2016年06月12日
2016選抜展
選抜展には、これを出品しています。
木簡の臨書です。

もっと伸びやかな感じを出したかったんですが、
どうにも難しかったです。
余白を作りながら1文字ずつの粒立ちが良い感じにしようとすると
なおさら縮こまった雰囲気が出やすいのかもしれません。
もう1つは筆の軌道がポイントになるような気もしています。
実際の長さ以上に伸びやかに見せる方法があるみたいです。
2文字目の『沙』なんかは、”さんずい”を少し左に寄せて
3つの点の感覚を不均等に詰めてやると、
相対的に”つくり”の「少」が大きく見えたようにも思えます。
そして”さんずい”が左に寄ったぶん、「少」の左の点の書き始めも左に寄る。
合わせて右の点も紙の端まで寄せて、大回りする感じで”左払い”に繋げる。
そうするとグルッと遠回りするぶんだけ長さの感じが強調されそうです。
他にも何文字か工夫をしたら、もっと伸びやかにできたことに気づきます。
ある時期に集中して書く作業をしてしまうと、
客観的に振り返るのが難しくなるんだろうと感じられました。
写真に取ると客観性は上がりますが、表装する前だとそれも難しい。
とくに展示室のように広いところに並ぶときと、狭い室内で見るときでは
大きさの印象が随分と変わってしまいます。
家具を買うときに似ているのでしょうか。
広い店で見たときには丁度よさそうだったのに、家に持ち帰ってみたら
思いのほか大きくて場所を取ってしまった…というような。
そのあたりのことを踏まえながら、伸びやかに大きく見せる工夫が
今後の重要な課題になりそうです。
木簡の臨書です。

もっと伸びやかな感じを出したかったんですが、
どうにも難しかったです。
余白を作りながら1文字ずつの粒立ちが良い感じにしようとすると
なおさら縮こまった雰囲気が出やすいのかもしれません。
もう1つは筆の軌道がポイントになるような気もしています。
実際の長さ以上に伸びやかに見せる方法があるみたいです。
2文字目の『沙』なんかは、”さんずい”を少し左に寄せて
3つの点の感覚を不均等に詰めてやると、
相対的に”つくり”の「少」が大きく見えたようにも思えます。
そして”さんずい”が左に寄ったぶん、「少」の左の点の書き始めも左に寄る。
合わせて右の点も紙の端まで寄せて、大回りする感じで”左払い”に繋げる。
そうするとグルッと遠回りするぶんだけ長さの感じが強調されそうです。
他にも何文字か工夫をしたら、もっと伸びやかにできたことに気づきます。
ある時期に集中して書く作業をしてしまうと、
客観的に振り返るのが難しくなるんだろうと感じられました。
写真に取ると客観性は上がりますが、表装する前だとそれも難しい。
とくに展示室のように広いところに並ぶときと、狭い室内で見るときでは
大きさの印象が随分と変わってしまいます。
家具を買うときに似ているのでしょうか。
広い店で見たときには丁度よさそうだったのに、家に持ち帰ってみたら
思いのほか大きくて場所を取ってしまった…というような。
そのあたりのことを踏まえながら、伸びやかに大きく見せる工夫が
今後の重要な課題になりそうです。