2011年06月27日
ヤル気を活用する方法
感情や気持ちは、体の中の反応によるものだ
…という話を続けてきましたが、
そのことを理解していると
自分の日々の行動で心がけると役立つ部分も見えてきます。
感情や気持ちは体の中に起こる生理的な反応そのものであって、
その感じがあることに気づけているかどうか、や
それが何に由来するものかを自覚できているかどうか、などは
かなり個人差があるものです。
そして、その生理反応に対して理解できていようが、いなかろうが、
その状態によって自分自身の振る舞いが影響を受けることには
違いがありません。
その時点で、何らかの生理的な状態が体の中に起きている。
その場合には、自分の意識的な行動や無意識的な振る舞いが、
その状態によって左右されるんです。
イライラしている時は、色々なことにイライラしやすく、
楽しいときは様々なことを楽しく感じる、と。
知っておくと役に立つのは、
体の中の状態と、行動が密接に結びつく
という部分です。
頭で考えて「もっともらしい」と思える理由がなくても
行動には状態が影響してしまうんです。
行動すれば、状態に影響が出るんです。
イライラしているなら、原因に対処しようとするばかりでなく
イライラそのものがスッキリする行動で対処ができる。
楽しい気持ちになれているときなら、
どんな嫌いなことであっても、ちょっと無理して取り組んでみると
その中から楽しい部分を見つけられるようになる。
この「生理状態と行動・振る舞いとの関係」を
単なる性質としてドライに見ていくと、
シンプルに対処することもできるようになるわけです。
「それでは本質的な解決にならない」とか
「本心からの行動ではない」とか考える人もいるかもしれませんが、
現実的に行動した部分には、必ず何かの結果が得られます。
イライラする原因は何も解決されていなくても
気持ちがスッキリしたメリットは得られるんです。
嫌いな作業を続けなければいけない不満は消えなくても、
楽しい気持ちのときにやってみたら、楽しみながら
普段よりも効率的に作業を勧められるかもしれないんです。
現実に得られる結果が変わるんですから、
そのメリットを知っておくのは有効だと思います。
特に、未来へ進んでいこうというときは役立つはずです。
未来へ進もうとするときには
・ヤル気がある、か
・不安がある、か
の、どちらかであることが多いでしょう。
不安というのは、比較的に、「ヤル気」の状態に近いものです。
生理的な状態としては活動的になっている。
けれども、何をしたら良いかが分からない状態。
なので、不安は何でもいいから行動すると
生理的なレベルから解消されやすいわけです。
期末テストが近づくと、良く分からないけど部屋の汚れが気になり、
ものすごく熱心に部屋の掃除をしてしまった…
なんていう話を聞くことがありますが、これが典型例です。
何をしたら良いか分からないけれど、行動を引きだす状態ではある。
だから何かの行動を始めてしまう。
すると、活動的な状態になっているので熱心に掃除をしてしまい、
精力的な行動をしたことで「不安」という活動的な状態が落ち着く。
「不安」と呼んでいた「やり場のないヤル気」の感じは下がりますが、
余計な事をした気持ちが出てきて、今度は「後悔」になる。
…そんな流れと言えます。
後悔してしまうのは、自分の望んでいなかった方向へ頑張って
時間を無駄にしてしまったと感じるからだと想像できます。
それは、「そんなことがしたかったんじゃない」と思うからでしょう。
だったら、「しておきたい」ことをすれば良いんです。
直接的に、「今、やりたいこと」でなくても、
やれたら良いなと思っている行動をする。
普段だったらヤル気が出ないようなことも、
活動的な状態の中では効率的に進められたりします。
堅実なのは、「目標に向かって進んでいると実感できることを
些細なことでも行動に移す」という方法ですが、
これにはリスクもあるので注意が必要です。
実際には対して重要でないことをやっているのに、
行動を起こしてしまうことで、活動的な状態が解消されるからです。
僕が家庭教師のバイトをしていたとき、生徒だった中学生は
テスト勉強として何をしたらいいかが分かっていませんでした。
でもテストが近づくので焦りや不安がある。
何かしら行動を起こしたくなる。
結果、彼はノートを凄く丁寧に美しく書き直す作業をしていました。
それで覚えられるんなら良いんですが、
その方法は彼の勉強にとって役立つものではありませんでした。
もっと重要だったのは、数学の問題を解く練習をすること。
そちらを宿題として出していたんですが、彼は宿題をやらずに
自分のノート整理をやって満足してしまっていたようでした。
それは以前からやって効果を出していなかった方法です。
なのに、それを続けてしまうことに労力を使い、
行動したことで活動的な状態が解消されていった。
しかも「勉強した」という気持ちにはなってしまう。
不安や焦りの状態から行動を起こすときには、
行動がはかどり、行動そのもので気持ちに落ち着きが生まれる分、
何をやるかが重要だということです。
不安や焦りの状態では、
「やると役に立つのは分かっているけれど、やるのは大変」
というものを始めてみると上手くいくことが多いと考えられます。
そして、「ヤル気がある」状態は、さらに有効活用できます。
「ヤル気がある」と自覚できるぐらいの状態では、
少しぐらいの行動では活動的な生理状態は下がらないようです。
どんどん行動に繋げられる自覚がある。
だから「ヤル気がある」と自分で意識できるわけです。
そのときには、同時に沢山のことをしてしまうのが良いでしょう。
1つの目標に対してヤル気が出てきたら、
他の目標も一緒に取り組んでしまうんです。
全く関係ない内容でも大丈夫です。
例えば、英語の勉強にヤル気が溢れてきたら、
運動もしてみるとか、他の勉強もしてみるとか、
健康のために食事のコントロールもしてみるとか。
何かしら自分が積極的に取り組む必要のあることを
同時並行で取り組んでしまうと、全部が効果的に進むはずです。
「ヤル気がある」という生理状態が体の中にあって、
その対象は無関係に行動に繋げられますから。
いろんな仕事に手を広げる人が有名になったりしますが、
それは理にかなっている行動だということです。
「最近、なんだかヤル気があるなぁ!」と感じたらチャンスです。
今までやってみたかったことを全部始めてみても良いぐらい。
「ヤル気がある」という生理状態を活用するわけです。
1つのことを続けて集中力が切れかけたときに
別のことをやって気分転換にもなりますから、
1つにヤル気をぶつけるよりも、むしろ効果的とも言えそうです。
ヤル気があるという時期そのものがずっと続きはしませんから、
そういう時ぐらい集中して頑張ってみるのも良いかもしれません。
…という話を続けてきましたが、
そのことを理解していると
自分の日々の行動で心がけると役立つ部分も見えてきます。
感情や気持ちは体の中に起こる生理的な反応そのものであって、
その感じがあることに気づけているかどうか、や
それが何に由来するものかを自覚できているかどうか、などは
かなり個人差があるものです。
そして、その生理反応に対して理解できていようが、いなかろうが、
その状態によって自分自身の振る舞いが影響を受けることには
違いがありません。
その時点で、何らかの生理的な状態が体の中に起きている。
その場合には、自分の意識的な行動や無意識的な振る舞いが、
その状態によって左右されるんです。
イライラしている時は、色々なことにイライラしやすく、
楽しいときは様々なことを楽しく感じる、と。
知っておくと役に立つのは、
体の中の状態と、行動が密接に結びつく
という部分です。
頭で考えて「もっともらしい」と思える理由がなくても
行動には状態が影響してしまうんです。
行動すれば、状態に影響が出るんです。
イライラしているなら、原因に対処しようとするばかりでなく
イライラそのものがスッキリする行動で対処ができる。
楽しい気持ちになれているときなら、
どんな嫌いなことであっても、ちょっと無理して取り組んでみると
その中から楽しい部分を見つけられるようになる。
この「生理状態と行動・振る舞いとの関係」を
単なる性質としてドライに見ていくと、
シンプルに対処することもできるようになるわけです。
「それでは本質的な解決にならない」とか
「本心からの行動ではない」とか考える人もいるかもしれませんが、
現実的に行動した部分には、必ず何かの結果が得られます。
イライラする原因は何も解決されていなくても
気持ちがスッキリしたメリットは得られるんです。
嫌いな作業を続けなければいけない不満は消えなくても、
楽しい気持ちのときにやってみたら、楽しみながら
普段よりも効率的に作業を勧められるかもしれないんです。
現実に得られる結果が変わるんですから、
そのメリットを知っておくのは有効だと思います。
特に、未来へ進んでいこうというときは役立つはずです。
未来へ進もうとするときには
・ヤル気がある、か
・不安がある、か
の、どちらかであることが多いでしょう。
不安というのは、比較的に、「ヤル気」の状態に近いものです。
生理的な状態としては活動的になっている。
けれども、何をしたら良いかが分からない状態。
なので、不安は何でもいいから行動すると
生理的なレベルから解消されやすいわけです。
期末テストが近づくと、良く分からないけど部屋の汚れが気になり、
ものすごく熱心に部屋の掃除をしてしまった…
なんていう話を聞くことがありますが、これが典型例です。
何をしたら良いか分からないけれど、行動を引きだす状態ではある。
だから何かの行動を始めてしまう。
すると、活動的な状態になっているので熱心に掃除をしてしまい、
精力的な行動をしたことで「不安」という活動的な状態が落ち着く。
「不安」と呼んでいた「やり場のないヤル気」の感じは下がりますが、
余計な事をした気持ちが出てきて、今度は「後悔」になる。
…そんな流れと言えます。
後悔してしまうのは、自分の望んでいなかった方向へ頑張って
時間を無駄にしてしまったと感じるからだと想像できます。
それは、「そんなことがしたかったんじゃない」と思うからでしょう。
だったら、「しておきたい」ことをすれば良いんです。
直接的に、「今、やりたいこと」でなくても、
やれたら良いなと思っている行動をする。
普段だったらヤル気が出ないようなことも、
活動的な状態の中では効率的に進められたりします。
堅実なのは、「目標に向かって進んでいると実感できることを
些細なことでも行動に移す」という方法ですが、
これにはリスクもあるので注意が必要です。
実際には対して重要でないことをやっているのに、
行動を起こしてしまうことで、活動的な状態が解消されるからです。
僕が家庭教師のバイトをしていたとき、生徒だった中学生は
テスト勉強として何をしたらいいかが分かっていませんでした。
でもテストが近づくので焦りや不安がある。
何かしら行動を起こしたくなる。
結果、彼はノートを凄く丁寧に美しく書き直す作業をしていました。
それで覚えられるんなら良いんですが、
その方法は彼の勉強にとって役立つものではありませんでした。
もっと重要だったのは、数学の問題を解く練習をすること。
そちらを宿題として出していたんですが、彼は宿題をやらずに
自分のノート整理をやって満足してしまっていたようでした。
それは以前からやって効果を出していなかった方法です。
なのに、それを続けてしまうことに労力を使い、
行動したことで活動的な状態が解消されていった。
しかも「勉強した」という気持ちにはなってしまう。
不安や焦りの状態から行動を起こすときには、
行動がはかどり、行動そのもので気持ちに落ち着きが生まれる分、
何をやるかが重要だということです。
不安や焦りの状態では、
「やると役に立つのは分かっているけれど、やるのは大変」
というものを始めてみると上手くいくことが多いと考えられます。
そして、「ヤル気がある」状態は、さらに有効活用できます。
「ヤル気がある」と自覚できるぐらいの状態では、
少しぐらいの行動では活動的な生理状態は下がらないようです。
どんどん行動に繋げられる自覚がある。
だから「ヤル気がある」と自分で意識できるわけです。
そのときには、同時に沢山のことをしてしまうのが良いでしょう。
1つの目標に対してヤル気が出てきたら、
他の目標も一緒に取り組んでしまうんです。
全く関係ない内容でも大丈夫です。
例えば、英語の勉強にヤル気が溢れてきたら、
運動もしてみるとか、他の勉強もしてみるとか、
健康のために食事のコントロールもしてみるとか。
何かしら自分が積極的に取り組む必要のあることを
同時並行で取り組んでしまうと、全部が効果的に進むはずです。
「ヤル気がある」という生理状態が体の中にあって、
その対象は無関係に行動に繋げられますから。
いろんな仕事に手を広げる人が有名になったりしますが、
それは理にかなっている行動だということです。
「最近、なんだかヤル気があるなぁ!」と感じたらチャンスです。
今までやってみたかったことを全部始めてみても良いぐらい。
「ヤル気がある」という生理状態を活用するわけです。
1つのことを続けて集中力が切れかけたときに
別のことをやって気分転換にもなりますから、
1つにヤル気をぶつけるよりも、むしろ効果的とも言えそうです。
ヤル気があるという時期そのものがずっと続きはしませんから、
そういう時ぐらい集中して頑張ってみるのも良いかもしれません。