2015年07月06日
マッサージチェアを使ってみた
先日出張で利用したホテルが少し広めの部屋で
なんと室内にマッサージチェアが置かれていました。
空港で10分200円などと書かれているようなタイプ。
家電量販店の一角を占め、サラリーマンやお年寄りが寝ているヤツです。
結構なお値段のする機械なんだと思います。
リクライニングも自動ですし、マッサージの仕方も色々でした。
もみ、たたき、ローラー、併用などのバリエーションがあって、
位置の調整も手元のリモコンで可能。
足についても、スネを包み込んで圧迫するようなタイプのマッサージがあって
足裏も軽く刺激してくれるような仕組みになっていました。
狭い飛行機の移動で体が固まっていましたし、
せっかくマッサージ機つきの部屋だったので
試しに使ってみることにしたんです。
個人的には、ああいう機械は使ったことがありませんでした。
整骨院のローラーベッドは体験したことがありましたが。
これがなかなかパワフル。
かなりの力で圧迫したり、ゴリゴリと押したり、叩いたりしてくれます。
なるほど、確かにマッサージしてもらっているような気持ちよさはありそうです。
僕にしてみると、ほぐしたい部分に揉み玉が当たってくれないのと
肩の上側や首のあたり、腰の下のほうをカバーしてくれないのが
少し残念でした。
それでも、一連の流れが終わってイスから立ち上がってみると
確かに背中の血行が良くなって軽くなった印象はありました。
この手のマッサージが好きな人には嬉しいサービスなんでしょう。
ですが、やはり機械の限界なのか、
機械を作る人がマッサージというものへの理解を深めていないのか、
ほぐし方が筋肉の表面部分になっている印象は避けられないようです。
結果、翌日の僕の背中は打撲のような痛みを伴っていました。
筋肉そのものに力が加わっていたんだと思われます。
まぁ、マッサージチェアを使っているときは気持ちが良い感じなので、
それでも価値はあるのかもしれません。
僕の求めるものは期待が高すぎたんだと思います。
体をほぐす効果でいうと、じっくりストレッチをやるほうが良さそうな気がします。
マッサージ自体も、自分でやったほうが効果を感じられる印象。
そんな風に自分でやるのが大変だとか、時間がないとか、
マッサージを受けながら眠りたいとか、そういった人にとっては
マッサージチェアというのは価値があるものなんでしょう。
何より実際のマッサージにおいては
人が人にマッサージをしてもらう
というコミュニケーションのプロセスにも
楽になるための重要な要素が含まれているんじゃないかと感じました。
もちろん、機械を設計した人たちの努力には感嘆します。
これまでにも数多くの改良を重ねてきたことが伺えます。
ただし、その工夫の方向性が
旅館や銭湯に置かれていた古いマッサージ機の延長線上にある。
その方向では物凄く努力がなされているんだろうと思えますが、
そもそも体の疲労を取り、体をほぐし、バランスを整える
という健康に戻す方向性については、あまり検討されていない印象でした。
マッサージチェアに座ってみて気持ちが良いかどうか?
その基準で開発が進められてきたのかもしれません。
たぶん開発者たちは、体をケアするための手法については
自分たちで体験してきたわけではないのではないでしょうか。
「マッサージの結果、体の具合が良くなる」という体験にしても
あまり実感したことがない可能性もありそうに感じます。
マッサージチェアを設計する仕事の人たちも
色々な種類の体のケアを受けてみて、
体がほぐれるという意味を体感してみるのも設計に役立ちそうです。
サービスを提供する側も、自らが同業を研究してみる。
この作業は思いの他、大切なものかもしれません。
なんと室内にマッサージチェアが置かれていました。
空港で10分200円などと書かれているようなタイプ。
家電量販店の一角を占め、サラリーマンやお年寄りが寝ているヤツです。
結構なお値段のする機械なんだと思います。
リクライニングも自動ですし、マッサージの仕方も色々でした。
もみ、たたき、ローラー、併用などのバリエーションがあって、
位置の調整も手元のリモコンで可能。
足についても、スネを包み込んで圧迫するようなタイプのマッサージがあって
足裏も軽く刺激してくれるような仕組みになっていました。
狭い飛行機の移動で体が固まっていましたし、
せっかくマッサージ機つきの部屋だったので
試しに使ってみることにしたんです。
個人的には、ああいう機械は使ったことがありませんでした。
整骨院のローラーベッドは体験したことがありましたが。
これがなかなかパワフル。
かなりの力で圧迫したり、ゴリゴリと押したり、叩いたりしてくれます。
なるほど、確かにマッサージしてもらっているような気持ちよさはありそうです。
僕にしてみると、ほぐしたい部分に揉み玉が当たってくれないのと
肩の上側や首のあたり、腰の下のほうをカバーしてくれないのが
少し残念でした。
それでも、一連の流れが終わってイスから立ち上がってみると
確かに背中の血行が良くなって軽くなった印象はありました。
この手のマッサージが好きな人には嬉しいサービスなんでしょう。
ですが、やはり機械の限界なのか、
機械を作る人がマッサージというものへの理解を深めていないのか、
ほぐし方が筋肉の表面部分になっている印象は避けられないようです。
結果、翌日の僕の背中は打撲のような痛みを伴っていました。
筋肉そのものに力が加わっていたんだと思われます。
まぁ、マッサージチェアを使っているときは気持ちが良い感じなので、
それでも価値はあるのかもしれません。
僕の求めるものは期待が高すぎたんだと思います。
体をほぐす効果でいうと、じっくりストレッチをやるほうが良さそうな気がします。
マッサージ自体も、自分でやったほうが効果を感じられる印象。
そんな風に自分でやるのが大変だとか、時間がないとか、
マッサージを受けながら眠りたいとか、そういった人にとっては
マッサージチェアというのは価値があるものなんでしょう。
何より実際のマッサージにおいては
人が人にマッサージをしてもらう
というコミュニケーションのプロセスにも
楽になるための重要な要素が含まれているんじゃないかと感じました。
もちろん、機械を設計した人たちの努力には感嘆します。
これまでにも数多くの改良を重ねてきたことが伺えます。
ただし、その工夫の方向性が
旅館や銭湯に置かれていた古いマッサージ機の延長線上にある。
その方向では物凄く努力がなされているんだろうと思えますが、
そもそも体の疲労を取り、体をほぐし、バランスを整える
という健康に戻す方向性については、あまり検討されていない印象でした。
マッサージチェアに座ってみて気持ちが良いかどうか?
その基準で開発が進められてきたのかもしれません。
たぶん開発者たちは、体をケアするための手法については
自分たちで体験してきたわけではないのではないでしょうか。
「マッサージの結果、体の具合が良くなる」という体験にしても
あまり実感したことがない可能性もありそうに感じます。
マッサージチェアを設計する仕事の人たちも
色々な種類の体のケアを受けてみて、
体がほぐれるという意味を体感してみるのも設計に役立ちそうです。
サービスを提供する側も、自らが同業を研究してみる。
この作業は思いの他、大切なものかもしれません。