2009年02月20日

ヤル気が出ないとき

ヤル気が出ないときは誰にでもあると思います。
そこでヤル気を出すための方法が求められるわけです。

上司として部下のヤル気を引き出す。
自分自身の目標に向けてヤル気を上げる。

組織の中で仕事をしていても、独立して一人で仕事をしていても、
仕事が仕事として成立するためには、仕事に対して対価を支払う相手がいるわけで、
その意味において100%自分の好きなようにするのは難しいものでしょう。

もちろん、中には一切の不満を感じることなく、やりたいことだけをやって
仕事として成立している人もいるかもしれません。
でも、多くの人の仕事には「しなければならない」ことがあるものです。

それは「やりたい」ことと違います。
それをするために「ヤル気」を起こさなければいけません。

好きで、充実していて、楽しくて仕方ないことであれば
それをするためにヤル気を引き出す必要はないでしょう。
努力している自覚すらないままに、自然と行動を起こしているはずです。


僕は中学、高校ぐらいまで、勉強は「しなければいけない」ものでした。
「やらないと困ることになる」という発想から試験勉強をしていました。

授業は一応聞いていたような記憶もありますが、今にして振り返ってみれば
内容を理解する時間は中間テスト、期末テスト前の勉強期間だったようです。
テスト勉強を通じて、初めて理解と記憶をしていた気がします。

当時の僕にとって、中間テストと期末テストは嫌なイベントでしたが、
あれが無かったら僕は先の内容が理解できなくなっていたと思います。

歴史や地理、古文や漢文などは一夜漬けでしたし、
自覚としても楽しくなかったので、「一応やっておかなくては」という勉強でした。

一方、物理や化学、生物などは「やってもいい」勉強で、
内容が分かることや、新しいことを理解するのが楽しくもありました。
それでも試験前の勉強は「しなくてはいけない」気持ちでしたが。

数学や英語は、本当に「やらなくてはいけない」勉強だったように思います。
何か強迫的な印象さえありました。
やらない状態が怖く感じられていて、できない不安から逃れるようにして
テスト前になると机に向かっていたものです。

それが大学に入るとスタンスが変わります。
数学を完全に諦めました。
出来ない、分からない。
でも仕方ない。

物理の一部もそうだったかもしれません。

英語は必要性を感じていたので、まだ「できなくてはいけない」科目でした。

僕は応用化学科だったので、化学に関する科目は沢山ありましたが、
どれも楽しんでやっていたと思います。
少なくとも嫌な気持ちはなかったはずです。

そして学年が進み、化学系の専門科目が増えるにつれて
僕の中で、テスト勉強をする時間が短くなっていった記憶があります。
ようやく日々が勉強になったんでしょう。
テスト前に勉強しなくても、少しずつ定着するようになっていたようです。

研究室に配属になって、大学院に進む頃にはテスト勉強もなくなりました。
日々の積み重ねが当然になってきた時期です。
お盆休みも、ゴールデンウィークも、正月休みも関係なく
研究室で作業をすることが当たり前になっていたんです。

ヤル気が必要だったのは、論文を書くときぐらいでした。


そうして振り返ってみると、僕がヤル気を出していたのは
高校時代がピークだったんじゃないかと思います。

高校受験の時も頑張っていた記憶はありますが、
こちらは親から刷り込まれてきたものに従っていたような気がします。

受験に備えて塾で勉強する。
夏期講習だ、正月特訓だ、と塾が企画してくれたから黙って参加していただけ。
「これをやりなさい」と言われたから、何も考えずに課題を解いていただけでした。

それが高校になると、少し自分の意志が出てきます。
塾に通わなくなったので、自分で勉強しなければいけなかった。
できないことに対する不安と恐怖。
進学のために必要な成績。
そうしたことのために、ヤル気を出して勉強していたつもりです。

その後は、徐々にヤル気という意識がなくなっていきました。
やるのが当然で、興味があるからやる。
努力をしているつもりなく、行動だけは重ねていたようです。


会社に入ってからヤル気を必要としていたのは論文を読むことぐらいでした。
これは好きな作業ではなかったので、頑張っている意識があったんです。

でも、そのころから心理や自己啓発に興味があったので
心理系の本やビジネス書を読むことは趣味のようになっていました。
それは努力ではなかったわけです。

そして週末にセミナーへ参加するようになり、読む本の量も増えました。
それもやはり、ヤル気が必要な作業ではありませんでした。
楽しいから勉強していた、ただそれだけです。

今も本を読み、勉強をし、人を観察して、頭の中で色々と考えることをしますが、
どれも頑張ってやっていることではありませんし、努力をしているつもりもありません。
ヤル気を出さないと出来ない内容ではないんです。

ただ、脳内で何が起きているかと言われれば、
それはドーパミンなどもヤル気に関わる生理活性物質が出ていると思います。
ヤル気がない状態とは違うでしょう。
でも、ヤル気に燃える感じとも全く別物なんです。


「やらなくてはいけない」ことがあるのに、ヤル気が出ない。
達成したい目標があるのに、ヤル気が出ない。

そういう状況に対してモチベーションを上げる方法が色々と紹介されています。

でもそれは、ある意味で「やりたくない」ことなのではないでしょうか。
「やりたい」ことだったら、ヤル気がどうとか考えないような気もします。

もちろん、世の中には「やらなくてはいけない」こともあります。
「やりたい」ことのために、「やらなくてはいけない」こともするわけです。

そのときに、ヤル気が必要なのは当然でしょう。
そのためにヤル気をコントロールする技術は役立ちます。

しかし、頑張ってヤル気を出してまで「達成しなくてはいけない」目標とは
一体何なのだろうかと思います。
それは達成したい目標なんだろうか、
誰のための目標なんだろうか、と思ってしまいます。

難しいのは、自分が本当にしたい目標を見つけることではないでしょうか。
それさえ見つかれば「ヤル気が出ない」と苦しむこともなくなるかもしれません。

僕には、どうしてもヤル気の出ないことがあります。
それは単純に「やりたくない」ことなんだろうと思います。

そういうものがあるのも悪くないでしょう。
世の中には、きっとそれが「やりたい」と思える人もいるでしょうから。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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