報

テレビや本には分かりやすい情報が多いように思います。
分かりやすい形にまとめられているのでしょう。

分かりやすく情報を得ることが出来るのは便利な反面、
時に過剰な期待を伴った解釈がなされてしまうこともあるようです。

特に、科学的な話になってくると分かりやすいものほど
信憑性が下がってしまうのは仕方のないところ。

実験結果や論文発表は1つの結果ですが、そこから導かれる結論は少ないものです。
にも関わらず、その結論を発展させた推論や可能性に過ぎない話が
あたかも事実であるかのように伝えられてしまう。

最近の脳に関する話題の多くは、かなり胡散臭い印象があります。
読みやすい本であっても、根拠の有り・無しを明確に記しているものもありますが、
圧倒的に少数派というのが現状のように思えます。

以前に習っていたネイティブの英会話の先生との話の中で、
「英語では『右脳』や『左脳』という言い方は聞いたことがない」
ということを聞いたことがあります。

インターネットで「right brain」と検索すると相当数のページが見つかりますが、
日本人が一般的に右脳・左脳という言葉で連想できる情報ほどには、
欧米では知られていないのかもしれません。

どうも日本人は対極的に語られたタイプ分けが好きな気がします。


大枠の理論の話になると、分かりやすく語られ過ぎているものに関しては
信憑性の点で不安を感じる部分がありますから僕は鵜呑みにしませんが、
細かい情報の中には面白いものも結構あります。

思わず「へぇ〜」というようなもの。
知ると少し得をした気分になりますね。

そういえば、僕はずっと豆知識が好きでした。
割りとクイズ番組なんかも好きでしたし。

「トリビアの泉」や「ウンチク王」に人気があった時期は
若干ながら寂しい気持ちもありました。

僕の中では以前から知っていた豆知識が、テレビで大々的に放送されてしまう。
「あぁ、それ、この間『トリビア』でやってたね」なんて…。
そんなことが残念だった時期もありました。


ちなみに、最近だと一番の驚きは
「『無意識』という日本語を作ったのは夏目漱石」
という話。

夏目漱石が相当な数の新しい日本語を訳語として作ったということは聞いていましたが
『無意識』という言葉もそうだったというのは、
結構な大きさの声で「へぇ〜」と口走ってしまう内容でした。

自分にとって馴染みのある重要な言葉だからこそかもしれません。

あとは、
「食後に眠くなるのは、『消化のため胃に血流が集まって
 脳の血流が悪くなるから』という話は迷信」
だということ。

それっぽく聞こえる話ですが、実際にそんなことはないようです。

眠くなる実態は、
「食事の結果として急激に血糖値が上がって、高血糖により昏睡状態になるため」
なんだそうです。

言われてみれば納得の話。

糖尿病の人が高血糖になり過ぎると昏睡状態に陥ってしまうことを考えれば、
食後に血糖値が上がって昏睡に近くなるという話は理にかなっています。

ということは、血糖値が上がりにくい食事をすれば、
食後も眠くなりにくいという可能性が考えられます。

血糖値は急激に上げたり下げたりしないように、
ある程度の状態を維持するのが健康面でも作業面でも良いのかもしれません。

すると、糖の吸収を抑える特定保健用食品が、食後の眠気に効果があったりして。
「グルコケア」「蕃爽麗茶」「健茶王」「食事と一緒に十六茶」あたりでしょうか。

ちょっと試してみようと思います。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
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