2010年12月12日

不満の話

不満がある、怒りが沸いてくる…
というのは、それが大事だからです。

大事なものが損なわれるから不満に感じられる。

それには大きく二通りが考えられます。


1つは、それを大事にしてもらえていないことで
自分の存在価値に不安定さを感じるとき。

そのものを通して、自分が否定されたと感じるんです。

自分の存在が揺らぐ。

否定されたことそのものに腹が立つ。
自分を大切にしてくれなかったことに腹が立つ。

例えば、電車の中で足を踏まれて腹を立てる、とか。
確かに「公共性」や「社会性」、「気配り」といった価値を大切にしているから
それが損なわれて腹が立つ、という見方もできます。

ですが、それが全てではない。
もっと単純に、痛みという不快感を感じさせた相手だから
腹が立ったという部分も含まれるでしょう。

不満を感じるからには、満たしたい何かがあるんです。
それは価値観とも言えます。

価値観が満たされないから不満になる、と。

ただ、注意する必要があるのは、1つの反応の仕方に対して
1つの価値観だけが関わっているのではない、ということ。

自分の反応に対して理由を考えると、そこには複数の価値観が見えてくるでしょう。

それを掘り下げていったときに
「自分という存在が大切にされていない」
ことに関連している場合が良くあるんです。

それは生物として当然のことですから
そういう不満の感じ方があるのは自然なことだと思います。

その不満に対して、どういう振る舞いをするのかが重要なだけです。
怒りや不満を表現してはいけないわけではないと考えます。


2つ目は、そのものが自分にとって本当に大切だから
何があっても守りたい、というとき。

ちょっとぐらい自分が傷つくとしても守ろうとする。
何を差し置いてでも、それが重要。

そんな大事なものが他人から台無しにされたと感じるとき
怒りと不満、さらには悲しみも生まれることでしょう。

確か、今年の初めごろに、酷く体調を崩したことがありました。

同時期に、同じ懇親会に行った人たちが皆、苦しんだと聞きましたから
ノロウイルスだったんじゃないかと話した記憶があります。
(カキだったんじゃないかと)

ただ、僕が発症し始めたのは食べた日から、ちょうど一週間後でした。
ノロウイルスの潜伏期間と症状からすると、チョット違う気がします。
通常は1~2以内に発症するので。

症状が出始めたのは、火曜日。
大阪の平日コースを担当していた日でした。
映像が浮かびますから、何日目で何をやったかも覚えています。
誰と、何のデモをやったかも覚えています。

昼休みの最中に、急に体が熱っぽくなってきました。
熱は一気に上がり、全身に激しい痛みが。

頭痛薬は持ち歩いていたので、それでゴマカシて
窓や壁の冷たいところで頭を冷やしながら、その日の内容を乗り切りました。

で、その日のうちに名古屋に移動。
体調は悪くなる一方だったので、代わりに担当できる人がいないかを確認しました。

ダメでした。
「頑張ってください」と言われました。

ホテルにチェックインしたあと、薬局に行って色々な物を買い込みました。
体温計、薬、水分補給用の飲み物、栄養補給用のゼリーなど。
食欲のないなかで、なんとかカロリーのあるものを手当たり次第。

すぐに寝ようと思ったんですが、今度は下痢と嘔吐が始まり
どうすることもできなくなりました。

ただ水分だけを取るようにして、寝られないまま翌朝。
今度は早くから開店している駅の薬局に行って下痢止めを買い、セミナー会場へ。

明らかに異常だったと思います。

下痢止めは全く効果を発揮せず、一日のセミナーの間に
十数回トイレに行った記憶があります。

辛うじてやってはいるけれど、力は発揮できません。
申し訳ない気持ちと、体の苦しさで大変だったものです。

アシスタントの方々が沢山いて下さったおかげで乗り切れたようなもの。
心配して声をかけてくれた方もいましたが、
誰もが気づいていながら触れないでいてくれたんだろうと思います。

次回に会ったときには、体調の心配をして下さいましたから。

それは本当に苦しい体験でした。
そんな体調の中でやることが不満だったのではなく、
そういう不測の事態で受講生の方がに迷惑をかけることが嫌でした。

受講しに来ているはずの方々に気を遣わせてしまうことも嫌でした。
どういう場を作るかが僕の仕事だと考えていますから、
自分が大切にしたいことが大切にできない状況が不満だったんです。

大切なことを大切にしたい。
そこから生まれる不満や怒りはエネルギーです。
自分がしたいことに進むためのエネルギーです。

もし、トレーナーや講師業をしている人が
「このクラスは楽しくないな」などとでも言おうものなら
僕の怒りと悲しみは最大限に達します。

あれは酷かった。

そうした不満のエネルギーを何に繋げていくかが重要じゃないかと思います。


怒りや不満は悪いことではない。

それが何物であるかを自覚できないままに振る舞ってしまうよりは、
その不満に対して、自分の行動を選択できるほうが役立つだろうということです。

特に、どちらの怒りなのかを見極めるのは簡単ではない気がします。
自分に正直でいる必要がありますから。

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
おしらせ
 ◆ セミナー情報 

New!

《コミュニケーション講座》
 〜人を育てる指導力〜

【日時】 
  2019年6月16日(日)
   10:00〜16:30


【場所】 
  北とぴあ 601会議室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《瞑想講座》

【日時】 
  2019年6月22日(土)

  午後の部 13:30〜16:30
  夜間の部 18:00〜21:00

【場所】 
  北とぴあ 第2和室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《怒りの取り扱いマニュアル》
 〜期待の手放し方と
  ゆるしの技法〜


【日時】 
  2019年7月6日(土)
     7月7日(日)
   10:00〜18:30


【場所】 
  滝野川会館

   JR上中里駅より7分
   JR駒込駅より10分
   南北線西ヶ原駅より7分

詳細はこちら>>
次回未定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


当時の内容はこちら>>


《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



 ◆ お問い合わせ 
  技術向上、
  コンサルティング、
  スーパーバイズ、
  執筆・講演…

  諸々のお問い合わせはこちらへ>>



ホームページ
バナー1


プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
Archives
最近のコメント
QRコード
QRコード