2011年04月12日

焦点化パターン

また少し、焦点化の話です。

繰り返しになりますが、問題の焦点化のポイントは
 相手が対処していきたい問題を絞り込み、
 その問題に取り組む意志を確認し、
 自分にできる問題解決の対処を提案する

ということです。

現状を変えるために「何に取り組んでいくか」が前提となって
会話の方向を絞り込んでいくわけです。

つまり、焦点化の作業が終わる瞬間というのは
相手が「〜を取り組みます」と言いきれた瞬間となります。


その取り組む内容にも様々なレベルが想定されます。
技術を身につけたいのか。
専門的な知識を教えてもらいたいのか。
ニーズを満たしてくれる商品を買いたいのか。
心の癖を変えたいのか。

そのレベルの調整もまた、聞く側の専門性によります。

例えば「飲み会でチヤホヤされたい」というニーズを持った人が
服を買いに行ったとします。

店員がしっかりとニーズを引きだして、意図も目的も分かった。

そのときに、
「確実に皆の心をつかむ話術」を習ったり、
「自信を持って話せる」ように心の癖を変えたり、
というのは、
聞く側の専門性と合っていません。

洋品店であれば、店員は商品を売ることでニーズを満たす必要があります。

仮に、それが本質的な解決策になっていないと分かっていても
ニーズに合わせて対応するというのが原則です。

聞く側自身の専門性に応じて焦点化するレベルを調整するということです。


そのように焦点化を進めるための方法を
大きく数パターンに分類してみました。
(方法の名称は適当につけています)

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聞く側が師匠(メンター)、相談者が弟子のような関係で進めるパターンです。
師匠は弟子があらゆる側面で成長するのをサポートしますから
焦点化できるかどうかも、弟子の技術の1つに含まれます。

相談者自身が自分の内面と現状を総合して捉え、
自分が取り組みたい内容を自分で話す形です。

聞く側の作業は最小限で、必要のない情報は一切聞きません。
あくまで相談者自身が本人の力で問題を整理して
何に取り組んでいくかを決めることになります。


⊃巴妊皀妊
専門家が専門知識をもって、相談者の問題を解決するための提案をする形です。

聞く側は専門的な判断を下すために必要な情報を収集します。
質問によって情報が集められますが、質問に応える側の相談者は
「聞かれたことに答えるだけ」という印象があります。

専門家の頭の中で問題状況が組み立てられ、分析がなされますから、
相談者の中で問題が整理される感じは少ないかもしれません。


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話す側(相談者)と聞く側が協力して問題を整理していきます。

最終的に焦点を絞り、意志決定をするのは相談者ですが、
聞く側も一緒になって問題を理解し、相談者へ確認をしながら会話を進めます。

相談者には「話すことによって整理される」効果や気づきも生まれやすいでしょう。


ぅ吋◆Ε皀妊
聞く側が相談者にまつわる情報を幅広く聞き出し、
経歴や人間関係、社会との接点なども把握していきます。
相談者に関する情報を網羅的に抑えて、臨床像を描いていきます。

相談者の抱える問題を人生の時間と関係性の中で捉え
調整をしていくことも可能になります。

ニーズは、人生における意味として関連付けられて把握できますが、
相談者の状況と来歴の大部分を把握することになるので時間もかかります。


それぞれに対して、関わり方が違ってきます。
質問の内容も違いますし、重視されるポイントも違います。

これらを区別して使い分けられるようになると
幅広い相手に対して焦点化が確実にできるようになると考えられます。

いずれも趣旨が違うんです。

そのことが整理されないままに、質問の方法というのが
世の中にいくつか出回ってる気がします。

区別しながらトレーニングできると
相手によって適切な方法が取れるようになると思います。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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