2012年01月30日

引っ越し先を決めました

やっぱり、コミュニケーションは社会生活に役立つなぁと思いました。


個人的な話ですが、最近、引っ越すことにしました。
これから荷物を片付けて、2月中頃がメドでしょうか。

まぁ、引っ越しといっても、最寄駅は変わらず、
駅の東側から北側に移動するぐらいのものですが。

一番の理由は、今の住まいの騒音に耐えかねて、です。

以前は一週間のうちセミナーで外出することが多かったですし、
セミナーの無い日は体力を考えて急速に充てることも多かったんです。
勉強するとしても、外に出て、ということが多かった。

それが最近は、自然とデスクワークが増えてきて
部屋にいながら作業をすることが多くなってきたんです。

となると、外の音の賑やかさが我慢できなくなります。
完全に思考が中断されますから。

以前にも書きましたが、どういうわけか目の前の道からの声がハッキリ聞こえるんです。

小学生の登下校、酔っ払いの話し声、深夜の青少年(?)の叫び声、
目の前のタイ料理屋に来た主婦層の店の前での立ち話、
一回のコインランドリーに来ているオジサンが聞いている携帯ラジオの音声、
灯油の移動販売車・廃品回収業者・納豆屋が使うスピーカーからの宣伝音声…。

まぁ、挙げればキリがないほど、一日中、声が聞こえてしまうんです。

それで、もう少し静かなところを探しました。

物件自体は、もう決めましたが、そこの建物の前は細い道なので
廃品回収業者も通らないだろうと思われますし、
近くに居酒屋や飲食店、コインランドリーもないので人通りも少なそうなんです。


で、コミュニケーションに関してなんですが、
僕が物件探しをしていた期間は約2週間。

実際に足を動かして、不動産屋に行ったのは1週間ぐらいでしょうか。

前回の引っ越しの際は、不動産業者の仕組みすら知らなかったので
随分と損をした印象がありましたから、今度は色々と周ることにしました。

仲介手数料なども視野に入れてみたりして。

一般的に、不動産屋で働いている営業の人は、
人当たりの良い(ように振る舞っている)ことが多いようでしたが、
それでも中身は色々と違います。

僕が、今の住まいの契約をしたときは、不動産業界のことを全然知らず、
とりあえず駅の近くの不動産屋に入って、そこで物件を決めたんです。

なので、そこは仲介専門業者でした。
そのため、物件を管理している業者のいるところまで契約に行ったわけです。

まぁ、そこの対応ときたら…。

そういうこともあったので、物件選びでは
業者選びを大事にしよう、と思っていたところがあったんです。

現実的には物件優先になる可能性もありましたが、
例えば、どちらも仲介業者を挟む形の物件であれば
気にいった不動産屋のほうに話を持っていって、
そっちで仲介してもらうぐらいのつもりではいました。


特に、僕の場合は、物件のチラシを見ながらも、注意の40%ぐらいは
目の前で案内をしてくれている営業の人に向いてしまいます。

その対応に残念な気持ちが高まってくると
「気になったのがあったら呼びますから、一通り見せてください」と言って
席を離れてもらうこともありました。

何件も回った中にはビックリするような人もいて、そのときは物件探しウンヌンではなく
ただ、「なかなか良いのが無いですねぇ。また来ます」といって出てきたものです。

なので、僕の心の中の候補物件の順位には、
物件とセットで不動産屋の顔が浮かんでいた感じだったんです。

最近は、車で物件を案内してくれるんですね。
車中でも色々と裏話などを聞き出しつつ、有益な情報を得たりしていました。

かなりギリギリまで迷った物件を案内してくれた人は、結構印象に残っています。

「案内」と言ったのは、新入社員で店内の営業をやらせてもらえない若者だったから。
20代前半でしょうね。
茨城県の出身だと言っていました。

とても素直で誠実な好青年。
営業トークや説明の上手さはありませんでしたし、
自信なさげで、どこかオドオドしたところもありましたが、
その純朴で、目の前の客を大切にしようという姿勢は心を打ちます。

なんでしょうね。
不器用ながらも誠実に頑張っている若者を見ると、応援したくなります。

きっと店では先輩や上司に、「使えない」レッテルを貼られている気がします。
自信があるようには振る舞わないですから。

その分、しっかりと確認はしますし、大きなミスも少ないと想像されますが、
印象として「ソツなくこなす」感じではない分、損をしているんじゃないでしょうか。

それでも、その誠実な人柄は、小手先の営業トークの上手さを上回って
お客さんの心にシッカリと残っていくと思います。

ある一定の客層には、「○○君が紹介してくれたから、ここにするよ」
なんて言って決める人も出てくるだろうと思えるほど。

とは言いながら、結局、僕は別の業者と契約したわけですが…。


で、その僕が最終的に物件を決めた業者で担当してくれた人は、
まさにコミュニケーション能力が全般的に高い人物。

話術としても軽妙ですし、明るくフレンドリーな雰囲気を出しながら
着実にステップを踏んで会話を進めていくので、独りよがりにもならない。

何より、こちらの意図に合うものを探し出そうと努力をしてくれます。

ちなみに、なぜかその店では、僕が入ったときに他に客がいなかったせいか、
3人ぐらいで協力して物件探しをしてくれました。

「あぁ、あそこがあったんじゃない?」
「これなんか、どうかな?」
「そういえば、△△の□□号室、もうすぐ空くんじゃなかったっけ?」
…そんな会話を2,3人で回しながら、色々と物件を出してくれました。

そこは自社で管理している物件も多いらしくて、
一人ひとりの営業マンが、詳しい内容を色々と覚えているようだったんです。

そのプロフェッショナル具合も、僕の気持ちを惹きつけます。

何より、直接、僕の担当をしてくれた人は、
大家さんとも良好な関係を築くのが上手いようなんです。

マメに連絡を取り、プロ目線の色々な提案と、相手のニーズを照らし合わせ
大家さんにとってメリットが大きい方向に努力をしているみたいでした。

相場を踏まえた家賃の設定と、空き部屋を作らないこと。
その辺りのバランスを考えて、上手く対応してくれる。

しかもラポール構築の能力が非常に高い上に、
頼みごとをするときの雰囲気も絶妙なんだろうと思われます。

もう一人、親切な3人体制の物件紹介の際に、豊富な知識を示してくれた人は、
その専門性の高さは素晴らしかったですが、自分のペースを強く持っている
(ちょっと家電量販店にいそうな)人でしたから、
客側の関わり方は少し変わってくる印象がありました。

多分、こっちの人のほうが、大家さんには好かれにくいかも…といった印象も少し。

こちらの人でも十分に僕は満足して物件探しをしたと思いますが、
たまたま僕の担当をしてくれた人は、さらに飛び抜けたコミュニケーション力を感じます。


で、色々と案内をしてもらい、良さそうな物件を説明してもらいます。
こちらが気にしていそうな部分は先に触れてくれますし、
欠点は欠点として素直に教えてくれるので、過剰な期待で後悔することもない感じ。

中でも、最も驚いたのは、価格交渉でした。

大家さんに電話をして、表示価格から家賃と礼金をガバッと下げてくれました。

事前に話が通っていた可能性もゼロではないと思いますし、
打ち合わせ済みだとしたら、その店では良くやる手法なのかもしれません。
「安くなった」という印象は契約を後押しするでしょうから。

ですが、電話をかけるときの緊張感、頼む時の顔の紅潮、言いにくそうな声のトーン、
電話の奥から聞こえる大家さんの渋々な感じの声、OKが出た後の姿勢の変化、
その辺りを考慮すると、芝居の感じはしませんでした。

まぁ、それまでも芝居でできるんだとしたら、そのコミュニケーション能力は
もう相当に高いことになりますから、ダマされていたとしても尊敬するほどです。

大家さんは「○○さんが言うんだから、良いよ。その値段で。」と話していたんだとか。

それだけの関係を作れるのは、スゴイことだと思いました。

ちなみに、同じ店にもかかわらず、1000円の家賃交渉で、
大家さんと「前に下げるって言いましたよね?」、「いや言っていない」と
不満交じりの声で、単調なやり取りをしている人もいましたから、
人と関わる商売の難しさを目の当たりにした気分でした。


僕は個人的に、その人のコミュニケーション能力のおかげで、
とても気分よく物件を探せ、気分よく話し合いができて、
しかもオトクな気持ちにまでなれましたから、満足度は高いです。

物件基準で不動産屋を巡るのは当然なことだと思いますが、
営業マン基準で不動産屋を探してみるのも、有効な手段だろうと感じています。

あとは、新しい住まいが静かなことを祈るばかりです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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