2010年12月25日

年忘れても顔は忘れず

忘年会に行きました。

今年、セミナーを通して関わった多くの方と再会。
よく会う方々から、お久しぶりの方まで大勢でした。

顔を見るとセミナーのときの場面が目に浮かびます。
映像とセットになって記憶されているようです。

初めて会った日の映像が浮かぶ方もいれば、
卒業式の日の映像が浮かぶ方もいます。
普段の講座の場面という方もいます。

なぜかは分かりませんが、人それぞれ、強く印象づけられたシーンがあるようです。


これまでにセミナーで関わった人数は、
多分1000人を超えるんじゃないかと思います。

2時間だけという方から、数百時間という方まで。

保管されている資格取得コースの方の名札を見ると、
全員の顔と場面が浮かんできます。

当然、長く関わった方ほど、関連する記憶の量が多いですから
思い出すキッカケになるものも、思い出されるシーンも多いですが、
僕はできるだけ名前を覚えていたいんです。

単なる顔と名前の一致ではなく、少しでも多くの思い出と一緒に。


セミナーは、学校とは少し違います。
学校であれば期限が決まっていますが、
セミナーの場合は、内容によって関わる期間が変わってくる。

旅館とかホテルとか、飲食店に近いイメージかもしれません。
一度しか会わないお客さんもいれば、常連さんもいるような。

住む場所によっても通いやすさが変わったり。
少し遠くても、あの店に食べに行きたいなぁ…なんて思ったり。

僕の場合は、飲食店のために遠出をすることも滅多にないですし、
よく行く旅行先というのもありません。

住まいの近くの店には、お気に入りの飲食店ができますが
引っ越してしまえば、なかなか行く機会がなくなってしまいます。

山口県にいたときに毎週通っていた「ジョリーパスタ」には
引っ越した後も山口に遊びに行った時に訪れました。

わざわざ山口までパスタを食べには行けないけれど、
近くに行ったら立ち寄る。
そんな店なんです。


また僕は、大学の頃から趣味でバッティングセンターに通っていましたが、
神宮外苑にある「バッティングドーム」は、かなり特別でした。
ちょっと高額ですが、プロ野球のピッチャーの映像を見ながらボールを打てます。

就職して山口県に行ったときには、そこまでの機能のバッティングセンターがなく
かといってバッティングセンターのために東京に帰ることもないので
近所の歴史あふれる感じのところで我慢をしていたものです。

それでも、ゴールデンウィークやお盆休みなど、
長い休みで東京に帰ってくると神宮まで行きました。

その後、転勤で東京に帰ってきて、都心から少し離れたところに住んだときには、
住まいの近くに同じ機能のバッティングセンターがあったので
当然、そこに通うことになります。

それでもやっぱり、お盆休みや年末年始の休暇のときには神宮外苑に行く。

最近でこそ遠ざかっていますが、行けるなら行きたい場所なんだと思います。


ちょっと離れているけれど、行けるときには行きたい。

そんな、僕にとっての神宮外苑のバッティングセンターぐらいに
通う価値のある場所として、セミナーができたら望ましいでしょう。

ある人は、一時期通っていたけれど、急にゴルフが楽しくなって
バッティングセンターに来なくなるかもしれません。

ある人は、仕事が忙しくなって野球ができなくなってしまったけれど
時間のあるときにはバッティングセンターに行きたいかもしれません。

どんな形であれ、ふと思い出してもらえるような場であったら
こんなに嬉しいことはないと思います。


ただ、セミナーとバッティングセンターには大きな違いがあります。

バッティングセンターのスタッフは、僕の名前を知りません。
覚えられていたかもしれませんが、知り合う程度が違います。

心やコミュニケーションを扱う場である以上、
体験する心の動きの大きさが違います。

印象的です。
人生の一端に触れさせてもらっているわけです。

そういう相手と、この先の時間に、どれぐらい関われるのかは予想できません。

僕にとっての山口県の「ジョリーパスタ」ぐらいになるのか、
神宮外苑の「バッティングドーム」ぐらいになるのか、
旅行先の喫茶店ぐらいになるのか。

それは僕に、どうこうできる範囲ではありません。

あまり会わなくなってしまう方がいることを知っています。
だからこそ卒業式は寂しい。
なんとなく予想してしまいますから。

最近では卒業式に出られないことも増えてきましたから
「今日が最後に会う日かもしれない」と思いながらセミナーをします。

記憶に刻み込むように時間を過ごします。


歴史というのは、語り継がれる人々の記憶の積み重ねだと思います。

語り継がれていくうちに、元の人の情報は、どんどん薄まっていきます。
会ったこともない人の話に変わっていきます。

偉人は、その業績とともに、末長く語り継がれていく。
本人が亡くなって何百年たっても、多くの人の心の中に残っていられる。

そういう人は幸せじゃないでしょうか。

しかし、大半の人はそうではない。
何年間、何人の心の中にいられるのか。

それが、その人の価値だとは言いませんが、
誰かに覚えていてもらうことが人生の喜びに関わっているのだとしたら
思い出を大切にすることは意味のあることだと思うんです。

誰かのために何かをする。
素晴らしいことではあるものの、それが相手の役に立つかは分かりません。

自分の頑張りだけで何とかなることは多くないはずです。
絶えず相手が関わっています。
自分が頑張ったつもりでも上手くいかないことは沢山ある。

その中で、『相手のことを覚えている』ということだけは
自分の努力だけで可能です。

自分の努力だけでできて、少しでも相手の喜びに繋がる可能性があるのなら
それは十分に価値のあることじゃないかと思います。

だから僕は覚えておきたいんでしょう。



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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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