2012年08月20日

動かせる意味

まだ歯医者に通っています。

3か所を治療するのに6回かける形。
かなりルーチンワークなようです。

歯と歯の間の小さな虫歯を治すために、
古い詰め物の場所を一度全部取り外して
そこから隣の歯まで貫通させる。

その隙間から、隣の歯の側面にできた小さな虫歯を埋める、と。

奥歯ということもあるんでしょうが、基本的には
大きめの穴をあけて、型をとって、詰め物を作って、入れる
という流れ。

そのために結構深くまで削っているようです。

だから麻酔を使います、と。

その歯医者は新しくできたところで、院内もキレイですし設備もハイテクです。

麻酔は何やら自動化された機械じかけの注射になっていて、
針も凄く細く、麻酔液が少しずつ出るために痛みが少ないというもの。

その上で、表面にも塗り薬の弱い麻酔薬を塗ってから注射となりますから、
麻酔のときの痛みなんて、ほとんどありません。

ちゃんと呼吸に合わせて注射を打ってくれますし、むしろ
注射器を口の中に入れるために唇を指で引っ張られる痛みのほうが強く、
そっちを気にしていれば注射の痛みなんて感じないほどです。

非常によくできた仕組みだと思います。

歯を削っているときには、歯の神経からとは違うような
別系統の痛みが起きることはありますが、まぁ、不快感はほとんどない感じ。

なので、体を緊張させることもなく、ドリルの音にも慣れてきました。


唯一ともいえる難点は、結構な量の麻酔を使っているらしく、
治療後の2,3時間は口の周りに痺れが残っていること。

唇にまで麻酔が効いていて、筋肉が動かなくなっているので
ウガイをしようとすると、口を閉じているつもりが隙間ができてしまって
気づないうちにピューッと水が出てしまう…。

飲食をしたら、知らない間に口から漏れてしまいそうな状態になります。


それで気づいたことがあります。


感覚的には、麻酔が効いていて痺れているので
その場所はボヤーッと広がった感じのように思えます。

が、鏡で見てみると、実際には硬直していて、むしろ緊張感が見て取れる。
少し収縮しているんです。

麻酔のかかっていない側の唇のほうが力が抜けて垂れ下がっていて、
麻酔のかかった側は軽く収縮して、むしろキュッと締まった感じ。

面白いものだと思います。

神経が麻痺していたら、筋肉に収縮のシグナルが伝わらないわけですから
筋肉が緩んでも良さそうに想像しますが、実際はそうではない。
むしろ筋肉は固まるんです。

骨格筋の収縮メカニズムからすると、シグナルがないときには
筋繊維は一定の長さで留まろうとするような気もしますが、
なぜ麻酔で筋肉がリラックスした状態よりも収縮するのかは分かりません。

ただ…
この結果だけを考えると、リラックスして”力が抜けて”、筋肉が柔らかくなるというのは
むしろ積極的に筋肉を柔軟に”動かしている”のではないか、とも思えてきます。

その部分の全ての筋肉が一切動いていない場合には、
局所麻酔をしたときのように、そこの全ての筋肉が少し収縮して止まって
固まってしまうほうが普通だということです。

リラックスして筋肉がダラーンとなるのは、
ある意味では筋肉が自由に動けるように何らかの命令が伝わっていて、
随意的な運動とは違った形で、少しだけ力が加えられているんじゃないでしょうか。

リラックスしたときの筋肉の状態は、
本人の自覚として「力が入っていない」と感じるだけであって、
実際には自覚していない力が入っているから柔軟に動けるようになっている…
そういうことなんじゃないか、と。

そう考えると、睡眠や催眠のとき、あるいはリラックスしているときに、
ピクピクと体が動いたり、意図的には動かせないような動きが起きたりするのも
納得のいくことです。
自分で力を入れているつもりのない力が働いているということですから。


麻酔がかかったときの筋肉の収縮から思ったのは、大袈裟にいうと
人は、どんなにリラックスして、”意識”がなくなっていても、
筋肉は常に動かしているかもしれない、ということです。

そして筋肉が動いていて柔らかくなっている。

固くて動かなくなっている場所があるとしたら、
そこは麻酔がかかっているのと同様に
筋肉が動けるような伝達がスムーズにいっていないのかもしれません。

過剰な一般化をして精神論をいえば、
「生きているというのは、柔らかく動けるということ」
といった感じの印象です。

僕の中では、その感じがシックリきました。

柔らかくありたいものだ、と。

そして反省しました。
僕の背中側は固い。

体の前面に比べると、背面への意識の程度も低いです。
意図的に背面側の筋肉を動かしているときが少ない。

もっと裏側も使えるようになりたいと思いました。

注意の範囲を広げてみるつもりです。

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この記事へのコメント

1. Posted by 増井健介   2012年08月22日 21:40
意識しているから柔らかいというのは言われてみると納得です。
身体の“凝る”部分は大抵意識してない所ですからね。肩とか首とか・・・

死んだ時もかたくなりますし。
ん?それは違う??

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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