2011年06月01日

英語だからこそ

この間、半年ぐらい通っていた英会話スクールの
全日程を消化しました。

といっても、「〜回」という単位で契約をして
その回数分を消化していくスタイルですから、
いつでも再開は可能なわけですが。

僕自身の最初の英会話スクールは別のところで、
そちらで去年の6月ぐらいから集中的に取り組み始め、
3,4か月したところで、別のところへ移りました。

最大の意図は、セルフイメージを変えるため。


最初に英語が話せない状態から通い始めたスクールでは
その環境とインストラクターとの関係性が、
僕の内面に安定したレベルを作ってしまいやすいんです。

「自分の英語力はこれぐらい」と生徒自身が捉え、
教師のほうも「この生徒の英語力はこれぐらい」と
前提をもって交流をすることになります。

もちろん、プロのインストラクターですから
時間が経てば英語力が上がっていくことは想像するでしょうが、
その向上スピードも先入観をもってしまいやすいものでしょう。
…このカリキュラムだと、これぐらいで進んでいく、と。

なので、僕はある程度慣れてきた実感が得られた辺りで
別のスクールに行くことにしました。

そこで新しく関係性を作っていく。
インストラクターの側も、最初のスクールで評価したレベルよりは
高いレベルで評価してくれるだろう、と想像したんです。

実際、挨拶からレッスンの内容まで、
できるだけ自分主導で進めるようにしました。

それによって、自分の英語力を高いレベルに設定して振る舞い
後から必要な経験を重ねていこう、という作戦。

その結果、こちらのスクールでは随分と
英語でコミュニケーションをすることができた気がします。

最初のスクールの関係性が「生徒と教師」だったのに対して
次のほうでは「学ぶ人と、それをサポートする人」という感じ。

トレーニングの方法についても効果を上げるために話し合いながら
積極的に進めていったものです。


当初の目的はTOEFLの目標スコアを取ることでしたから、
それに向けたスピーキング専門の訓練が中心でした。

レッスン数が残り半分ぐらいの段階でテストを受け、
目標ラインには到達できたので、以降は
より実践的なトレーニングに切り替えていったんです。

特に、こちらのスクールではインストラクターを指名できたので
目的やスケジュールに合わせて工夫して進めることもできました。

アメリカ人が少ないのがチョット残念でしたが、
コミュニケーションのスタイルそのものでいえば
あまりアメリカンなのは負荷が大きいのも事実でした。

アメリカ出身で発音は米語なのに、日本在住20年…
というインストラクターは話しやすかったです。

音が聞きやすい上に、人柄は日本人的。
旦那さんが日本人で、日本食を作り、日本語も話し、
日本語の本を英語に翻訳する仕事もしている。

言語媒体が英語になっているだけで、
コミュニケーションのスタイルそのものは
日本文化に近かったんじゃないかと思います。

多かったのは、ニュージーランドやオーストラリアの人。
発音は訛りがキツくて、戸惑いもありましたが
コミュニケーションの流れは日本人向きな印象を持ちました。


そんな人たちと、一方的に教えてもらうという方法ではなく、
一緒にトレーニングを進めていくように取り組みましたから
かなり人としての交流ができたように感じています。

基本にしていたスタイルは、
 僕が自分でニュースやネット、講演動画などから
 興味深いトピックを探して、覚えていき、それを紹介する
…というもの。

その後で、ディスカッションをしたりしていましたが、
僕としても興味を持てるものを探していくわけです。

セミナーの前置きなどに話した内容もありました。

こちらの努力として、インストラクターの好奇心を満たす
という目標も加わっていたんだと思います。

最初のスクールのときとは随分と違っていたはずです。
「練習する」のではなく、「伝え合う」ことを実際にしていた。
だからこそ、コミュニケーションの密度が高かったんでしょう。

ペーシングは欠かしていませんでしたし。

多くのインストラクターと良い関係が築けたように感じています。


途中まで良くレッスンを受けていたオーストラリア人は
最初かなり緊張した様子でしたが、徐々に打ち解けるにつれ、
持ち前のアカデミックな素養を発揮してくれました。

地元の大学から教員としてのオファーがあって
2月の中ごろにオーストラリアへ帰って行ったんです。

が、その帰国直前、最後のレッスンだろうという日には
丁寧にメッセージカードと地元名産らしきチョコレートをくれました。

また、心理学について熱く語り合ったインストラクターは
先日の最後のレッスンの日、休憩時間にわざわざ出てきて
挨拶をしてくれました。

最後のレッスンには、前述の日本在住20年の
アメリカ出身のインストラクター。
思い出や人生観をしんみりと話し合い、
暖かい気持ちでコミュニケーションを満喫しました。

心の触れ合いが感じられる交流というのは
やっぱり良いものだなぁ、と改めて感じました。

母国語ではない英語だからこそ新鮮に
コミュニケーションについて感じることができたように思います。


機会を作って、また行きたいものです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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