2009年10月09日

犬の映画

『マーリー』のDVDを見ました。

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僕は犬が出てくる映画を見ると、まぁ大体の場合、泣きます。

『ターナー&フーチ 〜すてきな相棒〜』も、
『ベートーベン』のシリーズも、
『いぬのえいが』も、
『犬と私の10の約束』も、
犬がメインではない『アイ・アム・レジェンド』の犬が死ぬシーンでも、
もれなく、です。

犬が出てきて涙を流さないのは、『バイオハザード』の犬のゾンビぐらいなものでしょう。

中学校に入る直前、我が家に犬がやってきてから12年、
ずっと一緒に生活していましたから感情移入しやすいんだろうと思います。


心理療法でイメージワークをやった場合にも
自分を助けてくれる存在として犬が登場することは多いようで、
それは世界各国の神話や物語の多くに犬が登場することとも関係しているかもしれません。

それだけ犬は人にとって身近な存在だということを感じます。

今回、僕が見た『マーリー』にいたっては、なんの変哲もない
犬と一緒に暮らしている家族の生活を映しただけのような映画です。

確かに、マーリーというラブラドール・レトリーバーがハチャメチャで、
全くといって良いほど飼い主の言うことを聞かず、
色々なトラブルを巻き起こすという点では見ていて飽きませんが、
かなり日常的なストーリーだと言っていい気がします。

実際にありそうな家族。
犬を飼っていれば普通に起きるだろう出来事。
家族に起きる問題も、ありがちな話です。

決して特別ではないシーンが展開されていき、
犬の一生に沿った時間が過ぎていきます。

ほのぼのとしながらも、笑いのに溢れた内容は、
誰にでも共感しやすいものかもしれません。

そんな、ありきたりの内容にも関わらず、
見ていた僕は案の定、泣いてしまうわけです。

重ねることが沢山あったみたいです。


犬の平均寿命は人間と比べると遥かに短い。
映画では、その模様を2時間に短縮してしまいますが、
その過程には家族として心を通わせた思い出が詰まっています。

出逢い、成長、老い、別れ。
人が自分の一生を通じて体験する一連の流れを
犬との関わりで見ることができる。

これは人間同士の関わりでは絶対に体験できないことです。

自分よりも後から生まれ、自分よりも早く成長し、自分よりも早く老いていく。
生命としての一生を、人間よりも短縮しているんです。
人は犬を通じて、それを感じることができる。

大切な存在の一生を間近に感じさせてくれる。
それは意味深い体験だと思います。

別れのときには、色々な後悔が頭に残りました。
それ以上に、素晴らしい思い出が沢山ありました。
悲しみと比例するように、感謝の気持ちがありました。

ある面で考えれば、犬との関わりは
自分自身の一生との関わりを教えてくれているようにも思えます。

自分が最期のときに、自分の人生に対して思い抱く複雑な気持ち。
それと近いものを短縮して感じられるところがあるかもしれません。

ただ、そんな学びのために犬がいると考えるほど傲慢にはなれず、
もっと素直に、自分の心の中に温かさをくれた存在を
いつまでも暖かく感じていたいものだと思います。

もうすぐ命日。
なんとなく実家を訪れたくなってきました。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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