2009年03月24日

言葉と声のコミュニケーション

日本人と欧米人ではコミュニケーションの傾向に違いがあると思います。

そこには文化的な違いがあるのも当然ですが、
言語としての特徴もコミュニケーションに影響していると思うんです。

それは文字で書かれた英語の文章を通じてなされるコミュニケーションとは違って
実際に声によって発話される言語としての特徴です。

英語の発音は、日本語よりも体で響かせる度合いが高いと感じます。
基本周波数が低い発声。
声が低いわけです。

バイリンガルの人を見ていると典型的ですが、
日本語を話すときと英語を話すときでは雰囲気が違います。

そこには言語ごとに作り上げられた「自分」という概念体系が違う意味もありますが、
もっと単純に声の高さが全然違うんです。

一般に日本人は欧米人からすると幼く見られますが、
それは体の大きさや表情だけではなく、声の高さや響きにも理由がある気がします。

欧米人も子供のころは声が高く、声が響く位置も高いようですが、
ある時期から欧米人の発声は低くなっていくのでしょう。
高校生ぐらいになれば、通常、大人の話し方と同じに聞こえます。

日本人の場合、もっと段階的な変化をしていきます。
年齢が進むにつれて声のトーンが落ち着いていく印象があります。


声のトーンの落ち着きや、声の響き方の安定感は
自分自身に対する客観性と関係があると僕は考えています。
自分の声を聞きながら話せる人は客観性が高いわけです。

英語は声のトーンやアクセント、リズムなど、
文字情報以外の部分でニュアンスを伝えることが多いようです。

日本語でも、声の表現で印象が感じるケースはありますが、
それを一般的に使うことは少ないでしょう。

例えば「ありがとう」と発言するときに、言い方で印象は随分と変わってきます。
それでも、心がこもっていないとか、本当は迷惑そうだとか、
そういった程度の使われ方がされるぐらいだと思います。

声を怒った感じにして「ありがとう」と言えば、
本当は不満だということも伝わりますが、ごく普通のコミュニケーションとして
相手に不満を伝える場合に「ありがとう」を怒りながら言うことはしないでしょう。

ところが、英語で「Thank you!!」と怒った感じで言えば、
それは皮肉の意味合いとして怒りを示す会話になるわけです。

こうした皮肉っぽい言い回しで、文字とは逆の意味を伝えることが結構あるようです。

ということを考えると、英語をネイティブで話す人は
自分の発声に対して意識を向けていないとコントロールができません。
自分の声を聞く習慣が身に付きやすいと考えられます。


そして声を低くしながら、体全体で声を響かせるように発生します。

日本で良く耳にする声で言えば、J-waveなどのFMラジオのパーソナリティのような
話し方を想像してもらえば良いかもしれません。

喉が開いていて、首の姿勢も安定している。
それによって声を自分の体に向けて出していけるわけです。

こうした発声をしていると日本人でも、気持ちが体のほうへ向きやすくなります。
自分の体の内側に対する意識が高まりやすいはずです。

その上、欧米は文化的に感情表現を豊かにします。
そうしないと文字情報の側面だけでは、コミュニケーションの表現が
不十分だったのかもしれません。

自分の感情を素直に表現することを続けている。
ここが日本人と特に違うところでしょう。

日本人は子供のうちこそワガママに自分の感情を表現しますが、
徐々に意識で感情をコントロールすることを覚えていきます。

欧米のように感情を素直に表現するというのは、
自分の身体反応に敏感だということです。

ジェスチャーの大きさも身体反応との結びつきやすさに関連するでしょうし、
姿勢や態度も、日本的な礼儀とは無関係に自分の快適さが優先されるところも
身体反応を感じやすくさせていると考えられます。


感情のように自分の内側に起きていることを実感するのが上手く、
同時に、自分の声を客観的に聞くように自分を外から見る目もある。
自分を内から、外から、良く知覚しているようです。

であれば、NLPやイメージトレーニングなども上手く機能するでしょう。

もともと自分の無意識のメッセージを捉えているんです。
ただ、そのメッセージに気づいていないだけ。

あとは、様々な手法で無意識のメッセージを意識化すれば良いわけです。
無意識との交流は上手いんじゃないでしょうか。

欧米で生まれた技法は、英語圏の人に合っているような気がします。

日本人にも同じ仕組みは適用できるはずですが、
上手く出来るかどうかという意味では違うかもしれません。

言葉や文化の違いが人にもたらす影響も調べてみたいものです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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