2011年11月15日

飲んで効く

肩コリや首のコリに飲んで効くという薬がありますが、
どのようにして、それが効くのかが想像ができません。

中身を見ると、色々なビタミンが混ざっている感じ。

疲労回復にビタミン剤を飲んだりするぐらいですから
なんらかの代謝に影響を与えて改善しようということなのかもしれません。

だとしても、「〜の痛みに」と商品ラインナップを変えられるほど
飲み薬で対応できる症状がコントロールできるものなのでしょうか。


色々と成分を見てみると、多くに含まれるのがビタミンB1の類です。

ビタミンB1は吸収効率が悪く、体内に保持されにくい性質なので
日々、摂取していることが大事だと言われます。

水溶性なので過剰摂取の問題点は、あまり指摘されないようです。

ビタミンB1が使われるのは糖を代謝するときの最後の過程で
ピルビン酸という物質の利用に関わっています。

他にもビタミンB1を利用する酵素はありますが、
多分、ここが生理的に注目されやすく重要度も高いのでしょう。

ピルビン酸は、酸素が十分にあるときにはアセチルCoAに変換されます。
このときにビタミンB1が必須になる。
で、アセチルCoAが酸素呼吸を伴って利用されるときにエネルギーが出る、と。

一方、酸素不足になると、ピルビン酸は乳酸に変換されます。

「乳酸がたまると疲労を感じる」とよく言われますが、正確には
「乳酸がたまっている状態では疲労も感じている」という感じじゃないかと思います。
相関はあったとしても、因果として、どちらが先なのかを僕は知りません。

ただ、乳酸を再利用してピルビン酸に戻し、
アセチルCoAを介して二酸化炭素まで完全に消費できれば
エネルギーの効率は上がるのは間違いないでしょう。

仮に、ビタミンB1不足で、ピルビン酸からアセチルCoAの変換が低下するとしたら
ビタミンB1の摂取でエネルギーが上がって「元気になる」のは想像ができます。


しかし、ピルビン酸を乳酸に変換する酵素は全身の筋肉中にありますが
乳酸をピルビン酸に戻す酵素は肝臓にしか存在しません。

そう考えると、コリと呼ばれる疲労部位で血行が悪くなって疲労が蓄積しているとしたら
まず、その部位から血流に乗せて乳酸を肝臓まで運ばなければいけません。

そのためには、疲労の蓄積している部位の血行を上げる必要が出てくる。

となると、マッサージが運動によって筋肉を動かし、
その部位の静脈のポンピングを高めたほうが効果的に思えてきます。

肝臓に戻った乳酸をピルビン酸に再変換し、それを呼吸を伴って利用するには
結局のところ酸素が必要になるわけなので、
筋肉を動かすことも考慮すると、有酸素運動とストレッチが大事となりそうです。

その上で、全身のエネルギー生産が損なわれないように
十分なビタミンB1を取っておいて、ピルビン酸からの代謝を上げるようにする、と。

結局のところ、いたって当たり前の話ですが
しっかりとビタミンを含む栄養分をとって、
適度な有酸素運動とストレッチをするのが大事ということでしょうか。

ただ、飲み薬で部位別に痛みを改善できる理由は分かりません。
全身の疲労を改善する過程で、痛みのある部位も楽になるというのが
実際のところのように思えてしまいます。

おそらく、データを取った試験においても
「目と肩と首と腰が痛いです」という人を集めて
「どの薬を飲んだら、どの部位が一番楽になったか」
を調べたわけではないと思いますから。

まぁ、薬が売れて、買った人が効果を感じられれば
双方にメリットがあるので十分に役立っているんですが。

僕のような考え方をすると、プラセボの効果が下がるので
損をしているところもあるのかもしれません。

cozyharada at 23:06│Comments(0)TrackBack(0)clip!全般 | NLP

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
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