2013年10月26日

色々なバランス

バランスを取ることの大切さは色々と語られるところです。

とはいえ、バランスの取り方にも種類があると考えられます。


1つは、おそらく最も一般的に捉えられやすい形。
「真ん中を目指す」というもの。

「どちらかに片寄り過ぎることなく
 丁度良いところを目指しましょう」
といった観点です。

中庸、中道とでも言いましょうか。
あっちに行き過ぎてもダメ、こっちに行き過ぎてもダメ、と。

例えば、
 あんまり人に気を遣っていたら疲れてしまうし、
 かといって自分勝手にやり過ぎても関係性が保てないから、
 ”バランス良く”しましょう
などです。


ところが、個性や強みといったことを考慮すると、
片寄ったところは役に立つ可能性も多いにあるわけです。

もちろん過剰だと裏目に出ることはありますが
程度をコントロールできれば、その片寄りこそ長所として評価されます。

上の例でいえば、「人に気を遣える」という長所は
気づかない人にとっては簡単に身につけられるものではないでしょう。
気を遣い過ぎないようにしたら、その長所が失われる可能性もある。

「あの人、最近、どうしたのかしら?」なんて噂されるかもしれません。

そこで求められるのは、”場面に応じて”ということだと思われます。
必要なときには最大限の気遣いを発揮して、
必要じゃないと判断した場合にはキッパリと自分を優先する。

僕自身もセミナーの仕事が立て込んでいた時期には
どうやって、このバランスを取るかが重要でした。

パフォーマンスとしては受講生に対して気を配る量を下げたくない。
かといって、全部に気を遣っていたら耐えられない。
せめてもの対策として、休日はスイッチを切ったかのようにボーっとしたり、
極力、飲み会には参加しないようにしたりしていたものです。

言い換えると、”両方ができるようになる”というバランスの取り方です。
真ん中を目指すのではなく、強みと反対側の性質も身につける。

両極を自在に行ったり来たりできるようにするとバランスが取れるんだ、と。


そして、そこからさらに進めると
”両極を同時に発揮する”
というバランスの取り方もできそうです。

一見、矛盾しているように見えるかもしれませんが、
「それは一度に1つのことしか意識できない」
といったような思い込みのせいかもしれません。

人間は基本的に、無数のことを同時並行でやっているものです。
ある部分は片側に、別の部分は反対側に使う感じにできなくはありません。

例えば、気を遣う話でいうと
気を遣っているときに実際の行動をしている時間は限られます。
常に何かの動作で気遣いを示しているわけではないでしょう。

大部分の時間は、注意を配っているものだと思います。
「何かないか?」、「何か必要としていないか?」と目を向けて
実際の気配りの作業を行う機会を伺っている。

作業をする時間は注意が集中して、意識が高まるとしても、
周囲に気を配って様子を見ている時点では、
全力である必要はないといえます。

必要なサインを捉えて、それを意識に上げればいい。

注意を配るために全身をピリピリと緊張させている必要はないんです。
座り方だとか体の使い方だとか、話の聞き方とか、そういった部分では
自分勝手に、好きなようにリラックスして過ごすこともできる可能性があります。

他人からすると全く好き勝手にやっているように見えるのに、
何か必要なことが起きたときには気配りの行動を取ってくれる。

そんな具合に、
自分勝手と気遣いを両立させることも可能じゃないか
という話です。

もちろん、その場合の自分勝手の度合いは
完全に一人で自分の好きなように過ごしているときほどではありません。

全身で自分勝手になっているわけではありませんから。

しかし、気遣いの度合いを下げることなく、
同時に自分勝手さを上げることはできると考えられます。

真ん中を目指すバランスの取り方では、長所の程度が下がってしまう。
状況によって使い分けるバランスの取り方だと
長所は維持されても、場面が限定されてしまいます。

長所の対極にある特性を完全に発揮する場面を
リフレッシュのために用意するのは大切です。
それはそれで心がけると良いと思います。

その上で、両極を同時に”バランス良く”発揮する場面も可能でしょう。

信じながら疑う。
真剣でありながら適当にやる。
ゆっくりとスピーディーにやる。
…そんなバランスの取り方を工夫してみるのも面白いんじゃないでしょうか。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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