2010年11月13日

久しぶりにテストを受けました

TOEFLのテストを受けてきました。
(正確に言うと「T」が「テスト」なので「TOEFLを受けてきました」ですが)

これは大変でした。
TOEICが可愛らしく思えるほどです。

Reading、Listening、Speaking、Writing の4つがテストされます。
テストの内容によって所要時間に差が出るそうですが、
僕が受けてきたのは短いほうのバージョンでした。

賞味4時間15分。

途中に10分の休憩が入りますから、実際は4時間ぐらいでしょうか。
ずっと意識を張り詰めた状態でした。


インターネットに接続されたパソコンを使って行うテストなので
テストの開始時間が受付順でズレているんです。

なので、自分が Reading の問題を解いている最中に
他の人がマイクチェックをしていたり
Listening の問題を解いていたりして、
とにかく周囲の音が気になってしまいました。

僕は、この外的な音に気をそらされやすい傾向があるので
この部分は耳栓を使うとかして工夫する必要がありそうです。

そして、自分が勉強してきていたベースが紙に書かれた教材だったので
パソコンの画面上で進めなければいけないところも随分と厄介に感じました。
読みにくいし、視野に対する文字の大きさや分布なども、情報を取り込みにくい印象。

また、初めてのテストだということもありますし、
会社で受けていたTOEICを除けば、大学の期末試験以来の
本格的なテストの受験でしたから、平常心とは言いにい状態だったのもあります。

心に関わる仕事をしていますから、ある程度は自分で状態をコントロールしましたが、
同時に周りからの影響を受けやすくなっているのも対処しなければいけませんでした。

音に対しては敏感になっていたせいか、Listening に関しては
環境的なストレスを感じることは少なく、普段に近い気分だったとは思います。

強いていえば、メモを取るときの鉛筆が借り物なので
その部分での痛さや書きにくさで少し不満を感じたのも覚えています。

振り返って、やっぱり問題として大きかったのは
パソコンの画面上の文字を読むという作業への影響でしょう。

Speaking にも Writing にも文章を読んでから回答するものが含まれますから
この読みにくさの影響で力が発揮できなかった印象は否定できません。

全体を通じて、自分が集中的に取り組む必要のある部分が
見えたという意味では貴重なテストではあったかと考えています。


僕の個人的な特徴を改めて意識したんですが、
本番の大事な場面になると集中力が上がるというか、
追い込まれると処理速度が上がるというか、
自分の頭と体のスピードが少し上昇する印象を受けます。

時間がゆっくりになるというよりは、
普段よりも自分が速く進んでしまう感じ。

大学のときに研究室の仲間内で野球をしていた際にも感じたことがあります。

試合で気合が入っている打席ほど、自分が速くなる感じがありました。
打席に入り、普段だったらこのタイミングでピッタリ、というはずのスイングが
完全に早過ぎてボールが来る前に振り終わってしまっていたり。

タイミングを取る判断材料から動き始めるまでの時間も短縮されるのかもしれませんし、
体の動き自体も普段より速くなるのかもしれません。

守っていた時も、絶好のダブルプレーのチャンスというときに
「ボールを取って、二塁ベースを踏んで、一塁に投げる…」という流れが
僕の頭の中で加速し過ぎてしまったらしく、失敗したこともありました。

ボールがグローブに入ったと思ってグローブを閉じ、
ボールを取って投げる態勢に入る…というつもりが
まだボールがグローブよりも手前を飛んでいる間に、ボールを捕ったつもりになり
送球の態勢にまで進んでしまったんです。

僕の中では、どちらも「あれ?」という感じ。
絶対にボールに当たっているはずだったし、
絶対にボールをグローブで掴んだはずだったのに…。

そういう具合に、体の筋肉のレベルでも、脳の処理速度のレベルでも
スピードが普段よりも上がり過ぎてしまうことがあるんです。

よくプロゴルファーが最終ホールが近づくと
自然にボールが飛び過ぎてしまうと言いますが、
それも似たような作用だろうと思います。

アドレナリンの分泌量が増えるのかもしれません。

同様に、テストを受けていても、その状態が起きていた気がします。
なんだか処理速度が上がっている感じ。

周りの音には気が散らされますから、ドップリと集中するのとは違うんでしょう。
ただ、作業の効率が上がるというか、自分のスピードが上がった感じがします。
一秒間に考えられる量が増えるような、意識に上がる量が増えるような、そんな感じ。

まぁ、とはいえ手が動くスピードには限界がありますし、
Listening をしながらメモを取る作業で、やはり聞く作業の効率は落ちたようです。

しかも書こうとするスピードは上がってしまっているので
後から見たメモの字が普段よりも読みにくい。
これには参りました。

そのような状態を「集中力が上がっている」というかは分かりません。
気が散ることもあるわけですから「集中している」のとはチョット違う気がします。

目の前の作業に大量の力を注いでいる状態でしょうか。
張り詰めている状態、意識が普段よりも覚醒している状態とも言えそうです。


それを4時間続けたんです。

終わった後の消耗は激しいものでした。

椅子が少し後ろに傾いた形をしていたために
座り続けているだけで腰が痛くなるようなものだったんですが、
その腰の痛みに気づいたのも、テストが終わった瞬間でした。

頭の中はまだ過剰に動いているようでありながら、
体のほうは動きがなくなっているような妙な感覚。

運動をしたときとは違う疲労感で、どちらかというと
徹夜明けでハイになる状態に似ているかもしれません。

事前に話で聞いていたところでは、後半になると集中力が切れてくるとか
どうでも良くなってくる人がいるということでしたが、
僕はそのタイプではないようです。

後半になると「どうでもいい」感じになってくるという人は
おそらく疲労してきている体の感覚や、
糖分や酸素供給量の低下によってエネルギー効率が下がるのを
実感しやすいのだろうと想像できます。

僕の場合は、大事な作業のときには体の痛みのメッセージをカットしやすくなります。
これもアドレナリンが関係しているのかもしれません。
打撃系格闘技の選手は試合中はアドレナリンで痛みをあまり感じないと言いますから。

頭の疲労感というのも、内容に入り込んでいる時は出てきません。
この頭の疲労感は、セミナーをしていると顕著に見ることができます。
難しい作業や考えるワークを沢山続けても大丈夫な人と
後半になるとボーッとしてきやすい人とがいますから。

そのあたりの特性が長時間のテストのときに、
僕の場合は比較的よい方向に働くような気がします。

一方で、終わった瞬間のギャップは激しい。
あそこまで疲労感は久しぶりに感じました。

あまりにも頭と体の活動バランスがズレていたので
少し歩いて体を動かすことにしたぐらいです。


今回のテストでは自分の特徴を久しぶりに自覚しましたし、
それを踏まえたうえでの対策の取り方も意識できました。

僕の場合は、Writing を集中的に取り組むのが効果が高そうです。

自分が日本語の説明能力をどうやって上げてきたかと振り返ると
それは大学時代から研究職のときまでに繰り返した
「書く」作業によるところが大きかったと思いましたから。

多分、ブログを英語で書いたら役立つだろうなぁ、とは思うんですが。
これとは別に英語ブログを作ればいいのかもしれませんね。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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