2013年09月21日

意識を意識する

「〜を意識する」という言い方があります。
「〜へと意識を動かす」、「〜へ意識を向ける」とか。

これ、大きく分けると2通りの体験の仕方があるようです。


1つは、『意識の対象』を動かす。
もう1つは、『意識の中心』を動かす。


『意識の対象』が動くというのは、例えば
道を歩いているときに”信号を見る”状態から
”歩行者を見る”状態や、”車の音を聞く”状態へ
「関心を向けているターゲットが変わる」こと。

何かを考えるときに心の中で声を聞くのも
浮かんでくるイメージを眺めるのも
『意識の対象』の違いだといえます。

体の感覚でも同じことです。
肩が痛いとか、背中がかゆいとか、足先が冷たいとか、
注意を向ける先が動いている状態。

このときに、
「”どこから”意識しているか」
は、変わらないことが多いようです。


この「”どこから”意識しているか」が『意識の中心』。

多くの人は頭の中にあるみたいです。
そりゃそうです。
目も耳も、頭についていますから。

「どこから見ているか」と言われれば目からですし
「どこから聞いているか」と言われれば耳からになる。

考え事をするときに自分が話しているような身体感覚を伴う人も多いようですが、
それだって「どこで考えているか」と言われれば、
口元とか喉元ぐらいのものでしょう。
膝で考える人はいないはずです。

「どこから意識するか」の大部分は、頭周りになりやすい。

これは目を閉じているときでも変わらないようです。
僕が観察した感じだと、視覚障害をもった人たちでも、
聴覚を活用する度合いが高くなる分だけ耳への意識は高いものの
『意識の中心』ということになれば、やっぱり頭のあたりにあるみたいに見えます。

いたって自然なことなんでしょう。
空間を内的世界にマッピングするときに視覚情報と聴覚情報を使えば、
その世界は目と耳の位置を中心にして作られます。

頭のてっぺんに目がついているカエルのような見え方や、
頭の横に目がついているウマのような見え方を想像するだけでも大変じゃないでしょうか。

ですから、目を閉じてイメージしているときでも
その映像や音声は目を開けているときのものと
良く似ていることが多いんです。

「背中側にイメージが見えます」なんて人は滅多にいません。

『意識の中心』の場所は、体の構造上、頭のあたりに集まりやすいということです。


ところが、体感覚に注意を向けている度合いの高い人の中には、
体の『意識の中心』を動かせる人がいます。
意識の中心を動かしながら、その部分に注意を向ける感じ。

例えば、お腹に注意を向けるとき、
『意識の中心』がお腹に移動するんです。
「お腹から、お腹の体感覚を感じる」。

視覚・聴覚を使う度合いが高い場合、
『意識の中心』は頭にあって、
そこからお腹に注意を向ける感じがあります。

頭から「お腹はどうなっているかな?」と感じようとする。
目を開けて指先を見つめるのと同じように、
目を閉じた状態で、お腹の中を見つめるんです。
もちろん、身体感覚を感じますが、それを把握する中心は頭のほう。

つま先に注意を向ければ、
「どこから意識しているか」
というのは、もっと明確になると思います。

”頭から注意を向ける”とは、喩えるなら、
「体の中を探ってみましょう」ということになったとき
頭の中にあるカメラが角度と焦点距離を変えて
色々な部位を撮影していくようなものです。

体の『意識の中心』を動かせる人は、
そのカメラそのものが体の中を動いていって
その場所を直接感じ取るような体験になります。

また、稀にですが
視覚的なイメージを顔の前以外に浮かべる人がいます。

胸の前とか、お腹の前とか。

その場合、視覚の『意識の中心』が胸やお腹に移っている可能性があります。


このような各感覚意識の中心を変える体験を集約していくと、
『意識の中心』そのものを頭以外のところに集められるようになります。

頭ではなく、胸やお腹に『意識の中心』を動かす。

上丹田、中丹田、下丹田と言い換えても、
チャクラと呼んでも、
マインド・ハート・ボディのセンターと言い換えても、
好きな呼び名で構わないと思いますが、
「”どこから”意識するか」を動かす、ということです。

これができるようになると、身体性も上がっていきますし、
イメージの活用の仕方や、記憶を取り戻す効率も変わっていきます。

胸に意識の中心を動かし、
そこから広がるイメージをそこから眺め、
そのイメージの世界に溢れる音をそこで聞き、
その中心で感覚体験を味わう。

そんなやり方もあるんです。

色々と体験の幅が広がります。

大袈裟にいえば、複数の仮想体験と、目の前の現在の体験とを
同時並行で進められるような感じも可能でしょう。

誰かが勝手につけた呼び名ではなく、
その人がどういう内的な体験をしているかを調べると
少しは分かることもできるようになるんじゃないかと思います。

cozyharada at 23:08│Comments(0)TrackBack(0)clip!NLP | 心理学

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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