2012年07月22日

分からないこと

世の中には、色々と不思議なことがありますし、分からないことだらけです。

生きる意味を考えたり、自分の使命を探したりする人もいれば
宇宙の起源を説明しようとしたり、自然界の成り立ちを説明したい人もいる。

誰も見つけていない生き物や、過去の記録を調べたい人もいる。
宇宙人や神秘的な内容に興味を持つ人もいます。

でも、僕にとって一番の謎は、『意識』です。
『意識』とは何か。

言葉で定義することはできます。
それはただ、体験的に多くの人がどういう感じの状態を「意識」と呼ぶかという話。

当然、その説明には他の概念が必要になります。
確実に必要になるものの1つは、『注意』でしょう。

「注意」を主観的に体験することはできますし、誰もが知っている感覚のはずです。

ですが、『注意』のメカニズムは分かっていないと思います。
脳を中心とする人体の仕組みとして、さらには分子レベルの説明として、
「注意」は物質的な現象に変換できていないんじゃないか、と。

僕の知る限りでは、その話は分かりませんし、
僕が考えても結論が出ません。

僕のスタンスは個体としての生物が持つ仕組みをベースにしたいので、
生まれてから(正確には「受精」してから)、どのタイミングで
「注意」や「意識」が起き始めるのかといったことで説明をしたいんです。

おそらく「注意」が集まるのは、感覚情報の変化に対して
ベースラインからのズレ、つまりシグナルとして検出されるところが
出発点になっているんじゃないかと想像されます。

しかし、そのことと、「注意を向ける」こととは別物。
どうやって「コントロールするか」という話です。

「意識」や「注意」には、”主体”の感じがあるはずなんです。
それが『自分』という感じに繋がります。


…そうすると、言語か。
「私」という概念が、自己の体の感覚情報に対して
再帰性とメタレベルの注意を作り出す。

そう考えると、幼少期の一人称が、周りから呼ばれる名前になるのも
自然なプロセスには思えます。

また、概念の区別は言語的にラベルを先に与えられると
習得がスムーズになりますから、その意味でも言語活動の影響は大きいはず。

そう考えると言語活動なしでは『意識』や、コントロールの主体の感覚は
生まれないんじゃないかという気もしてきます。

その発想自体は僕にとって違和感がなくて
そうすると『意識』という感じは、歴史的にも発達的にも徐々に生まれそう。

もっといえば、『意識』には個人差もあることになる。
沢山意識している人もいれば、ほとんど意識していない人もいる。
意識を沢山使うときもあれば、あまり使わないときもある。

意識に上げたら意識、意識に上げなければ意識じゃない…?
それなら睡眠と覚醒とも違った概念になりそうですし…。

思考だろうが妄想だろうが、動作だろうが感覚体験だろうが
意識に上げなければコントロールはできないけれど、
コントロールしていなくても意識に上げることはできる。

そこからコントロールするときには何が起きるのだろうか?

『何が』コントロールしている主体なんだろう?

いや、そもそも人間は、何かをコントロールしているんだろうか?
ただ、モニターしているだけなんじゃないかという気もしないこともない。

物質的なレベルに還元していくと、意識っていうのは存在しないもしれない。
単なる幻想という可能性もある。


……
うーん、答えが出ません。

いやいや、それ以上に触れてはいけない領域のような印象も…。

ちょっと怖くなってきたので、考えるのをストップします。

cozyharada at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)clip!心理学 | NLP

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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