2014年04月16日

自分を大切に

「ワガママ」とか「自分勝手」とかいうのは、
『自分を大切にする』とは別物です。

むしろ「ワガママ」や「自分勝手」は、
 自分を大切にしていない
といえます。


「ワガママ」や「自分勝手」の中には
 自分がワガママに振る舞っているとか
 自分勝手なコミュニケーションをしていることに、気づいていない
ケースがあります。

過去に学習した行動パターンを自覚することなく使って
周りを自分の思い通りにしようとする。
自分が「思い通りにしたい」ことにも自覚していない。

自分のプログラムとして沸き起こってきた反応を意識に上げることなく
素通りする感じで、表に行動として出てくる状態です。

本人はいたって自然。
周りに対して不満があって、自分はそれを正そうとしているだけ。
あまり本人は悩まないといえるでしょう。
困るのは周りの人たち。

こういったケースで沸き起こっている反応(行動や感情など)は
1つのプログラムだといえます。

そして、それらのプログラムには意図があります。
意図というのは、期待していること(予想)です。

「このような反応をすれば、きっとこういう結果になって
 この価値観が満たされるはずだ」
という予測がプログラムの中に含まれている。

つまり、プログラムとしてその「ワガママ」で「自分勝手」な振る舞いが出るときには
そうすることで期待しているものが奥底にある、ということです。

「こういうのを望んでいるんだ」といった気持ちがある、と。
そういうメッセージだと捉えられます。


ここで重要なのが、こうした要望や期待のようなメッセージは
必ずしもそれが叶わなくても大丈夫なことが多いことです。

小さな子供が駄々をこねたり、泣いたりしているようなものでしょうか。
「痛かったね」「ビックリしたね」と声をかけるだけで泣きやんでいく感じ。

同様に、ワガママや自分勝手な振る舞いをしている人に対しても
その意図を汲み取って、共感的なメッセージをかけると
「そう!そういうことなんだよ!なぁ、分かるだろう?…もう。」
といった具合に気持ちが落ち着いていくことが良くあります。

ですから、大部分のワガママや自分勝手な振る舞いは
「分かってもらいたい」メッセージだとも言えるわけです。

じゃあ、誰に分かってもらいたいのか?

意外と誰でも良いようです。
大事なのは「分かってもらえる」こと。

ワガママや自分勝手な振る舞いがメッセージであって
その奥に「分かってもらいたい」意図がある。
この意図を分かってもらったときに落ち着くんです。

その「分かってもらう」相手が誰でもいいというのは、
『自分でも構わない』ということ。

いや、むしろ本当は自分に一番分かってもらいたいのかもしれません。

自分でプログラムの反応というメッセージに気づき、
その奥にある意図を自覚する。
すると、ホッと落ち着く感じが出ます。

ワガママや自分勝手な振る舞い、感情的な反応などが起きていることだけに
ただ気づくだけでは、この「ホッと落ち着く感じ」にはならないんです。

プログラムの意図に気づけると、
そこに「良かれと思って」という期待があることを自覚しますから、
そのことがなんだか「大切なもの」であるように感じられてきます。

つまり、その自分のプログラムを大切なものと思えるようになる、ということ。

自分で自分の一部を大切に感じられる。
自分を大切にしている状態なわけです。

ワガママや自分勝手な振る舞いに気づき、
その奥にあるメッセージとしての意図を自覚することが
「自分を大切にする」ことに繋がる。
…そういう流れです。


裏を返すと、ワガママや自分勝手という状態は 
 自分のプログラムからのメッセージとしての意図に気づいていない上に、
 さらにプログラムが反応していることも自覚していないため、
 そのプログラムという自分の一部を大切にする機会を失っている
といえます。

自分の一部が分かってもらいたがっているメッセージをないがしろにしている。
だから「自分を大切にしていない」という話です。


自分のワガママさを知っていて、それを問題視している場合には、
「プログラムの反応が起きている」ことは自覚しているといえますが、
その奥にある意図という「良かれと思って」のメッセージには気づいてない状態です。

ですからこちらも、そのプログラムを「大切なもの」とは捉えておらず、
自分を大切にしているとは言えないわけです。

また、ワガママや自分勝手とは対極にあるような
「他人の期待に応えて」「我慢する」傾向の人であっても同様です。

一時的には不満や怒り、思い通りにしたい気持ちなどが沸き上がる。
ただ、その瞬間に別のプログラムがそれを抑制する。

「そういうのは良くない。ここは相手の立場を優先しよう。」といった具合に、
自分勝手な振る舞いをしようとするプログラムとは別の反応が表に出ると考えられます。

つまり「我慢する」とか「他人に合わせる」とかいった振る舞いのパターンには
「ワガママ」で「自分勝手」な振る舞いをするプログラムを抑え込み、
そちらの抑え込まれたほうのプログラムを気づかなくしている場合がある、ということです。

我慢しているのを自覚しているとしたら
自分勝手な反応のプログラムがあることには気づいているといえますが、
それでも、その自分勝手な反応の奥にあるメッセージは自覚していないはずです。

こちらでもやはり、自分勝手な反応のプログラムを「大切なもの」とは捉えていません。
自分を大切にはしていない、と


このように捉えると、
「ワガママ」で「自分勝手」な振る舞いをしている人であっても、
「他人に合わせて」「我慢する」ような振る舞いをしている人であっても、
『自分の中から沸いてきている意図というメッセージに気づいていない』点において
どちらも似たようなものだといえるわけです。

「ワガママ」で「自分勝手」なのも、
「他人に合わせて」「我慢する」のも、
両方とも
自分を大切にはしていない。

自分で自分のプログラムの意図に気づく。
それが自分に沸き起こるメッセージを「分かってあげる」方法であって、
そうすることで自然と「自分を大切にできる」のでしょう。

cozyharada at 23:39│Comments(0)TrackBack(0)clip!NLP | NLPの基本情報

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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