2010年03月24日

交感神経の働き

人には色々な心の癖があります。
行動の癖といっても良いでしょう。

初対面の人に話しかけるときに緊張してしまうとか
苦手な人と接すると意見を抑えてしまうとか
言いたい気持ちが沸いてきても飲み込んでしまうとか。

いわゆる問題や悩み、苦手な状況というとき。

こうした場面は心身にストレスがかかっていると考えられます。
ストレスがかかっているので、嫌な感じを受けるわけです。

身体的に見てみると、ストレスがかかっている状況では
交感神経が優位に働き、興奮状態になると推測されます。

この状態のままで、今までとは違う上手くいくための方法に挑戦しても
身体反応のレベルでは通常と違う状態になってしまっています。

それは元々、危機回避のための状態です。
人間的な思考よりも動物的な反応が上回ってしまう。

そこでは、頑張って意識的なトレーニングをしてみても
体がそれをさせてくれないというケースが起きやすくなります。

上手くいくためのコツを教わって、理想的な振る舞いのトレーニングをしても、
体が、ストレス状況下における危機回避のための状態になってしまっては
学んだことを活かすよりもストレスから生き延びるための反応が優先されてしまう。

その意味では、ストレス状況下でも安定していられる、
という体の状態を生み出していくことのほうが役に立つことが多いと考えられます。

よく言われるリラックスの重要性は、この部分にもあるわけです。
まずは、交感神経の過剰な働きを抑えて、落ち着いた状態にしていく。
その上で、学んだことを利用できるようにするほうが効果が出やすいでしょう。


すると、理想的な方法ばかりを学ぶというのは
あまり賢いものとは言えない気がしてきます。

理想的な方法を学ぶばかりだと、自分が上手く出来ていない場面になったとき
上手くやりたい気持ち、やらなければならない気持ちが高まります。

その一方で、身体のレベルではストレス的な危機回避反応が起きて
自分の意識でコントロールできないような不自由さを感じる。
やるべきことが頭では分かっているのに、上手くできない。

理想的な方法を心がけるほどにジレンマが強まる可能性があります。

そこで役立つのが、ワザと最悪の方法を体験するというもの。

最悪のケースを実感しておくと、
「あれよりはマシだ」
という気持ちが、ストレスのかかる状況でも
体がリラックスする方向に行きやすくなります。

理想的な方法を学ぶだけでなく、最悪の方法も学ぶ。
これが意外と重要だということです。


上手くいかない状態が続いているというのは
何も進んでいないように感じるかもしれませんが、
実際には「それよりも悪くなっていない」という部分で
後退もしていないわけです。

もっと悪くなる可能性だって残っているはずなのに
悪くなっていないのは、そこに何らかの努力が働いているからではないでしょうか。

その努力をやめたら、もっと悪くなる可能性だってある。
その最悪の可能性を自覚しておくと、
現時点の上手くいっていない自分が「もっと悪くさせない」ことに
成功していることにも気づけるかもしれません。

ストレスのかかる場面では、まず、
ストレスから少しずつ開放される方向に進むと役立つことが多いという話です。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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