2012年09月27日

クロード・モネ

芸術が味わえるようになったのは、NLPをやってからだと感じています。

音楽を楽しめるようになったのもそうですが、
その筆頭は絵画だと思います。

といってもNLPのセミナーを受けて変わってきたというのではなく
「人の主観的な体験の内容」を理解する手段の1つを知ったことで
それを元に芸術作品を体験できるようになったわけですが。

僕の中で芸術の定義は
人の心に訴えかける要素を含んでいること。

そのためには、多くの場合、価値観に通じるものが表現されている必要があります。

より正確には、
 「何を表しているか」よりも「どのように表しているか」が重要だ
ということになります。


そして人は、物を見たり、聞いたりするときに
自分なりの当たり前の体験の仕方がありますから、
芸術家が表現した部分に注意が向くかどうかは
個人差の大きなところになってくるんです。

その意味で、僕が芸術を楽しめるようになったのは
それぞれの芸術家が強調して表現している要素を捉えやすくなって、
自分の見方や聞き方を芸術家の表現に合わせやすくなったからだと思います。

例えば絵画に関して言えば、
僕は元々、物を見るときに対象物にピントを合わせて
途中の空間を注意から外すようにして見る癖がありました。

ギュッとズームインして見る感じです。
眺めるというよりも、見つめる感じ。
いかにも顕微鏡で観察するようなイメージでしょう。

ところが、世の中には、そういう見方をしない人も沢山います。
全体を眺める感じで広く捉える人もいますし、
対象物を視野の中心に置きながらも、対象物と目の間の空間を一緒に見る人もいます。

印象派の画家の中には、そういう感じで、
目と物との間の空間に焦点を当てた絵を描いている人がいるように思えます。

モネは、多分、その代表でしょう。

モネは空気を描きたかったんじゃないでしょうか。

モネの風景画には、空気の透明感に色々なバリエーションがあります。
時間帯によって、季節によって、空気の様子が変わることが見えていた。
それで、ああいう描き分けをしたんじゃないか、と。

そして、その空気の質感は
四季のある地域で生活をしている人にとっては
様々な気持ちを思い出させるアンカーになり得ます。
情感が沸き上がりやすいんです。

絵の中にある対象物を中心に見やすいものでしょうが、
手前の空間に表現されている空気にも、意味のある情報があるようです。

そういう見方をするのも面白いものだと思います。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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