2011年05月20日

スライト・オブ・マウス

スライト・オブ・マウスの使い方に関しての話です。

しばらく前に、例として14パターンを書いてみました。
個別の説明をする前に、スライト・オブ・マウスを使うときの
工夫について解説してみます。


スライト・オブ・マウスはパターン集なので、
適用するための型が重要です。

基本は「因果」の形。
相手の発言内容を、「因果」の形に整えることが
スライト・オブ・マウスのパターンを考える上で大切です。

「因果」とは、「〜すると…になる」という形。
「〜」が原因、「…」が結果になります。

言語パターン自体が型になっていて、
その型の使われる発言内容(ビリーフとされます)そのものも
型として設定されているんです。

大袈裟に言うと、
「相手が、こういう発言をしてきたら、14パターンで対応できる」
と説明されているようなものでしょうか。

なので、型に合わせるところからトレーニングをしていくのが
やりやすいんじゃないかと考えられます。


「型」つながりで喩えれば、空手の型の稽古に近い印象でしょうか。

…相手がこうきたら、こう受ける。
まず「相手がこうきたら」があるんです。

オーソドックスな「相手がこうきたら」の動きがあって
それに対して型を練習するわけです。

上手くなってきたり、実践レベルになってくると
似たような相手の動作に対しても、型で対応できるんでしょうが、
練習段階では基本となる相手の動作に対して型を学びます。


スライト・オブ・マウスも言葉で相手に介入していきますから
相手の出方に合わせて使える場面が決まります。

まず練習段階では、相手の発言内容を
スライト・オブ・マウスを使うための型に合わせると効果的です。

14パターンもあって複雑ですから、最初は混乱しやすいようです。
そこで型に合っていない発言に対してパターンを考えると
余計に混乱しやすいように見受けられます。

どのようにパターンを考えたら良いかが分からないとか、
14パターンあるはずなのに似通ってしまうとか、
スッキリ取り組めないときには、まず一番最初のステップとして
「スライト・オブ・マウスの対象となる相手の発言内容が
因果の型に当てはまっているかをチェックする」のが有効でしょう。


特に意識すると役立つのは、
因果の抽象度です。

レベルやチャンクと言っても良いでしょう。

「〜すると…になる」という因果の形の
因と果のレベルが離れ過ぎていると考えにくいんです。

例えば、
 「電車の中で話をしているのを聞くと、不満がわく」
というのは、因の部分が具体的に設定されているのに対して
果のほうは抽象的です。

以前に出した例は
 「好きなことをすると、お金にならない」
というものでしたが、これを
 「好きなことをすると、ダメになる」
にしてしまうと、果の部分が抽象的になっていると言えます。

因の部分まで抽象的になると
 「私がやると、上手くいかない」
などとなってしまいますが、こういう発言を鵜呑みにして、
すぐさまスライト・オブ・マウスで介入しようとするのは
いささか早計だと思います。

こういう抽象的な内容の言葉を言いながらも、
それが当てはまる状況を設定して話していることが多いでしょう。

言葉の内容が省略されているんです。

ですから、まず質問で明確に、具体的にすることが求められます。
「どんなときに、そう思うんですか?」と。

すると、例えば
 「私が新しい仕事を任されてやろうとすると、
  先輩のような成果が出せないんです」
なんて言うかもしれません。

ここまで具体的な「因果」が出ると、
スライト・オブ・マウスが使いやすくなるでしょう。

「電車の中で話をしているのを聞くと、不満がわく」というのも
具体的に聞いてみると
 「電車の中で話している人の声を聞くと、
  自分の時間を邪魔されているような気分になって、不満になる」
というような中間部分が出てくるかもしれません。

そうしたらスライト・オブ・マウスを考える対象は
 「電車の中で話している人の声を聞くと、
  自分の時間を邪魔されていると感じる」
の部分になります。

このように因果の度合いを合わせて、
ある程度は具体的な内容に設定するのがポイントだと言えます。

そうすると、色々なアイデアを出しやすくなるはずです。


言語パターンを学び、それを実用しようと工夫する。
その前に、言葉をかける内容を吟味するのが重要だという話です。

相手の発する言葉は、その真意を上手く反映できているとは限りません。

相手の中にある、凝り固まった思い込みを緩めるために
スライト・オブ・マウスを使おうというのであれば、
まずは、どんな考えがあるのかを探るほうが先決でしょう。

そしてその考えを、相手自身がシックリくる言い回しで
因果の型に当てはめるように整える。

言語パターンを考え始めるのは、それからでも良いと思います。

きちんと「因果」の形になっているか。
その因果は、因と果のレベルが合っているか。
因と果の間には、大きな飛躍がないか。

…この辺に意識を向けるだけで、複雑な言語パターンであっても
効果的に練習していくことができるはずです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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