2013年01月20日

【セミナー】カウンセリング講座(2月)

ご案内: 『ホンネを引き出すカウンセリング』講座


2月10日(日)のカウンセリング講座・第三回のお知らせです。

本講座のコンセプトに関しては、こちらをご覧ください>>
(概要説明の回にも、補足説明をしてあります。補足説明はこちら>>


第三回のテーマは『明確化と力づけ』です。

もちろん、土台としての『ペーシング』
それから
会話のコントロールとしての『焦点化』
も一緒にトレーニングします。

焦点化のポイントになるのは、話の方向性を絞り込むこと。
クライアント自身が進みたい方向に、会話が沿っているかを
常にチェックすることになります。

原則的には、クライアントに聞けば良いわけです。
どのことについて話したいか?
今の話の進み方で大丈夫か?
話しているうちに、本当に話したい内容が変わってきていないか?
結局、一番困っていて、変えたい部分は何なのか?

そういうことを質問するわけです。

このスタンスはクライアントの自己決定と責任を前提としています。
本人が自分の問題について考えて、吟味して、自分で方向性を決める。

そのためのサポートとして、ペーシング目的のフィードバックと
焦点化の質問が使われます。

非言語の反応を元に、「これが重要そうですね」ということを指摘するのが
フィードバックを利用したペーシングです。
感情的な動きを元に、それを伝えておきます。

もう一方で、話の進み方に無駄が無いかどうかをチェックして
「こういう話で大丈夫ですか?」と確認を挟みながら、
「結局、何を変える手助けをしたら良いですか?」と
最終的なニーズに絞り込む作業を、質問で進めていく。
こっちが焦点化。

以上の2方向だけでも十分に「ニーズ把握」は可能です。
多くの場合は大丈夫です。

しかし、「常に」ではない。


なぜかというと、クライアントによっては
「解決したい部分(ニーズ)を、自分で見つけ出す」
という作業が困難なことがあるからです。

フィードバックをもらいながら、話の流れを無駄なくコントロールしてもらう。
…これは、無駄なく集中して、自分のゴールへの最適ルートを
自分の気持ちと向き合いながら探していくような作業だといえます。

それには、まず、「自分と向き合う力」が必要です。

内省することに慣れている。
自分の気持ちを判断することに慣れている。
自分の置かれている状況を整理することに慣れている。
どうしたら問題が解決できそうかを判断することに慣れている。

そういう力をクライアントが持っているかどうか、です。

クライアント本人が、問題について客観的に整理して、
「どうなりたいか」という方向性を決めることができて、
そのために解決すべき(変えるべき)ポイントを探し出せれば、
カウンセラーに『ペーシング』と『焦点化』の絞り込みをしてもらうだけで
クライアント自身の口からニーズを言語化することができる、ということです。

そして、もう1つ。
「痛み」の程度が関係します。

心の傷、痛み、落ち込み、元気、エネルギー、パワー…
呼び方は何でも構いませんが、クライアントの状態は一定ではありません。

ストレスがかかり、苦しい状態が続いてくると
どんな人でも元気を失います。
衝撃的な出来事があれば、心に傷が残ります。
ずっと抑えていた心の奥底の痛み、なんていうのもあるかもしれません。

そうした心のエネルギーが低い状態にあると、
「自分と向き合う」という作業自体が苦しくなるんです。

辛い、考えることさえ嫌だ、何も思い浮かばない、まとまらない…。
ただ「苦しい」から「何とかしたい」。
でも、「何もできない」。
そんな状態になることがあるものです。

クライアントが、そうたい状態になっていたとすると、
本人が問題を整理したり、どうなりたいかと内省したり、
何を変えたいかと考えたりするプロセス自体が、苦痛になります。

ペーシングと焦点化だけでは、「うーん…」となってしまう。
そのカウンセラー側の関わり方がプレッシャーになる場合さえあるでしょう。


そういうときに必要になるのが
 『力づけ』

 『明確化』
です。

『力づけ』の作業の中心は『ねぎらい』になります。
しかし、それだけではありません。

これはカウンセリング講座ですので、
『ねぎらい』以外の力づけの方法もトレーニングします。

力づけによって痛みのケアをする。
すると、クライアント本人が、自分と向き合う力を取り戻せるわけです。

この作業が適切にできれば、クライアント自身に
ニーズを言語化してもらう準備ができます。
シンプルな『ペーシング』と『焦点化』の作業だけで大丈夫になるでしょう。

言い換えると、ニーズを把握する作業が難しくなるとしたら
それは『力づけ』が不足していて、まだクライアント自身で
ニーズを言語化できる状態に無い可能性が高い、ということになります。

実際にカウンセリングに訪れるクライアントは
痛みを持っていたり、元気を失っていたりすることが多いものじゃないでしょうか。

ですから、結果を大きく左右するのが、この『力づけ』になるはずです。

また、力づけが重要なのは、
「質問そのものがクライアントに負荷を与える行為だ」
ということにも関係します。

質問攻めにされると、答えるほうが苦しいわけです。
その筋道が正論であれば、逃げ場のない質問はプレッシャーになり得ます。

だからこそ、質問による負担とバランスを取るように
『力づけ』の言葉がけを適宜はさんでいくのが大切なんです。

問題について話していくうちに辛い気持が蘇ってくることもあるものです。
そういうときも、力づけが求められる場面でしょう。

また、クライアントが自分で問題を整理しきれないほど複雑であったり、
何を変えたらいいかを決めかねているときには、
カウンセラー側が問題を整理する手助けをすると役に立つことがあります。

そこで『明確化』の技術が必要になります。

クライアント自身で問題を整理して、ニーズを言語化できれば
カウンセラーが詳しく問題を聴く必要はありません。

ですが、クライアントが自分で問題を整理できないような状況であれば
そのプロセスを手伝うこと自体がカウンセラーの役割になります。

そういうときの『明確化』です。

何でも明確に詳しく話を聴いて、クライアントの全てを把握することが
カウンセリングであるかのうようなイメージがあるかもしれません。

しかし、それは場合によります。
そういう関わり方が必要なクライアントかどうかが重要です。

詳しく話を聴くのが大切なクライアントも、
具体的な話を聴かなくても大丈夫なクライアントもいるんです。

力づけが必要な度合いも、クライアントによって違います。

今回のテーマでは、
『力づけ』と『明確化』をどういうときに使うか
が鍵になってくると言えるでしょう。

・『力づけ』と『明確化』、2つの技術そのものの練習
・クライアントに合わせた技術の使い分け

…この両方がトレーニングの柱になる予定です。

あとは、これを実践の流れに組み込んでいく。
その先は練習あるのみ、といったところでしょうか。

ここまでくれば、ニーズ把握は得意分野になっているはずです。



技術が最短で向上するようにトレーニング法を工夫する
というのが、この講座のウリだと考えています。

ワークのやり方を説明して、ただやってもらうだけ…ではありません。
効果の高い実習になるように工夫して進めます。
しっかりと課題意識をもって取り組んでいきましょう。



◆今回の講座で得られるもの

●非言語メッセージに対する観察力

●感情に対する言葉がけのバリエーション

●クライアントの取り組みを強化する言葉がけの技術

●状況把握と内容整理のための質問力

●内容整理の”型”

●クライアントに合わせたカウンセリング・スタイルの選び方



◆お持ちいただくと役立つもの

●ICレコーダー

必須ではありませんが、ICレコーダーのような録音機材をご持参いただくと
振り返りの作業が効果的になります。

ご自身の実習の模様を録音して、振り返るのが目的です。

ビデオをお持ちいただいても構いません。

現時点では、全体の中で収録した内容を使うことを目的としていませんが、
自分自身が何を言ったか、どのような展開だったかを思い出すためにも
利用価値の高いツールだと言えます。

もちろん、復習としても役立ちます。

★ご希望の方には、録音したファイルの内容に対して
 こちらからもフィードバックいたします。

 いくつか気づいた点を記録して、送付する程度ですから
 それほど詳細なものは期待しないで下さい。
 
 方法などは当日にご相談下さい。




日中の講座では個別の技術を磨くためのトレーニングと
それを実践に組み込むための練習を行います。

夜間では、一部トレーニングの復習と
実践練習を行います。

続けてご参加いただくと、きっと疲れますが、個人的な経験からすると
疲れて無駄な気負いが抜けてきた頃に得られるものもあるようです。

第一回、第二回へお越しでない方にもご参加頂けます。
取り組む際のポイントはこちらでお伝えします。

お時間が合いましたら是非、お越し下さい。

トレーニングすると、結果の違いが感じられるはずです。

ただ、その多くは「何かをしない優しさ」に捉えられるかもしれません。
クライアントには、その配慮に気づいてもらえないことも多いでしょう。

それでも、「なんとなく楽になっている」という結果は感じてもらえると思います。

「本当に大事なことは、クライアントが楽になることだ」
…そんな考えに賛同して下さる方には、是非
トレーニングして頂きたいと思っています。



講座の詳細は以下の通りです。



【セミナーの詳細】

≪『ホンネを引き出すカウンセリング』講座≫【第3回+実践練習 

【日時】  2月10日(日)
     《日中:第3回》   10:00〜17:00
 
     《夜間:実践練習》 18:30〜21:30 

       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。
       ★申し込みフォームに、ご希望の時間帯(日中/夜間)をご記入ください。


【場所】 滝野川会館 302集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅より徒歩10分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)

【参加費】 
      《日中:第3回》 ・・・15,000円 (フィードバック料を含む)
      《夜間:実践練習》 ・・・5,000円

       ★日中の講座にご参加の方は、無料で夜間の実践練習へご参加頂けます

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。




終了しました

カウンセリングに限らず、日常のコミュニケーションにおいても
相手に対して「優しく」いようとする場面があるかと思います。

コミュニケーションは相互作用ですから、相手によっては
自分のした振る舞いや発言の奥にある「優しい気持ち」に
気づいてもらえるかもしれません。

一方で、自分としては「優しさ」を込めて、良かれと思ってやったことが
相手には全く理解してもらえず、ややこしい結果になったこともあるでしょう。

そのような誤解の少ない「優しさ」の伝え方として
『言葉がけ』を工夫する意義を捉えていただいても良いんじゃないでしょうか。

相手の気持ちをどこまで汲み取り、どの部分に対して
気の利いた言葉をかけるか、という話です。

それは技術なんです。

裏目に出てしまった優しさでも、その奥にある優しさそのものは
必ずどこかで伝わっていると信じたい気持ちはあります。

 いつか必ず気づいてくれる。
 今は分かってくれなくても…。

そういう想いで人と関われるのは素晴らしいことかもしれません。

しかし、コミュニケーションをプロとして行う場合には
時間が重要な要素になっているものです。

「生きている間に、いつか気づいてくれれば…」という優しさの伝え方だけでは
関わることのできる時間の範囲内で、役に立つコミュニケーションになれるかが
定かではなくなってしまいます。

相手に届かないメッセージもあれば、届くメッセージもある。
そのことを知った上で、届くように工夫をするのは
クライアントとの限られた時間の中で可能な努力のうちの1つじゃないかと思うんです。

「どういう言葉であれば、あの人に届くだろうか?」と予想を立て
そうした言葉がけを紡ぎだしていくのも、技術だということです。

いわば「優しさの技術」とも呼べるようなものをトレーニングする度合いが
この第三回の講座には含まれています。

もちろん、それらがカウンセリングの流れの中に当てはまるように
実践練習もしていくことになるわけですが。


世の中には様々な聞き方の技術があります。
ここで紹介しているのは、そのうちの1つに過ぎません。

しかし個人的には、とりわけ有意義なスタイルだと感じていますし
相手のために工夫する度合いが最も大きい部類じゃないかとも考えられます。

このやり方を好んでいる理由は、何よりも
 相手のために自分ができる最大限の努力をし続けている
という関わり方のスタンスにあるような気がします。

そういう優しさのスタンスに興味のある方は、是非お越しください。

緻密に技術を磨くための取り組みを予定していますので。

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 ◆ セミナー情報 

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《コミュニケーション講座》
 〜人を育てる指導力〜

【日時】 
  2019年6月16日(日)
   10:00〜16:30


【場所】 
  北とぴあ 601会議室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《瞑想講座》

【日時】 
  2019年6月22日(土)

  午後の部 13:30〜16:30
  夜間の部 18:00〜21:00

【場所】 
  北とぴあ 第2和室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細は後日


《怒りの取り扱いマニュアル》
 〜期待の手放し方と
  ゆるしの技法〜


【日時】 
  2019年7月6日(土)
     7月7日(日)
   10:00〜18:30


【場所】 
  滝野川会館

   JR上中里駅より7分
   JR駒込駅より10分
   南北線西ヶ原駅より7分

詳細はこちら>>
次回未定


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《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


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《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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