2009年05月10日

鶏肉と手羽先

先日、名古屋駅の地下街を歩いていたら、
マクドナルドの商品メニューから見たことのない映像が飛び込んできました。

「シャカシャカチキンウィング」

3つ入って150円。
形から推測するに手羽先だと思います。

名古屋限定なんでしょうか。
マクドナルドのホームページを見ても載っていません。


出張で名古屋に行くようになって気づいたのは、
チェーン店を他で見たことのある店のメニューに
他では見たことのないものが載っているケース。

文化は土地によって違うということを実感します。

また、聞いた話ですが、ニキビケアで有名な「プロアクティブ」も
名古屋で放送されるCMでは、お客様の声が名古屋弁で書かれているそうです。

土地柄に合わせるというのは商売においても大事なことなんでしょうね。

僕の場合、取り立てて土地柄や地域差を意識することは少ないですが、
複数の人と同時に関わるときには、そのグループの特性に合わせる意識を持ちますから
その意味では、どこかで土地柄に合わせるような方法を使っているかもしれません。


ところで、このマクドナルドの「シャカシャカチキンウィング」を見ていて
少し思ったところがありました。

マクドナルドぐらいの規模になれば、仕入れも相当な量になるでしょうから
鶏肉だって大量に仕入れているんじゃないかと推測されます。

ケンタッキーは噂によると、鶏1羽の広い領域を調理しているらしく、
食べ終わった骨を組み合わせていくと鶏の骨格が結構作れるという話もあるようです。
(確かテレビで見たような気がするんですが…、バラエティですから不確かです)

マクドナルドが鶏をどの単位で購入しているかは知りませんが、
今まで商品に使っていなかった手羽先の部分を商品にできれば
無駄もなくなるしコストダウンにもつながりそうな印象を受けます。

効率的な商品になりそうな気がしたわけです。
まぁ、実際にはマクドナルドの場合、鶏肉として使っている部位は限られますから
別途に手羽先の部分を仕入れているのかもしれません。

とにかく、原料を上手く使いきることができるように商品を開発できると
無駄なくコストダウンができるんじゃないかという話です。


他にも最近で気になるのは、山崎製パンから販売されている「チョコの山」。
コンビニのパンのコーナーで見かけることがあります。

なんでも食パンの耳を焼いたものにチョコレートをかけているのだとか。
ザクザクした歯応えのお菓子だということです。

で、何が気になるかというと、「パンの耳」だというところ。
ヤマザキですから、パン関連の製品として当たりまえのようにも感じますが、
これがパンの耳だということが引っかかるんです。

なぜかというと、最近のヤマザキが随分と「ランチパック」を推している印象があるから。

ランチパックそのものは25年前から売られていたそうです。
僕が意識していたのは10年弱ぐらい前だったと思いますが。

少なくとも、しばらく前まではテレビコマーシャルも見なかったですし、
最近ほど商品を増やしている気配もありませんでした。

現在は、どこのコンビニに行っても置いてあるような状況ですから、
「ランチパック」の製造量も増えているだろうと想像できます。

そして、この「ランチパック」の特徴と言えば、バリエーション豊かな具材が
食パンの中に挟まれていて、手軽なサンドイッチ形態であるということ。
食パンを使っていながらも、耳の部分が切り落とされているのも特徴でしょう。

この耳が切り落とされているというのがポイント。

もしかすると「チョコの山」は、ランチパックで切り落とされたパンの耳を
上手いこと商品に利用しているものじゃないかと推測したくなります。

だとすると最近、「ランチパック」の販売に力を入れているからこそ、
大量に余ってしまうパンの耳の部分を効果的に再利用したんじゃないかということです。

製造業で研究開発をしていた経験を通じて言わせてもらえば、
製造の工程で出来てしまう副産物や無駄な部分を減らすのは大切ですし、
何よりも、その無駄になってしまう部分を商品化できれば
コスト面で非常に有利になるということがあるはずです。

もちろん、副産物や余剰の部分を回収するのに費用がかかってはいけませんが、
食品製造工程ぐらいであれば、むしろ再販売できるメリットのほうが大きそうです。

「チョコの山」が売れるほど、原材料費は安くて済むし、
「ランチパック」の製造原価を計算上、減らすこともできると思います。

ここでの話は「チョコの山」が「ランチパック」製造過程で出る
パンの耳を使って作られているという前提ですが、
そういうやり方をしているとしたら、それなりに効率的なんじゃないでしょうか。


アサヒビールはビール製造に使った後のビール酵母を回収して
健康食品として販売しているみたいですし、
こうして無駄を出さなくすることは様々なところで考えられているように感じます。

「無駄を出さない」という発想を持つことも、
「効率化をする」という発想を持つことも大事だと思いますが、
こうした「ランチパック」と「チョコの山」のような関係では
「全体を見るように視野を広げている」ことが大切なポイントだと思います。

パンの耳という無駄を減らすためなら、他の方法だってあったはずです。
例えば、パンの金型を大きくして、食パンのサイズを大きくすれば、
周りにできるパンの耳の部分の量は相対的に減っていきます。
耳を切り落とす範囲をギリギリにして、無駄を減らす方法もあったでしょう。

それよりも、パンの耳という無駄になっていた部分から価値を見つけ、
それを新たな商品に変えていくほうが更に積極的だと考えられます。

無駄を減らすのではなく、無駄を価値に変える。
そうした発想は商品開発だけのものでもないと思うんです。

NLPの創始者リチャード・バンドラーは、結構せわしない印象のある人です。
ちょこまかと細かく動いていることがあるし、
客観的に見れば無駄と思えるようなアクションが沢山あります。

無駄な動きを止め、ゆったりと体を動かさずに話していたとしたら
もっとエレガントで堂々とした印象を与えることだってできるはずです。

でも、バンドラーの選択は違います。
彼はその無駄と思えるような動き・ジェスチャーを利用しています。

特定の仕草や動き方で、話題や聞き手の気持ちを条件づけしていると言われます。
ジョークで観客を笑わせるときには必ず鼻をかく、という具合に。
それを繰り返すうちに、鼻をかくだけで観客には笑う準備ができるわけです。

意識的に努力をしていけば、無駄な動きを止めていって
もっと静かな印象を作り出すことだってできたはずですが、
その無駄な動きを別の方向で利用しているのでしょう。

無駄をなくす、無駄を減らすという発想に加えて、
無駄を価値に変えるという発想に注意していみるのも、
なかなか役に立つことではないでしょうか。

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by Liki   2009年05月11日 16:37
主婦をやっていると
毎日繰り返される作業に
とてもムダだな〜と感じる時があります。。

ちょっと、目をつぶって効率重視!
手抜き家事ならぬ、まとめ家事。

でも、原田さんがいうように
ムダな作業が愛情という形で
価値を生み出すならそれはそれで素敵ですよね。

今日も美味しいご飯をつくらなくっちゃ!と
思い直しました。
ありがとうございます。
2. Posted by kayoneko   2009年05月15日 20:03
>〜グループの特性に合わせる意識

「ちょっと苦笑い

先日のコース受講の出来事です
原田Tのつもりで参加していたところ
突然、椎名Tがいらっしゃいました。

朝一から、Sworld全開です
ところが、受講者達は「ちょっと待って

アイスブレーク的な対話をしていただきましたが、
すぐにはステートを変えられない
〜反応も返せず、固まっていました

その日はセンター近くに座っていたため、
pick upされる機会がとても多かったです。
「いじられキャラではない私」は、
でした(苦笑)

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
おしらせ
 ◆ セミナー情報 

日程確定

《心を調える実践会》

【日時】 2017年12月23日(土)
     10:00〜16:30


【場所】 滝野川会館
    304集会室

    JR上中里駅より7分
    JR駒込駅より10分
    南北線西ヶ原駅より7分

詳細は後日>>
次回は2018年の予定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


当時の内容はこちら>>


《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



 ◆ お問い合わせ 
  技術向上、
  コンサルティング、
  スーパーバイズ、
  執筆・講演…

  諸々のお問い合わせはこちらへ>>



ホームページ
バナー1


プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
Archives
最近のコメント
QRコード
QRコード