2014年11月21日

【セミナー】日常に活かすカウンセリングの技術

ご案内: 12月7日(日)開催

   コミュニケーション講座 〜日常に活かすカウンセリングの技術〜



これまでに紹介してきたカウンセリング講座の流れを踏まえて
日常会話に応用可能な方法をトレーニングします。

ここでの「カウンセリング」の定義は「相談援助」であって
問題解決の部分は含みません。

問題を解決する手法としては心理療法の手法でも、コーチングでも
アドバイスでも、施術でも、役に立つ商品を提供することでも
何でも構いませんが、その前段階としてカウンセリングが行われます。

困っていることに対して、どのような援助をして欲しいのか?
それを明確にするための相談のプロセスがカウンセリングです。

だからこそ、欠かせないポイントとして
 「どのようなお手伝いをご希望ですか?」
といった焦点化の質問が含まれます。

この質問によって最終的にどんな援助をするかが決まります。

より安全に行うとすると、感情的なわだかまりを解消してから
具体的な問題解決に進んだほうが効果的なので、その場合は
 「色々なお気持ちがあるようですが、まずはどれを解消したいですか?」
などの意志確認を行います。

いずれにせよ、クライアント本人に直接的な質問をして
どんな取り組みをしたいかを言語化してもらうプロセスが入るわけです。

これがクライアント自身から問題へ取り組む意欲を引き出し、
また、カウンセラーは「手伝う」立場であって、
「取り組むのはクライアント本人である」ということを示唆します。

問題解決に対して積極的な姿勢になってもらうためにも
こうした絞り込みと意志確認の質問が重要なんです。


しかしながら、このような関わり方はカウンセラーが
プロとしてクライアントと関わる距離感を維持する前提ですから
日常的にはあまり馴染みのある会話とはいえません。

カウンセラーは友達ではなく、プロとして信頼される対象であって
過剰な親しみや好意を向けられるのは望ましくないとさえいえます。

だから焦点化と意志決定を質問の形で行って
クライアント自らが「こうしたい」という希望を言えるように進めるんです。

最終的には、「自分が頑張って取り組んだから問題が解決できた」
という印象で終われるようなサポートだということです。

そしてこの自立を促すようなプロとしての関係性は
日常会話で取り入れるには他人行儀なところがあります。

元々親しかった関係の相手に、こうした質問を使った場合
突き放されたとか、不自然だとかの印象を与えやすいでしょう。

まして日常会話で悩みや不満を話しているからといって
「手伝い」を期待しているとも限りません。

当然、第一声も
 「どんなご相談ですか?」
とか
 「今日はどんなお手伝いをご希望ですか?」
とはならないものです。

もっと自然な会話の流れで悩みごとが話され始めるのが一般的です。
聞き役が相談の主導権を握ることも稀なはずです。
悩みのある側が、本人のタイミングで悩みをそれとなく話し始める。

その話が相談なのか、愚痴なのか、報告なのか
解決したいのか、もう答えは決まっているのか、聞いて欲しいだけなのか
…そういったことは不明瞭なままに悩みの話が始まります。

明らかにカウンセリングの流れとは違いますし、
カウンセラーとクライアントという関係性でもないんです。

ですから、カウンセリングの流れをそのまま利用するというのは難しい。

むしろ、やろうとすると逆に相手は不満を覚えることもあるかもしれません。

もちろん
「カウンセリングの練習をしたいからクライアント役をやって」
と頼むとか、
悩みを話されたときに
「私はカウンセリングのトレーニングを受けているんだけど
 そんな形で話をしてみる?」
なんて確認をしてからカウンセリングに進むとか、
「カウンセリングの場」という関係性を作ってからであれば
カウンセリングの流れを使うこともできますが、
自然な形の日常会話で悩み相談を受けるには工夫が必要になります。


そこで今回の講座では、
カウンセリングの技術が日常会話として自然な流れで活かせるように
普段の悩み相談の場を想定した形でトレーニングを行います。

当然、相談のスタートは悩みを打ち明ける側です。
「いやー、実はさ、最近……」
などと話が始まります。

それに対して聞き役(カウンセラー側)は
悩みを打ち明ける側が期待している範囲に注意しながら
満足してもらえるところまで話を進めます。

一般的には
ヾ蕎陲離侫ードバック+ねぎらい
⊆蠹舛い良要性の確認
O辰寮依と焦点化
げ魴茲離汽檗璽
といった流れになるでしょう。

特に重要なのは、
・自然な形で話が収束するのか?
・話が続くようであれば、何かのサポートを期待しているのか?
・サポートを望むのであれば、どんな形が望ましいか?
といったポイントを、無理のない質問で確認するところです。

そして確認の結果を踏まえながら、無難な落とし所を見つけていく。

そのための転換点となるタイミングを適切に捉えるトレーニングと、
それぞれの段階での基本技術の練習とを行うのが
本講座のメインの内容となる予定です。

特に、会話の進み方を段階として捉えながら
次に進むかどうかの転換点を心がけるやり方は、
コミュニケーションが空回りしてしまうリスクを大きく軽減してくれます。

例えば、アドバイスが上手くいかないことが多いのは、
アドバイスの内容が問題なのでも、アドバイスそのものに効果がないのでもなく
アドバイスを行う段階がズレているから、という場合が大半です。

相手がアドバイスを期待する段階までポイントをクリアしながら進めば
アドバイスが役に立つことは沢山あるものなんです。

段階の見極めが、日常的な悩み相談のポイントです。

相談してきた人は、どの段階までを求めているのか?
このことを視野に入れながら、ステップを1つずつ進んでいきます。

進み方の流れと、次の段階に進む転換点を押さえておけば
悩み相談は比較的スムーズに終わるはずです。

「頑張って相談に乗ったつもりが、グチャグチャになってしまった」とか
「一生懸命に考えて答えたのに、逆ギレされた」とか
「何を言っても、『いや、でも…』ばかりで話にならない」とか…
お互いに嫌な気分で話が終わることも少なくなると期待されます。


プロではない友人や知り合いとして、気軽に悩み相談に乗りながら
相手に楽な気持ちになってもらうようなアプローチです。

日常会話としての悩み相談への対応のトレーニングとなりますが、
個別のステップで使う技術はカウンセリングと共通しますから
カウンセリングに関心のある方にも役立つ内容だと思います。

とりわけ、この視点をもって日常の悩みごとを聞くようになれば
日常生活を通じてカウンセリングの技能を上げることも可能です。

プロとしての相談の技術にも、日常のコミュニケーションにも
活用していただける内容ではないでしょうか。

相談ということに関心がありましたら、どうぞお越しください。



※ 初めての方でもご参加いただけます。
 
 その場合、ワークの進め方やフィードバックの内容などには
 個人差が出ることがあります。

 その点はご了承ください。 
 土台となるポイントを心がけて取り組んで頂ければと思います。




◆録音/録画、再生機材に関しまして

実習の模様は録画・録音を元に振り返ると学びが多いものです。

相手の非言語メッセージを見逃していないかチェックしたり、
何を言うべきか迷った部分を吟味したりできるのは、録画の強みでしょう。

講座中にも、ビデオを使った振り返りも行う予定です。
自宅で見直したい方は、ビデオカメラをご持参ください。
こちらでも1台用意しておきます。

必須ではありませんが、ご活用をお勧めいたします。


また、講座全体の内容は、ICレコーダーやビデオなどで
記録いただいても構いませんが、あくまで
個人的なご利用の範囲でお願いいたします。

※ただし、プライベートな内容の扱いに関しましては
 十分にご配慮ください。





【セミナーの詳細】

≪コミュニケーション講座 〜日常に活かすカウンセリングの技術〜≫

【日時】  12月7日(日)
       10:00〜16:30


       ※開始時間にご注意ください 
       ※終了時間は30分程度まで前後する場合があります。


【場所】 滝野川会館 304集会室
    (JR京浜東北線・上中里駅 東口より徒歩7分)
    (東京メトロ南北線・西ヶ原駅より徒歩7分)
    (JR山手線・駒込駅 北口より徒歩10分)


【参加費】 ・・・15,000円

       当日、会場にてお支払いください。


    ★定員に達した場合、キャンセル待ちとして受付させていただくことになります。
     ご了承ください。




終了しました

端的にいえば、人は寂しいもののようです。

他者からの承認や称賛、賛同を求めて話をしようとする。

困っている自分がいて、解決したい気持ちがあるのと同時に
今の自分を認めてもらいたい気持ちもあるんです。

両方が共存している。
だから一方だけに注目されると、もう一方の気持ちが反発します。

辛さを認めてもらう前に解決の方向に話を進められたときには
「自分の苦しさは分かってもらえない」と不満になる。
そして苦しさを分かってもらおうとして、問題の大変さを説明し続けます。
何を言われても「いや、でも…」と大変さや自分の正しさをアピールする。

逆に、「そんなに大変なら、無理に頑張らなくても良いんじゃないか」と言われれば
解決したいほうの気持ちが反発します。

両方の気持ちが承認や称賛、賛同を求めているということです。

そこで、両方の気持ちを満たしながら会話を進める方法が役立ちます。

特に日常の会話では、承認の必要性が高いようです。
多くの人は他者を承認しませんから。

「誰も自分の辛さを認めてくれない、誰も自分が正しいことを認めてくれない」
そんな状態で悩み相談がスタートしやすいのでしょう。

もしかすると、他の人にも同じことを話して
既に解決のためにアドバイスを受けているかもしれません。

周りから解決の方向性ばかりを強調されやすい環境にあれば
当然のこととして、苦しさを認めてもらうほうが不足しやすいはずです。

それで、
苦しさを認めてもらえるまで話をしたくなる
ということが起きると考えられます。


多くの人が自分の苦しさや不満を認めてもらえないままに過ごしています。

にもかかわらず、誰かから「苦しさを承認してくれ」という要求を向けられ
悩みごとを聞くことになる。

「こっちだって大変なんだ」という気持ちが沸いてきたり、
「自分勝手に不満ばかり言うな」という気持ちが沸いてきたりするかもしれません。

それでアドバイスをする。
自分の意見を聞き入れてもらおうとするんです。
悩みごとを聞いているほうの立場が、自分の意見への承認を求めて
アドバイスを言いたくなるわけです。

それで空回りする。

日常会話の多くは、双方が承認してもらおうと
相手からの承認を取りあうようなコミュニケーションが多いようです。

だからこそ、カウンセリングの技術を使って
相手の気持ちが楽になるようなサポートをすると
普段の会話とは違った方向性で話が展開するようになります。

もちろん、自分の中にある分かって欲しい気持ちは残るでしょうが、
相手が楽になる姿を見ると、自分の気持ちも楽になることはあるようです。

ひとまず自分の立場を横において、相手の気持ちを満たす方向で努力する。
それだけの姿勢で取り組むことで、関係性が上手く回り出すことがあります。

結果的に相手から感謝されて、自分の気持ちも満たされたり。

自分の側が先に、相手の気持ちを満たすように心掛けると
全体が上手く回り始めるのかもしれません。

身の回りの関係性が円滑に回るようになるキッカケとして
誰か一人のコミュニケーションを変えることも使えるということです。

自分を含めた関係性が上手く回るように
カウンセリングの技術を取り入れるのも1つだと思います。

他の誰かのためだけでなく、ご自身の負担を軽減させるためにも
関わり方の技術を練習してみてはいかがでしょうか。

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
おしらせ
 ◆ セミナー情報 

New!

《コミュニケーション講座》
 〜人を育てる指導力〜

【日時】 
  2019年6月16日(日)
   10:00〜16:30


【場所】 
  北とぴあ 601会議室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《瞑想講座》

【日時】 
  2019年6月22日(土)

  午後の部 13:30〜16:30
  夜間の部 18:00〜21:00

【場所】 
  北とぴあ 第2和室

   JR王子駅より2分
   南北線王子駅直結

詳細はこちら>>


《怒りの取り扱いマニュアル》
 〜期待の手放し方と
  ゆるしの技法〜


【日時】 
  2019年7月6日(土)
     7月7日(日)
   10:00〜18:30


【場所】 
  滝野川会館

   JR上中里駅より7分
   JR駒込駅より10分
   南北線西ヶ原駅より7分

詳細はこちら>>
次回未定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


当時の内容はこちら>>


《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



 ◆ お問い合わせ 
  技術向上、
  コンサルティング、
  スーパーバイズ、
  執筆・講演…

  諸々のお問い合わせはこちらへ>>



ホームページ
バナー1


プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
Archives
最近のコメント
QRコード
QRコード