2015年11月07日

映画だと分かっていても

最近上映中の映画で『アントマン』というのがあるそうです。
予告編しか見たことがありませんが、どうしても気になってしまいます。

アントマンはマーベル・コミックを原作にしたアメリカのスーパーヒーロー。
身体縮小スーツを着ると、1.5cmに縮むんです。
そして潜入などのミッションをこなすとのこと。

どうも、この「縮む」という部分が引っかかるんです。

化学、生化学、細胞生物学あたりを勉強していたせいでしょうか、
映画だと分かっていても「縮んだら生物的な機能はどうなるんだ?」
と考えてしまいます。

予告編を見る限りでは、人の肩の上に乗っかったり
オモチャの電車と衝突して大変な目にあったりしていますから、
身体が縮んだのに合わせて体重も軽くなっているんでしょう。

身長1.5cmですから大体1/100のサイズ。
長さが1/100ということは、体積は3乗の1/1000000。
60kgだったら60mg(ミリグラム)、0.1グラム以下の計算です。
(ちなみに蚊の体重が3mgぐらい)

一般的に動物細胞1つ分の大きさは同じぐらいのはずですから
小さくなるときに細胞の数が減ってしまうのでしょうか?

細胞の数を変えないまま、1つの細胞あたりのサイズが小さくなるとしたら
水分が減ることになって、密度の高い部分が残りますから
体重はもうちょっと重いかもしれません。

細胞が減ってしまってはどうやって戻れるのかが気になるし、
減らないんだしたら小さいときの生体活動がどうなるのかが不思議。

そもそもフィクションですし、
「どうやって小さくなるんだ?」という疑問のほうが根本的です。

ただ「特殊なスーツがあって縮むことができる」という仮定を受けると
「小さくなった後は生物としてどうなんだ?」という疑問のほうが大きくなります。


もちろん他のヒーローだって、あらゆるフィクションは考えればキリがありません。

猿の惑星でサルが話せるのも分かりませんし、
スターウォーズも不思議なことばかりです。

いちおう地球が設定されている仮面ライダー、ウルトラマン、ゴジラなども
科学的に考えようとすると意味の分からないことだらけ。

同じマーベルのX−MENだってスパイダーマンだって
突然変異では理解できないことが数え切れませんが、
なぜかそっちは僕にとって疑問にならないんです。

あまりにも突拍子がなさ過ぎて、完全なフィクションとして捉えてしまうんでしょう。

その点、アントマンは微妙に科学の雰囲気が残っています。
フィクション部分が少ない。

だから気になるのかもしれません。

また「小さくなる」という特徴が、僕の経験の中から
生物化学分野の視点を引き出しやすい可能性もありそうです。

ついついズームインして細胞とか分子とかが意識に上がってくる感じがします。


映画だから気にすることではないんでしょうけれど、
習慣が刺激されてしまう分野なんだろうと思われます。

映画として見たいかどうかではなく、設定が気になってしまって
頭に強く残っている映画なんです。

cozyharada at 23:58│Comments(0)TrackBack(0)clip!全般 | NLP

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
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