2010年01月24日

iPod 買いました

ようやく iPod を購入しました。

これまでは携帯で音楽を聞くことはあったんですが、
iPod 用のスピーカーとは接続するのに色々用意する必要があったので
いっそのこと iPod nano を購入したというわけです。

新幹線での移動中に周りの話し声を遮断するために音楽を聴くことがありますから
結構活躍してくれるような気がしています。

充電がどの程度持つのかはチョット心配ではありますが。

携帯で音楽を聴いていたときは、大阪からの片道で
電池が全部なくなるような状態でした。
電話ができなくなってしまうので、困ります。

最近の携帯は予想以上に電池の消耗が激しいように思います。
色々な機能が付き過ぎているんでしょうか。
操作が遅いのも処理能力以上の機能が付いたからのように思えますし。

その点、iPod は比較的快適です。
目的が明確なのかもしれません。

直観的な操作がウリということを聞いていましたが、
あれは慣れるまで直観的に予測できる操作法ではありませんでした。

形状が予測させる操作法ではない。

その操作パターンみたいなものが掴めてくると分かってくるのでしょうか。
予想だにしない操作法もあったので、単純に、デザイン性の追求のように感じます。


ジェームズ・ギブソンは、物が動物に対して機能や性質の特徴を示しているとして、
物が動物に与える意味のことをアフォーダンスと呼んでいますが、
これは使用する本人の経験が生み出していると考えられます。

触ることもなく、見た瞬間に「堅そう」だとか、「動きそう」だとかを予測する。
その性質を経験から推測して、その推測に合わせて、意識的に考えることなく
操作をしてみるというわけです。

例えば、ドアノブの形によって、回すのか、倒すのか、押すのかが予測される。
一般的な経験上、こうやって操作するのだろうと予測をしています。

僕が仕事で足を運ぶことの多いセミナー会場には
ある会社のコーヒーメーカーが置いてありますが、
この機械は、デザインの持つアフォーダンスと操作法が一致していません。

ボタンを押してコーヒーを選ぶときに、ボタンの形状のデザインが
多く人にとって「押す」ことを予測させないんです。

コーヒーを注文するためのボタンよりも
近くにある商品説明のパネルのほうが、ずっと注文ボタンっぽいデザインをしていて、
多くの人が、そっちのパネルを押してしまいます。

そのコーヒーメーカーのデザインは、多くの人の一般的な経験からでは
操作法を予測しにくいようなものになってしまっている、ということです。

また、その部屋の入り口のドアの取っ手も、その形状から予測すると
手前に引いて開けようとするのが一般的なデザインになっています。

手前に引いて開けるタイプのドアにつけられていることが多い取っ手だということです。

もっと正確にいえば、左右方向へ引いて開ける「引き戸」につくことが多い形ですが、
ドア全体の形が、自然と「引き戸ではなさそう」な印象を与えてくれますから、
その次の予測として「手前に引く」という動作を引きだすと考えられます。

多くの経験から、「この形だったら、こうやって操作するのだろう」という
扱い方のパターンを、我々は当たり前のように持っているわけです。

ペットボトルのフタを逆方向に回したり、上に引っ張ったりして開けようとはしません。
一般的なデザインと、その機能の経験から、扱い方を予測する。
初めて見るものに対しては、今までの経験をベースに操作法を推測するんです。


ただ、iPod という機械は、そのアフォーダンスが特殊な気がします。

iPod シリーズや、もしかするとそれ以外でもアップル社の製品を使っていた人には
予測しやすい操作法なのかもしれませんが、
初めて使うにはチョット分かりにくさがあるようです。

その分、iPod や、その他のアップル製品に慣れて、
当たり前のアップル社製品の特徴や操作法のパターンを掴んでしまうと、
あのデザインへの愛着とともに、使用感までがセットになって刷り込まれていく。

完全にオリジナルを突き進み、ファンを増やしていくという意味では
他と違うデザインと操作法の対応を作ってしまう方法も効果的なのかもしれません。

どこらへんまで意図して作っているのかに興味が高まります。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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