2015年06月16日

DVDを借りるときに

ごくたまにDVDを借りて映画を見ます。

普段はあまり気にかけていませんが
映画を見るのが意外と好きなようです。

最近はDVDレンタルも仕組みが変わってきていて
一気に複数枚を借りるのが前提というか、
沢山を一度に借りたほうがオトクな仕組みになっています。

1つにはDVDそのものの製作費が下がったというのがあるんでしょう。
大量にコピーして貸し出すことができる。

以前は新作ともなると、少ない枚数を短期間で回して
回転数で利益を上げるような仕組みだったように思えますが、
それが最近は、多くを長めの期間で貸し出して利益を出す形みたいです。

最新作でも3泊4日とかで借りられるんです。
その代わり、店頭に置かれている枚数は多い。

DVDを入れるケースも薄型になって、倉庫に保管したり
輸送したりするのにも有利になっているんだろうと想像できます。

そして何より、まとめて複数枚借りると
1枚当たりの金額が下がって、しかも長期間レンタルできます。
TSUTAYAだと一週間とか。

まとめ借りをしない場合での1泊の金額と
まとめて借りた場合の一週間の金額とを比べると、
まとめて一週間のほうがずっと安くなるわけですから
多くの人がそちらのシステムを使うんでしょう。

1泊ずつ3枚借りるよりも、4枚一気に借りて一週間のほうが安いとなれば
チョットでも気になるものがあったときには一緒に借りてしまいたくなります。

そういう理由で、お目当てのものだけだと3枚にしかならないときにも
何かついでにもう1枚追加レンタルして、無理矢理まとめ借りをする。


これにはデメリットもあります。

それはレンタル期間を忘れやすいことです。

7泊8日と言われても日付はピンと来づらいように感じますし、
何より、一週間もあると思うと気持ちがノンビリしてしまいがちです。

「まだイイや」と思っているうちに返却日が近づいてくる。
おまけに、「とりあえずこれも1つ」なんて借りたものに関しては
最初から見たい気持ちが低いですから、放っておいてしまいやすい。

最新作を1本借りて1泊で返却するというのでしたら
見るための時間も予定しやすいですし、緊急性も上がります。
返却を忘れることも少ないでしょう。

一方、まとめて一週間も借りるとなると
見ないままで放置してしまって、返却日も曖昧になり、
気づいたら延滞してしまっている…
なんてことが起きかねないんです。

少なくとも、1本ずつを1泊でレンタルしている状況と比べたら
延滞率は上がっているんじゃないでしょうか。

最近は特に、海外ドラマシリーズのDVDなどもありますから
一気にまとめて借りたい人が増えているんだとも思えます。
その意味では親切ですし、ありがたいシステムです。

ところが、延滞料は1泊の料金と同じぐらいなのが危険なんです。
一週間分の金額を7日に分割した「1泊」分ではありません。
通常の1泊分の金額ぐらい。

1日延滞したら、それだけで元の1週間分よりも高くなる計算です。
まとめて借りていますから、当然、延滞料も大きくなります。

複数枚をまとめて長期間で借りて、ついでに借りたようなのも混ぜて
急いで見ようとする気持ちが下がっているところにレンタル期間も曖昧になる。
そして知らぬ間につい期間を過ぎてしまった…。

となると1日過ぎると料金は2倍以上になります。
2日過ぎれば3倍以上、3日過ぎたら5倍以上じゃないでしょうか。

ついウッカリ…、が驚くような延滞料を生みます。

本来、延滞料というのは、その期間レンタルできずに利益が出せなくなるのを
埋め合わせてもらうための仕組みではないかと考えます。

1枚を1泊ずつ貸し出し、回転を速くして利益を出すというスタイルなら
その保証の意味合いも理解できます。

仮に、1枚を貸し出して翌日に返却、その日のうちに貸出す、という流れなら
1日の延滞分は、一泊貸し出すのと同じ金額でも仕方ないかもしれません。

少ない枚数を回転させるときには、それが利益に直結するでしょう。

一方、最初から長期間を想定して、大量に在庫を用意しているのであれば
その延滞一日分が、通常の1泊分と同程度というのは割高のように思えます。

実際のところ、延滞料からの売上分が結構あるのではないか?
と気になってしまいます。

さすがに
 わざと延滞が起きやすい仕組みで安く貸し出して、
 レンタルの量を増やして延滞の頻度を上げ、延滞料金で利益を上げる
なんていうビジネスを想定しているとは思いたくありませんが。


もちろん僕自身は、この「まとめて借りるとオトクになる」システムで
色々な恩恵を受けている印象もあります。

期間の長さや金額もさることながら、それ以上に大きいのが
「4枚まとめたほうが得だから、何かもう1枚ないかなぁ」
と探して選んだ1枚の価値です。

最初からお目当てだったものや、最新作というだけで借りたものよりも
意外とこの「追加のもう1枚」が面白かったりするんです。

1枚ずつ選んで借りていたら見なかったであろう作品。
まとめてレンタルの仕組みで、それらと出会う機会に恵まれているようです。


ちなみに最近だと
「 LIFE! 」という映画と
「アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜」という映画が
僕の中で予想外の面白さでした。

どちらも非常に美しいストーリー。

ついでに借りたつもりだったんですが、
実はそっちのほうが印象に強く残ったというものです。

オススメです。





cozyharada at 23:01│Comments(0)TrackBack(0)clip!全般 | 心理学

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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