2012年02月25日

「 Let him have it ! 」

言葉というのは非常に曖昧なものですから、
それだけに頼ってコミュニケーションをするのは危険なものだと思います。

ここまで極端な事例は、なかなか無いとは思われますが
言葉によるコミュニケーション・ギャップの例として、こんな話を聞きました。


アメリカの話だったと思います。

ある兄弟が二人で犯罪をしました。
強盗です。

そして警察官はそれを見つけ、
一方に銃を向けます。

すると兄弟のうちの1人が警察官に銃を向ける。

それで警察官は、銃を捨てるように警告しました。
「銃を渡せ」と。

そこで銃を持っていないほうの兄弟が叫びます。
「 Let him have it ! 」

直訳すると
「彼に、それを持たせろ」
ですが、
ここに曖昧なニュアンスが含まれていました。

1つは「 it 」を「銃」と解釈して
「銃を渡せ」
という意味。

もう1つのニュアンスは「 it 」を「銃の弾丸」と解釈して
「銃をくらわせてやれ」
という意味。

日本語にするなら
「警官に銃をくれてやるんだ!」
ぐらいでしょうか。

「くれてやる」が、「渡す」なのか「打つ」なのか。
そういった曖昧さがあったわけです。

結果として、銃を持ったほうの兄弟は発砲しました。
警察官を殺害することになったんです。

打ってしまったほうは、最初からそのつもりだったのか
言われたから打ったのかは分かりません。
…いずれにせよ、殺人罪が加わります。

では言ったほうは、どうたったのでしょうか?
どちらのニュアンスで言ったのかは確かめようもありません。
直接聞いてもウソをついているかもしれませんから。


言葉の解釈の仕方には、色々な点で曖昧さが含まれます。

「そんなつもりで言ったんじゃないのに…」
という経験は、少なからず誰しもあるような気がします。

だからこそ
『コミュニケーションの意味は受け取った反応にある』
と言われるのでしょう。

それを理解していることと、
だからこそ言葉の選び方に気をつけるということは
全く別次元の話だと思います。

日常のコミュニケーションは何気なく使った言葉でも自然に流れていきます。

自分の言い方が意図どおりに伝わったかどうか、
どういう言い方をしたら、より伝わりやすかったか、
…そんなことをチェックする人は滅多にいないでしょう。

日常でやったら嫌がられるでしょうし。

そういう意味でも、自分の言葉に責任を持って
トレーニングをしてみるというのも役立つことじゃないかと感じます。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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