2011年12月27日

上達のプロセス

提出していた書道展の審査結果が返ってきました。

昨年と同じく『秀作』。

それなりの評価を頂いているとは思うんですが、
贅沢なことに僕の中では少し期待外れに感じてしまいました。

昨年よりも自分としては上達していた実感があったからだと思います。

それも、自覚して「去年より上手くなった」と感じていたわけなので
前年度よりも良い評価をもらえるんじゃないかと勝手に想像していました。

どうやら甘かったみたいです。


もちろん、評価の基準も分かりませんし
どういうのが審査員に好まれるかというのも分かれるところ。

おそらく、昨年は似たような臨書作品が少なかった中での評価だったせいで
高めの評価をもらいやすかったんだろうと推測します。

一方、今年は人気のある古典を臨書して作品としたため
印象にも残りにくいところがあったんじゃないでしょうか。

まぁ、その意味では今年のほうが正当に評価をされたのかもしれません。


それに同じ評価であっても、該当者は沢山いるわけなので
1つ上の段階の評価に近い場合も、1つ下の評価に近い場合もあるはずです。

多分、去年のは運よくギリギリで『秀作』に入れてもらっていて、
きっと今年はそれよりも良い評価として同じ賞をもらっているんだ…
と自分を納得させています。

客観的な評価として自信があったわけではなく、
自分で自分の腕前を一年前と比べたときに「上手くなった」と感じられていた
という部分が僕の中で大きかったはずです。

自分で「上達した」と実感できるレベルは、一般的に言えば
かなりの変化と考えて良いように思います。

その意味では、自分で上達したと自信をもって感じられていたことが
何よりも大きな成果だったと言っても良いような気がします。

そして、今の自分には理解できないレベルで
遥かに高度な芸術の世界を扱っている人たちがいるということでしょう。


もしかすると来年の今ぐらいの時期、自分で一年間の上達度合いを振り返ると
「2011年は、まだまだだったなぁ」なんて思うのかもしれません。

2010年と2011年、さらに2012年を比べ
より客観的に上達度合いを評価できるのは間違いないでしょう。

2つを比べるときは、基準点なしに双方の違いに注目するのが自然ですから。
「2010年よりも2011年のほうが上手くなった」と、
『違う』ことが感じられても、『どれぐらいの違いか』は評価できないわけです。

それが3つで比べるようになると、より『程度の差』が判別しやすくなると考えられます。
「2010年と、2011の違い」と「2011年と、2012年の違い」の両方を見て
「どちらの差が大きいか」を比べられるようになるからです。

2つを比べるときには、「差」しか見えませんが、
3つを比べると、「差どうしの差」が見えるということです。

今年の僕は、自分の上達の実感を「主観的に」味わっている。
それに対して、来年の僕は上達度合いをより「客観的に」判断しているように想像します。

そうして考えてみると、自分で自分の上達を主観的に喜んでいられる時期が
最も楽しく取り組めている時期なのかもしれません。

勘違いとも言える過大な自己評価も、その期待ゆえのガッカリ感も
今の時期にしか味わえない楽しみだと思えてきました。

一年目は、何が何だか分からない闇雲な頑張り。
二年目には、上達が実感できる喜びがあった。
三年目では、見えてくるものが増えるからこそ、先が遠く感じられる。
四年目ともなると、安定感さえ感じ始めて…。

そんな具合に感じ入るものも違うのかもしれません。


なんだか、コミュニケーションを学び始め、成長の実感に溢れていた頃を思い出しました。

その後、技術の上達が停滞しているように感じていた時期もありました。
振り返って思うと、あの時期に技術の研鑽を積んでいたことが
今の自分の土台を形作っていたようです。

トレーニングを積み、上達していく。
その過程には、どこかしら共通した部分があるのかもしれません。

多分、今の僕の書道は上達が実感できて楽しい時期なんでしょう。
こういうときこそ、素直に貪欲に、楽しみを追求するのが良かった気がします。

1月から展覧会では、前年度よりも名作の価値も分かるはず。
そして、それが自分に活かせる。
そんな時期だと捉えれば、また展覧会の楽しみも増しそうです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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