2013年01月16日

ファミレス

先日、めずらしくファミレスに行きました。

食事がてら、チョットだけ仕事をする目的。
テーブルの上に本やら雑誌やらを広げたかったんです。

で、ちょうど食事をしているあたりの時間に
隣の席に、少し変わった雰囲気の男女がやってきました。

一人は50歳ぐらいの女性。
一人は20代前半の男性。
親子ではありません。

営業マンとクライアントという感じが一番適切でしょう。
といっても、住宅営業の人にありがちな「できる男」っぽい見せ方はなく、
むしろ頼りなげな気配を出していました。

面白いのが座り方。

4人がけのテーブルに、二人が横並びで座ります。
しかも、ソファー側を空けて、椅子の側に二人並んで。

おそらく「上座を空けている」という感じなんでしょう。
誰かを待っているんだろうと思えました。

すると、しばらくして30代後半ぐらいの男性がやってきました。
ビジネスマンらしき風貌ですが、歩き方や威圧的な声のトーンは
かなり横柄な印象を与えます。

たまにああいうコンサルタントもいそうな気がしますが
まぁ、平均的な社会人の範囲からは外れているぐらい特徴的だったんです。

そして、その男性が店に入ってくるのを見た瞬間に
先に来て座っていた女性と男性はガバッと立ち上がりました。
体育会系のノリを思い出します。

遅れてやってきた男性は、せっかちに女性の前の位置のソファーに座ると
その女性に対して、何やら一方的に話を始めました。


もちろん、ここで内容を書くつもりはありませんし、
どういう関係性を作ろうとしていたかに触れるつもりもありません。

ですが、僕の印象は
 「女性をダマそうとしている」
というものでした(あくまで想像です)。

むしろ、すでに女性は騙されていて、それに気づいていない状態。

といっても、僕には無視することしかできません。

もし、銀行のATMの前で、お年寄りが「オレオレ詐欺」の電話を受けているようなら
場合によっては声をかけることもあるかもしれませんが、
この状況で見ていたのは事情が違います。

「オレオレ詐欺」は、瞬間的な隙をついた「ひっかける」行為です。
ですから、注意を喚起して、念のためチェックをするという冷静さを取り戻すだけで
「ひっかけられる」前に気づくことができる可能性があります。

一方、僕が目撃していたのは、
もう「取り入れられてしまった」後の状態の女性でした。

例えば、よく映画であるような
「実は結婚相手が某国のスパイでした」
といった場合、それを誰かに指摘されても
 「まさか!そんなはずはない。失礼な!あの人を侮辱しないで下さい!」
などという返答になることでしょう。

すでに関係性として出来上がっていると
何かに疑いを挟むことや、注意してみることさえ難しくなるわけです。

当然のことですが、僕の見立てが間違っていた可能性もあります。
でも、あんなに異様な光景は、生で初めて見ました。


僕は正義感とか倫理観が強くないほうだと思いますが
それでも、なんだか”いたたまれない”気分でした。

もしかすると、騙している側の男性二人も
別の誰かに騙されているのかもしれませんし、
あるいは、
遅れてきた男性が企んでいるとしたら
その人も自分を騙しているのかもしれません。

罪悪感が表れていなかったんです。

その一方で、振る舞いや会話の内容に関しては
意図的に作り上げられた不自然さが出ている。
操作しようとする感じの強さが見て取れました。

ですから、可能性としては、 
 別に騙しているわけではない
ということもあり得ます。

ただ、
 気持ち悪いぐらいに操作的で
にもかかわらず
 一切の罪悪感が表れず、自己陶酔しているようでもある
ということだけ。

それが僕にとって、強い拒否反応を引き起こしたわけです。

その一方で、その技術の稚拙さに腹が立ちました。

半分はプロ意識の低さに対して。
もう半分は、いつかその女性が気づいてしまう可能性があることに対して。

一生気づかなければ問題じゃないかもしれません。
死ぬまで騙されていれば本人は傷つきませんから。
(周りの人のことは置いておいて)

物事の善悪の話ではなく、
あくまで僕の価値観として、
「人を傷つける恐れのあることは嫌!」
というのが関係しているのでしょう。

極端な言い方をすれば、世の中には、騙されていることに気づかないで
皆が幸せに楽しんでいられるものも沢山ありそうですから。

もしかすると僕は、テレビのバラエティ番組で
「何が面白いか」について印象をコントロールされていて
テレビ側の思い通りに操られているのかもしれません。

でも僕は、テレビを見て笑っていられる。
それを楽しめているわけです。

「これが面白いんだよ」と騙されているかもしれないけれど、
それに気づかずにいられるので楽しいんです。

もし、そのやり方が中途半端で、
「あぁ、騙されていた!」と分かってしまったら
すごく残念な気持ちになるんじゃないか、と。


そんなことを色々と考えさせられる異様な光景でした。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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