2013年11月18日

もしもの話

仮に人間が不老不死になったとしたら
何かをしようと思うんでしょうか?

例えば、日本からヨーロッパに旅行に行きたいとします。

ずーっと変わらずに生き続けるんです。

急いでいく必要なんて無いかもしれません。

もちろん、サクラダ・ファミリアの完成までに到着したいのなら
それまでに移動を終えないといけないでしょうけど、
そういう目的が無かったら、
別にゆっくり移動したって気にならないんじゃないかと思えます。

少なくとも、リニアモーターカーで大阪までの移動時間を半分にしたって
その意味は、残念ほとんど無くなってしまうと思うんです。

仮に誰かに会いに行こうかと思ったとしても
お互いにずーっと生き続けているわけですから、
別にいつだって構わないと感じるかもしれません。

「2000年後までに、どこかで一回会おうか?」なんて感じかも。


当然、死なないまま人口が増え続けるわけにはいきませんから、
もう新しく生まれてくる命もないんでしょう。

自然の力で風化が起きたり、災害で物が破壊されたり、
そういったことはあるでしょうから、修復は必要なままだと想像されます。

というよりも、新しく何かを作ることが許されるかどうかも疑問です。

不老不死になる直前まで生きていた人たちの記憶は残るでしょうから、
「過去の遺産を残したい」という発想は、きっと維持される。

歴史的なものを保存するための技術は進むかもしれません。

そして、絶妙に古いままのものが維持されたり。

そうなると、最終的には歴史そのものが場所に保存され続け、
人の活動の大部分は「維持」になっていくような気がします。

新しいものも最初は新しいですが、
それさえ歴史上で生み出されたものとして、やがては保存される。

新しいものを生み出す場所自体も減っていくことでしょう。

その一方で、生み出す側の人間は相変わらず同じ人たちですから
ただただ記憶だけが蓄積されていって、
どうしても同じような発想しか生まれなくなっていく。

新しいものを表現する場が尽きるのと
新しい発想そのものが尽きるのと、
両方が同じぐらいだったりして。

便利である必要がなくなれば、技術は維持と保存のために最大化され、
クリエイティブな生産活動も減っていくかもしれません。

発想もパターン化から外れにくくなって、
新しさはドンドン生まれにくくなっていくはずです。

例えば、映画に注目してみると、その時点で映画監督をやっている人が
不老不死になって、ずっと映画を作り続けるような感じでしょう。

当然、アイデアは尽きてくるでしょうし、
見る側も昔の作品の記憶と比較しながら見るわけですから
そこに面白みを見出すことも減ってくる可能性があります。

全員がずーっと生き続けることを想像すると、
皆が好きなだけ勉強とトレーニングをできるとも言えますから、
仕事なんかも交代で色々な種類をやるようになるかもしれない。

皆が同じように全ての技術を習得して、持ち回りで分業を続ける感じ。

全員が様々な分野の超ベテランで、膨大な知識の宝庫になっていく…。


想像は尽きませんが、
 安定の方向に向かっていく
というのは、あり得そうな話じゃないかと思います。

おそらく退屈になっていくでしょう。

同じことの繰り返し。
自然の作用で失われていく部分を回復させて維持を続ける日々。

退屈しのぎのために、様々な体験をしようとするんじゃないでしょうか。

しかも交代で、です。
維持の機能は分担しないといけませんから。

食料と人口とのバランスも正確にコントロールされ始め、
他の生物だって絶滅を避けるために絶妙なバランスが維持される。

気候の変動さえもコントロールする方向に行ったりして。

もうずっと安定。

変化を感じないかもしれません。

時間感覚だって意味をなさなくなってくる可能性もあります。

5000年後も6000年後も同じ世界。
昼と夜が繰り返されるのと同じように、
ただ世界が繰り返されながら続いていくようなもの。

時間を意識すれば退屈でしかたないでしょうし、
その瞬間だけに集中すれば何も悩みはないでしょう。

変化があるから時間が生まれ、
時間を意識するから目標や悩みが生まれる。

変化がなかったら退屈になる。

いや、本当に変化がないことに慣れたら
退屈だとも感じなくなるのかも。

ただの「今」の繰り返し。


どっちが良いんでしょうか?


…という質問がマチガイ。

両方いっぺんにやるという発想も可能ですから。

cozyharada at 23:14│Comments(0)TrackBack(0)clip!心理学 | 全般

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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