2010年12月16日

不満の話のつづき

僕が個人的に不満を感じるのは
「何かを学ぶ」ということに対してが多いようです。

個人的にといっていますが、社会に対してという部分もあるようで
自分にとって「学ぶ」ということの重要性を意識するところでもあります。

中でも、それが強く表れるのが
『学ぶのにお金がかかる』
ということ。


もしかすると、価値のある情報にお金を払うというのは
今後の世の中では当然になっていくのかもしれません。

提供する商品に形が無いことは良くあるものです。
むしろ、情報化とよばれるようなことが発展していくと
その方向性は当然にも思えます。

ただ、そこにも個人の事情があると思うんです。
「知りたい」と思ったことが事情によって得られないというのは残念なものです。

特にその学びの内容が、直接的に個人の利益へ還元されないものだと
どうしてもハードルは高くなりがちです。

コンサルタントの提供するサービスは利益を前提にしています。
収入や売上という形で利益が予測できる。

「どうすればお金が儲かるか」という情報にも、投資はしやすいようです。

どうすればモテるか、どうすれば美しくなれるか。
このあたりにも、多くの人に共通する要望があるのでしょう。


ただ、僕はもっとシンプルに「楽しいから、やりたい」という気持ちから
何かを知ろうとしたり、身につけようとしたりするのが
気軽にできたら良いのに…と思うんです。

お稽古ごとで習字に行ったり、料理教室に行ったり、ピアノを習ったり。

もちろん、習いごとをする奥底で得られるものには
それぞれ表面的な楽しさとは別の意味があります。

一言でいえば、「つながり」を感じられるんです。

しかしながら、それは多くの人にとって意識しやすいものではなく、
それを前面に打ち出したところで心地良いものでもないでしょう。
やったいるうちに気づいてくる魅力なんだろうと思います。


また、カウンセリングなどの技術を学ぼうという場合にも
さほど気軽ではない事情があるはずです。

突き動かされるような思いがあることも少なくない。

それは会社で研修に出ることや、資格を取りに行かされるのとは違います。

英会話スクールには会社のお金で行けることが多いですが、
「カウンセリングをやりたい!」という想いがあっても
それをかなえてくれる組織は多くないと思います。

学びたい意欲と、会社の方向性が一致した人には素晴らしい機会でも
両方が一致するのは恵まれたケースじゃないでしょうか。

「これがやりたい」という気持ちは
できる限り負担なく、行動に繋げられるようであって欲しいんです。



英会話スクールの多くは、1時間あたり7000円を超えるのはザラです。
もちろん本気で英語を身につけようとしたら、英会話スクール以外のところで
英語の訓練をする必要があるのは間違いありませんが、
だからといって、その額は相当なものだと思います。

一人ではどうにもならないことを教わる、という目的を果たすためには
あまりにハードルが高いでしょう。
個人の事情に強く依存します。

その点、僕がカウンセリングなどを教わっている先生のワークショップは
福祉の方々を別の扱いで対応しています。

ビジネス分野から来る多くの方々は経営者が中心なので
そちらから高額の受講料をもらい、
福祉分野向けのセミナーやワークショップは低額に抑えています。

場合によっては、交通費を支払うと赤字になるようなものもあるそうです。
しかし、福祉分野の方が学べる機会を増やすためにそうしている、と。

カウンセリングの依頼に関しても、金銭的にどうしようもない方のところへ
ボランティアとして行くこともあると聞いています。

だからビジネス分野の人たちからは、高額の受講料を貰うんだという話でした。

これも1つの形だと思います。


また、アメリカの大学には奨学金の制度が確立されています。

一流として知られるイェール大学は、9割の学生が奨学金で学費をまかなえるとか。
博士課程の場合には、全学生が学費の全額を奨学金で支払い、滞在費も貰うそうです。

学生のうちにはお金がかからない。
代わりに社会に出て活躍をして、大学に寄付をするんです。
だから奨学金が充実している。

学んだことが活かされるのは社会に出てからですから、
本人が学ぶ段階では費用がかからないようにしておくんでしょう。

後から支払うような感じなのかもしれません。

心情を考えれば、「先人の寄付による奨学金のおかげで今の自分がある」と思えば
後々に寄付をしようという想いも高まると思います。

質の高い学びを高額で提供し、
その実態のほとんどは寄付金でまかなう。

理想的な形だと感じます。


勉強自体は図書館さえあれば、お金をかけずに一人でできる、
そんな見方がされることもあります。

でも、僕はその意見には反対です。

文字で伝えられることは少ない。
図書館で実験や実習はできません。
専門的なトレーニングもできません。
直接的に技術の手ほどきをうけるのもできません。

高度な学びほど、直接的な交流が求められるはずです。

そういうものが、負担なくできるようにしたい。

そうなっていない現状に不満があるわけです。


将来的に、僕の提供する勉強会やセミナーは
寄付金でまかなえるようにしたいと考えています。

ですから、出世払いにも対応しますので
ご縁が広がることを期待しています。

とはいえ、冷やかしの方が増えても困りますから
ある程度のリピーターの方が中心になるとは思いますが。

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この記事へのコメント

1. Posted by SACHIKO   2010年12月19日 01:28
こんばんは。
たまにですが、勉強会参加の際はお世話になっております。

初めてコメントさせていただきます。

>将来的に、僕の提供する勉強会やセミナーは
寄付金でまかなえるようにしたいと考えています。

→感動です!!
原田さんには共感する事が多く、いつも勉強会には参加したいのですが、残念ながら休みが合いません。
平日に開催していただけるといいなぁと願っており・・・。
難しいかもしれませんが、万が一そんな機会があれば参加します!

これからも、陰ながら応援しております!

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
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