2016年03月14日

動画を見比べて変化を見つける

NLPの開発初期から関わっていたメンバーで
様々な手法を作り出したことで知られるアンドレアス夫妻。

下の動画のコニリー・アンドレアスは臨床心理学で博士号をとり
心理療法的な観点からNLPに取り組んでいった人です。(右側)

彼女が形にしたコア・トランスフォーメーションは
日本でも有名になっています。

そのコニリーの短い動画2つを見比べると
 高名なトレーナーでさえ変化をしていくものだ
ということが見て取れます。


まずは最近の動画から。

数十秒ですから内容は気にせずに、非言語メッセージに注目してください。

穏やかな表情。
詰まりのない穏やかに広がる声。
緊張が見当たらない体幹部…。

自然で作られた感じのないジェスチャーは
ダラけて流れるところも、過剰に力が入るところもなく、
リラックスしながらも隅々まで意識が行き届いているのがうかがえます。

受講生への説明として全体に気を配る一方で
クライアントの反応を見ようとして大きな関心を向ける目には、
目の前の相手への信頼と思いやりが見てとれるかのようです。




そして2つ目の動画は、もっと若い頃のものです。
約30年前に収録されたものとのこと。

その間の変化が見てとれます。

ファッションとかメガネとか、そういった表面部分ではなく、
また内容そのものでもなく、非言語メッセージに注目すると
「コニリー・アンドレアスという人がどのような研鑽を積んだのか」
が想像できるのではないでしょうか。



30年前の動画では、まず座り方が違います。

背もたれに寄りかかり、上半身を固定させるような様子があります。
肩と首に力が入っていて

時折クライアントを観察して”見極めようとする”かのような鋭い視線には
知性が感じられる一方で、眉間や口元の固さは厳しささえも感じられます。

話のスピードもクライアントより若干速く、返答のタイミングもかぶせ気味。
声のトーンは喉が詰まり気味で細く、広がりが少ない感じです。
声が胸やお腹で響くよりも、頭で響くため、冷たい印象があるかもしれません。

手の動きのスピードに注目しても、やはり動きが速く、力感のメリハリがあります。
若さゆえの速さとも言えそうですが、脱力気味に動作がスピーディーに終わるのは
身体の細部までは意識が行き届いていないことの表れと考えられます。

…と、このように批判的な評価をしているようですが、
それもあくまで最近の非言語と対比をしてのものだとご理解ください。
30年前から一流の心理療法家で、最前線のトレーナーだったわけですから。

裏を返せば、そんな人でさえ研鑽の跡が見られるということです。


30年前のコニリーは、セラピー技法においても色々と研究をしていたようです。

アンドレアス夫妻の共著で説明されている手法の多くが
イメージを活用したものである一方、
コニリー自身は言葉の使い方にも思い入れが強かったそうです。

一時期はクライアントの問題解決のお手伝いを
あえて全て会話だけで行うようにしていた時期もあったとか。
ストイックに技術を追求するタイプのトレーナーなんでしょう。

奥底には人の苦しみに目を向ける思いやりが常にあったと想像されますが
こちらの若い頃の動画では、技術への意識の高さがうかがえます。

技法に興味があり、どうやってセラピーの仕組みを解明するのに一生懸命。
自らの臨床経験やNLPのテクノロジーに信頼を置きながら
巧みな技術と知識で自信を裏づけしていた頃なのかもしれません。

それが最近の動画では、
存在そのものに自信があって
クライアントが前に進む力を信頼しながら
ただ目の前の心の動きに興味を向けている
といったように見えます。

そこには技術の向上や様々な手法の開発、トレーニングの経験などよりも
はるかに大きな影響として、コニリー自身の内面の変化がありそうです。

別の動画で本人も言っていたように、
「誰よりも自分自身をクライアントとしてセラピーしてきた」
ことで、内面を調えてきたのでしょう。

2つの動画を見比べるだけで
『成熟』ということの意味を感じられるような気がします。

以前の自分の動画もチョット見てみたくなりました。

cozyharada at 23:34│Comments(0)TrackBack(0)clip!NLP | NLPの基本情報

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
おしらせ
 ◆ セミナー情報 

New!

《怒りの取り扱いマニュアル》
 〜期待の手放し方と
  ゆるしの技法〜


【日時】 
  2019年7月6日(土)
     7月7日(日)
   10:00〜18:30


【場所】 
  滝野川会館

   JR上中里駅より7分
   JR駒込駅より10分
   南北線西ヶ原駅より7分

詳細はこちら>>
次回未定


 ◆ 過去の講座 

《新カウンセリング講座》
 〜まとめと実践〜


当時の内容はこちら>>


《勉強会》 

【テーマ】 変化の流れを考える

当時の内容はこちら>>
次回は未定



 ◆ お問い合わせ 
  技術向上、
  コンサルティング、
  スーパーバイズ、
  執筆・講演…

  諸々のお問い合わせはこちらへ>>



ホームページ
バナー1


プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
Archives
最近のコメント
QRコード
QRコード