2009年05月13日

心の中の英会話

何かの技術を身につけるとき、
何かの行動の癖を変えるとき、
自分の中の思考パターンを変えるとき、
そういうときに役立つのが細かく分割して調べていくという方法です。

これはNLPのスキルの基本的なスタンスとも呼べるところですが、
人によって当たり前のように行動している中身が違うという前提を踏まえているものです。

たとえば、僕が今こうしてブログをノートパソコンで書いているとき、
僕の中には心の声が聞こえています。

たぶん、心の中の声というのは多くの人が聞こえているものでしょう。
いわゆる内部対話とか、思考と呼ばれるものは言葉を伴っているはずです。
(そのため意識=言語という発想が生まれるようですが、これには違和感があります)

同じように心の声を聞いていても、ブログを書くときのプロセスは
詳細にみていくと人によって違っているはずなんです。

僕の場合は特に一生懸命何かを考えながら文章を書くという状態はありません。
どちらかというと心の声が聞こえてくるのをキーボードで書きだしている感じ。

さすがに自分の一部だろうと感じられるのは、その心の声が
キーボードを打つスピードを待っていてくれるところあたり。

心の声はある程度の早口で話しているので、
手書きだとたぶん、追いつけないような気がします。
ブラインドタッチでキーボードを打っているから書ける作業だと思います。

そして、こうやって文章を打っていると予定と違う方向に進むこともあります。
それは心の中の声が記憶の連想に従って別の内容を話し始めるからだと思われます。

とはいえ、心の中にはもう一つ、ハッキリと自覚できる全体の趣旨が
頭の左奥のあたりに残っていて、それがあるから進んでいく方向が分かり、
どうやって全体をまとめていくかが理解できているのでしょう。

僕の目はキーボードを見ることは滅多になく、
大体において文章をチェックするのに使われます。
正しい文字が打てているか、変換は正しいか、文字数はどれくらいか、などなど
そうしたことをチェックする役割が目と、それから頭の右横くらいにありそうです。

一応、パソコンの起動音やキーボードを打つ音、それからキーボードの感触なども
同時に感じてはいますが、それは文章を書くときには重要ではない役割の気がします。

ちょうど今、文章を打ちなおしていて気付いたのが、
語尾に対して注意する反応をしてくれる役割も自動的に動いていることです。

「そういえば、さっき『でしょう』を使ったばかりだったよな」
という印象がパッと浮かび、その瞬間に語尾を消去するように指が動きました。

それから今までの文章の流れを頭の中で軽く呼び起こし、
文章のリズム感や言い終わりの印象を振り返ってみて
あまり出てきていない言い回しの中から、文脈的に違和感のない表現を選びました。
それが『気がします』だったわけです。

そして、今ここで、頭の前あたりで
「ちょっと最初に予定していたことと違う方向に行っているかなぁ」
ということを小さく薄い声で思ったので、
そろそろ当初、書こうとしていたメインテーマのほうに流れを修正しようかと
意識の方向付けが変わった感じがしました。


 ということで、本題に移ろうかと思いましたが、
 「それではあまりにも急かな」という感じの違和感が身体反応として
 胸のあたりに沸いてきて(これは言葉になる前に行動に移りました) 
 そこで、今までの流れを少し結論づけたほうがいいかと考えました。

ここまでで何が言いたかったかというと、人は何かの行動をしているときに
その人特有のプロセスを持っていて、それは内面で非常に複雑に
細かく移り変わりながら進んでいるということなんです。

こうしたものが人それぞれ学習してきたプロセスであるため、
このプロセスのここを変えようとか、新しく内面的なプロセスを学習しようとか、
そういった発想にはなりにくいというのが一般的な傾向でしょう。

だから世間一般の学習法というのは、大まかで表面的な行動レベルであったり、
ある時点での発想法や思考の内容に注意することであったりするわけです。

ところが、本当に効果的なのは、その人自身の持っている
こうした内面で複雑に繰り返されている細かいプロセスを順番通りに解析し、
その過程を利用したり、変更したりする手法だと思うんです。

たとえば、本を読んで理解するということを1つとってみても
本を読むときに、その人の中で起きていることが違うはずなんです。

本の読み方も様々な読書術として紹介されているようですが、
そもそも「文字を読んで理解する」ための内面的なプロセスが違うことには
あまり目が向けられていません。

読解力のトレーニングをするために国語の授業を頑張るのも役立つでしょうが、
文字を読んで理解するためのプロセス自体が効果的でない人の場合、
文章から内容を理解するという行為そのものが得意ではないわけです。

であれば、文字を読んで理解するために内面で起きているプロセスを分析し、
その流れを参考にして文章理解のトレーニングをするほうが役立つだろうということです。


で、今回の主題なんですが、そうしたプロセスの応用は
外国語学習にも使えるのではないだろうか、ということを最近思いました。

たまに僕はyoutubeで海外の心理系のセミナー動画や、
催眠などの動画を見たりしますが、そのときには英語を理解する必要があります。

僕の英語力は、聞きとりぐらいなら多少できる程度のものです。
なので、しっかりと理解できているとは言えません。

で、僕は英語の動画を見ているときに気づきました。

英語を聞くときは耳から音が入っているだけ。
心の声は聞いていない。

むしろ雑念として日本語が聞こえてくるときがあるぐらいです。

ところが、日本語の話を聞く時にはプロセスが違うんです。
耳から入ってきた日本語の話を、心の声として小さな音量で反復しているようです。

とくに話の内容を丁寧に理解しようと集中しているときは
話し手の声が大きく聞こえ、心の中の小さい声が重なるように進行していきます。

イメージとして説明すると、合唱しているときに近い。
もしくは、おぼろげにしか覚えていない歌を、原曲に合わせて歌う感じでしょうか。

そうすると自分の記憶の中の言葉同士が再編成される印象になるんです。
ある程度、自分が話しているときと近い感じ。

それが英語の場合には耳から入る音が、そのまま流れてしまう印象なわけですから
内容がしっかり理解できないのも当然だと思えました。

では、意識して心の中で追唱していけるかというと、
それがなかなか難しいんです。

後追いで話の内容を繰り返せるということは、
相手の話の内容を一度記憶して、発話できるということです。

でも僕は繰り返せない。
その原因は、そもそも英語の文章を聞いても
それを短期的に記憶できないところにあるのだろう、と。

繰り返せるぐらいになると、前の文章の内容を頭の片隅に留めていられます。
そうすれば、次の文章との繋がりも理解しやすくなる。
全体の流れや、意味のまとまりが掴めるようになると思うんです。

僕の場合、話をするときにも自分の声を聞いて、
その内容を頭の片隅に留めながら、それとの繋がりを感じつつ
次の文章の内容を決めているところがありますから、
聞いた文章を繰り返せるように記憶させることは
スピーキングにも役立ちそうな予感があります。

ということで、あまり連続した会話を漫然と聞くよりも、
ある程度の長さの文章をネイティブの発音で聞き、
それをすぐに繰り返す練習をすると効果があるんじゃないかと考えました。

その意味では、いわゆるシャドーイングというトレーニングは
実に理にかなっていると考えられます。

言ってみれば、僕の頭の中で、日本語は常にシャドーイングされながら
話を理解しているわけですから。


このプロセスが全ての人に当てはまるかどうかは
調査していないので分かりませんが、
少なくとも自分に関しては日本語を理解する時のプロセスを
英語に応用することは可能だろうと言えるはずです。

自分の内面で繰り広げられる詳細なプロセス。
特に内的なイメージや心の声のようなものを、
どれだけ捉えて参考にしていけるかが、効果的な学習の1つのコツだと思っています。

今、僕はチョットだけ英語を勉強し始めたところです。

cozyharada at 23:39│Comments(0)TrackBack(0)clip!NLP | 全般

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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