2014年12月18日

尊敬と崇拝

例えば、英会話を身につけようとして
英語の先生からレッスンを受けるとします。

その場合、英語を教えてくれる先生を尊敬することはあっても
「こんなに英語を話せるなんて、なんと素晴らしい方なんだ!」
と崇拝することは多くないでしょう。

おそらく
「この人はこうやって英語を身につけたのだから、
 そのトレーニングを続けていけば、自分だって話せるようになるはずだ」
と参考にさせてもらうとか、
自分と同じ道の先を歩いている人として目標にするとか
そういった捉え方になるのではないでしょうか。

ましてそれがネイティブやバイリンガルの先生だとしたら
「この人は英語が普通に話せる人だから英語を教えてもらえる」
ぐらいに思って、その人が英語を話せることに対して
特別な見方をすることはないだろうと思われます。

場合によっては、
「この人は英語を話せるけど、日本語だったら自分のほうが上手い」
とか、
「この人は英語を教える専門家だから英語を話せて当然だけど
 自分の仕事に関してなら、この人とは比べ物にならない」
などと
1つの技能だけに注目して自分と比較するようなことはしないかもしれません。

だからといって横柄な態度でその先生と接することもないでしょうが、
「専門分野を教えてくれる先生」ということで尊敬をするとしても
その英語の先生を偉人や聖者のように崇拝したりはしないと思うんです。


ところが、心の分野となってくると
そこで専門家として活動する人に対しては
何か「スゴイ人」であるかのような印象をもつ人が少なくないようです。

○○先生!などと崇めたてまつるような場合さえ見受けられます。

技能を求めて先生を見た場合には、英語の先生に対してと同様に
尊敬こそしても崇拝まではしないもののように感じます。
先生と自分の技能の差は課題や目標として意識されることでしょう。

一方、崇拝や憧れには、そこへ近づきたいという向上心とともに
その人のようになることで自信を高めたいという願望があるのかもしれません。

ところが皮肉なことに、崇拝するほどに自分との比較は強まって
「先生には及ばない自分」を意識してしまうことがあります。

厳しい言い方をすると
自信を求めて崇拝し、その人とお近づきになることで自信がついたつもりになって
「○○先生に教わった自分」というラベルで自分の価値を高めようとする
…といったことが起きる、と。

そういう時期があるのも自然なことかと思います。

ただ、崇拝を続けるがゆえに、自分を低く見積もり続けてしまう場合もあるようです。

偉大な人を外に見て、その人を崇拝する代わりに、
自分の内側に偉大さを見つけようとするのも
自身を高めるためには効果的なものです。

少なくとも自信を求めているところがあるのなら
自分の価値を見直してみるのも意義のあることではないでしょうか。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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