2014年01月04日

走馬灯

年末年始の数日間、実家に行っていました。

去年もそうだったかは覚えていないんですが、
なぜか寝られない夜を過ごしました。

睡眠のリズムかもしれないし、環境の違いかもしれないし、
ノンビリし過ぎて疲れないからかもしれないし…
色々と理由は考えられますが、とにかく睡眠が浅い。

寝つくのにも時間がかかる上に、寝たと思っても1時間半ぐらいで目が覚める。
そしてもう寝つけない。

普段の生活では経験しないことでした。


どうも関係がありそうな気がしたのが頭の回転です。

普段と比べると聴覚的な思考の量が抑えられている感じがしました。
内部対話が少ない印象。

その一方で、内的体験として意識に上がる量が多い。

聴覚情報が少なくなっている分、視覚的に
色々なイメージが次々に沸き上がっているようだったんです。

そうしたイメージを引き出すキッカケになるものが
普段の生活状況と違うせいでしょう、
浮かぶイメージは過去の記憶が大半でした。

コミュニケーションや心の方面に向いている注意の度合いが
普段よりも低かったのかもしれません。
普段の生活では、見たもの、聞いたもの、体感したものを
様々な知識と関連づけて整理する作業を続けているんでしょう。

だから睡眠を通じて再編成すべき情報が沢山あるんじゃないでしょうか。

当然、思考として頭に浮かぶことも
心やコミュニケーションに関しての情報が多くなります。

それと比べると、”実家でノンビリ”という生活では
思考を進ませるようなキッカケになる体験が少ない。

つまり、新しい刺激が入っていないんだろうということです。
睡眠によって整理しないといけないことも少ないし、
起きている間にも思考として意識に上がるものも少ない。

「頭の働きが落ちている」というよりは
「新しいインプットがないために、頭を働かせる内容がない」という感じ。

逆に、見たり聞いたりして入ってくる刺激は
自分にとって懐かしいものばかりです。

過去の記憶を引き出すトリガーが沢山あるわけです。

外を歩いても、家の中にいても、両親と話をしても、
過去を思い出すキッカケになりやすかったんじゃないかと考えられます。

小学校に入る前のことから、学生生活、会社員時代まで
その頃の出来事や場面の記憶を引き出すものが沢山あったようです。

布団に入って頭に浮かんでくる視覚的イメージは
そうした懐かしい映像の洪水のようなものでした。

聴覚的な思考の量が下がっていたためか、
その分、視覚のイメージへの注意が上がっていたように思えます。

起きている間にも、うっすらとイメージの洪水は自覚されていました。
ハッキリと意識にあがって思い出される感じではないものの、
沢山の映像が流れているのが分かる感じだったんです。

それが夜、寝る前となると全部意識に上がり始める。
懐かしい思い出が早送りで同時に沢山流れていたのは、
そうしたことが関係していたのではないかと感じます。


新しいインプットがなく、思考の整理が進まない。
環境的にインプットの多くは過去の記憶を引き出すようなもの。
聴覚情報への注意が落ちて、その分、視覚に注意が集まる。
自然と引き出されていた過去の記憶のイメージが意識にあがる。

そして、その思い出のイメージの洪水が
まさに走馬灯のように頭の中を駆け巡っていたのでしょう。

寝つきの悪さや眠りの浅さには
新しいインプットが少ないことが大きく関わっていた気がしますが、
それに伴って、普段とは随分違った意識状態を体験していたようです。

ノンビリすることで気分転換されたものもあったとは思います。

それ以上に、僕の場合は新しいインプットが大事なんだと感じました。
それによって頭をグルグル使っている状態に馴染みがある。
これが快適。

思い出が蘇ってくるのは、暖かみのある体験です。

ただ、僕はもっと次の何かが欲しいみたいです。

cozyharada at 23:25│Comments(0)TrackBack(0)clip!全般 | NLP

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
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