2011年03月26日

分かりやすくはなくても

先日のNHKで放送された堀之内先生の内容
『震災ストレスと心のケア』
は youtube で見ることもできるようです。
 →こちらから>>

見逃した方は、どうぞ。

全く内容とは関係ありませんが、最初のほうで少し噛むところがあり、
そこでニヤリと笑っているのが個人的には面白くて、気になってしまいました。



さて、最近気づいたんですが、僕は「分かりやすい」ということに対して
あまりコダワリがないみたいです。

特に「分かりやすく」説明しよう、という意欲も高くないですし、
「分かりやすく」説明してもらいたい、とも思っていません。

おそらく、受け取る側の技術のトレーニングを集中的にしてきたために
心がける部分が変わってきたんだと思います。

研究職の頃はある程度、「分かりやすいプレゼン」を意識していましたから。


根本的に、『人は他人のことを理解できない』という発想が高まり、
「全ての説明が理解されることはない」ことを前提にしているんでしょう。

伝わる度合いは相手によるし、本当に分かってもらうためには
抽象的になされる言葉での説明を、個人が自分の体験と当てはめて
関連付けられる必要があると考えます。

その作業は体験が違う分、個人差が生まれてしまって
理解度を高めるには説明以外の工夫が重要だとも考えるようになりました。

特に、僕の場合、説明を聞いている相手の様子を観察して
発信する情報を変える傾向がありますから、
「分かりやすい」説明かどうかよりも、
「相手に納得してもらうかどうか」のほうが重要になっています。

なので、
 こういう説明の仕方が分かりやすい
という、1つのやり方に沿って考えていないようなんです。


他人の話を理解するときは、余計にそうです。
圧倒的に、「読み取ろう」とする度合いが高い。

言葉になっていないものを読み取ろうとするので
「分かりやすい」と言われる情報が含まれているかどうかは
僕にとって重要じゃないんです。

まして、人柄や特性を察するにあたっては、実際に言葉で説明される内容以上に
その文章の書き方や文字に表れる情報のほうが有力だとも思いますし。

どうやら、話の内容に対して「分かりやすさ」を求めなくなったようです。


僕にとって「分かりにくい」文章というのは、内容とは無関係で
言語的なレベルで起きている気がします。

単語の選び方や、言葉の繋げ方、単語の配置の仕方など
言葉遣いとして理解度が落ちるケースはあります。

なんとなく「読みにくい」と感じるときです。

そういうケースではなく、普通の会話のなかであれば
分からなければ、分かるように質問すれば良い、と考えてしまいます。

そうした想いと経験が、「分かりやすさ」を重視しない方向に
僕の視点をズラしていったんじゃないかと考えています。

…ただ、世の中には、僕が大事にしていない「分かりやすさ」を
1つの正しい説明の仕方のように捉えている人たちもいるようなので、
そんな人たちに合わせるには自分で工夫する必要があります。

トレーニングが求められそうです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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