2012年10月23日

ウソの見抜き方の本

この本はオススメです。

FBIトレーナーが教える 相手の嘘を99%見抜く方法
FBIトレーナーが教える 相手の嘘を99%見抜く方法
クチコミを見る


テーマは「ウソを見抜く」なので内容はウソに終始していますが、
観察をするうえで最も重要なポイントが強調されています。

良くある”非言語メッセージ”や”感情”を読みとるタイプの内容だと
「こういう表情・動作のときには、○○だ」と短絡的な結論になるものです。

心理読み物やビジネス書のテイストが強まると
その傾向はさらに増加します。

が、この著者が強調しているのは
『ベースラインを把握して、ベースラインとの違いを捉える』
という部分。

ここが、僕の最重要視する部分と一致しているんです。
(ちなみに僕は『基準を作る』という表現をしていますが)

だから読んでいて「そうそう、そうなんだよねぇ!」と共感できるわけです。

まぁ、その意味では「新しいことを学んでいない」と言われるかもしれませんが…。


基本的なウソの見抜き方は、ウソをつくときにかかるストレスを前提にして
ストレス下で起こる言語的・非言語的反応の特徴を把握することで
「この内容のところでストレスが大きくなったようだ…、ということは怪しい」
と発想するスタイルと言えるでしょう。

ですから、人それぞれストレス下での反応が違うので
ベースラインと反応の特徴の両方を知っておく必要があります。

もちろん、本書はそこを強調しています。

その上で、良く起こりやすい反応のパターンを
チェックポイントとして挙げてくれているんです。

つまり、
 人がストレスのかかった状態になると
 どのような反応をしやすくなるか
という一般論を沢山提供してくれているわけです。

そして、どの一般論が目の前の人に当てはまるかを確認するのは
本人がその人のベースラインを把握したうえで変わってくる、と。

ですから、ストレスがかかったときの
言語的・非言語的反応の知識を増やしたい場合には
ものすごくストレートに役立つはずです。

もちろん、ウソを見抜きたい人も役立つでしょうが。


なお、僕にとって重要なのはウソを見抜くことではないので
もっと様々な種類の感情と価値観を見るようにしています。

何より、僕はウソを見抜きたいとも思いませんし。

ウソをついているかどうかよりも
その背後に何が起きているかのほうが大事だと感じることも関係します。

正義にも興味がないんです。

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
おしらせ
 ◆ セミナー情報 

New!

《コミュニケーション講座》
 〜人を育てる指導力〜

【日時】 
  2019年6月16日(日)
   10:00〜16:30


【場所】 
  北とぴあ 601会議室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《瞑想講座》

【日時】 
  2019年6月22日(土)

  午後の部 13:30〜16:30
  夜間の部 18:00〜21:00

【場所】 
  北とぴあ 第2和室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《怒りの取り扱いマニュアル》
 〜期待の手放し方と
  ゆるしの技法〜


【日時】 
  2019年7月6日(土)
     7月7日(日)
   10:00〜18:30


【場所】 
  滝野川会館

   JR上中里駅より7分
   JR駒込駅より10分
   南北線西ヶ原駅より7分

詳細はこちら>>
次回未定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


当時の内容はこちら>>


《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



 ◆ お問い合わせ 
  技術向上、
  コンサルティング、
  スーパーバイズ、
  執筆・講演…

  諸々のお問い合わせはこちらへ>>



ホームページ
バナー1


プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
Archives
最近のコメント
QRコード
QRコード