2016年08月17日

タイトルについて

新刊の『心を読み解く技術』ですが、
8月12日あたりから一部の大型書店で見かけるようになりました。

Amazon での発売日は8月17日となっています。
そろそろ予約注文の方にも発送されるみたいです。



タイトルの「心を読み解く」ですが、
「誰の心を読み解くのか?」という疑問を持たれる方もいるようです。

表向きには、
 自分の心を出発点として、まずは自分の心を自覚できるようにして
 その着眼点を他人を理解するのにも利用する
といった説明になるでしょうか。

自分の心を捉えるときにも、他人の心の中を想像するときにも
原則的には、ほとんど同じ能力を必要とします。

違いがあるのは、自分の感情のほうが体感的に感じやすいということ。

まぁ、その分、他人の感情は観察によって客観的に捉えやすくもあります。

自分の様子を鏡で見て、自分の感情に気づく…なんてこともあるわけですから
「自分の感情のほうが他人の感情よりも理解しやすい」という話ではありません。

捉えるルートが違うだけで、その正確さや感度に優劣はありません。
どちらも慣れているほど精度良く捉えられるようにはなりますが。

ですから、感情をキャッチするルートが異なっているだけだ、と。

一度感情をキャッチしたら、あとの作業は共通しています。

実際、自分の心の動きを捉えるときに使われる着眼点は
自らを客観的に捉えるメタ認知の状態なので、
「自分」というものを一歩引いて客観的に見ているプロセスだといえます。

この視点は他人の心の動きを見ようとするときの視点と同じです。

心の動きを捉える際のポイントとして感情を押さえることができたら、後の作業は
自分の心についても、他人の心についても、同じ視点から
同じ作業によって進められることになります。

言い換えると、一番身近に意識しやすい自分の心を最初の題材として
自分の心の動きを捉えられる(=読み解く)トレーニングを積めば、
あとは自然と他人の心の動きも捉えられるようなる、ということです。


そうは言いながら、本には一般論としての傾向として
典型的な心の動きを例で示してありますから、
それを覚えることで他人の心の動きを想像しやすくなる人もいるでしょう。

カウンセラーなどのように他人の心を理解することに関心のある方は
そういった観点から読み進める場合もあるかと思います。

だとしても、他人の心を見ようとするときの着眼点としては
自然と身についてくる部分があるのではないかと想像しています。

それは、着眼点の中心となる発想が
「その心の動きは、いったい何を求めているのか?何を大切にしたいのか?」
というものだからです。

原因を分析したり、過去のトラウマに当てはめたりするのではなく、
「本当は何を大切にしたいのか?」という発想で心の動きを眺めることで
他人の言動を温厚に受け入れやすくなります。

もちろん実践として自分の心の動きや、他人の言動について
「何を大切にしようとしているのか?」と探る経験を重ねるほうが
この着眼点は染みつきやすいとは思いますが、
こういう発想で説明した心の動きの例を読んでいくだけでも
ベースにある着眼点を身につける効果は期待できると思います。


ちなみにですが、厳密に言ってしまうと
「誰の心」のように自分や他人の心を区別することのほうが
不可能なのかもしれません。

人の心は非常に密接に影響し合っています。

誰かの言動に対して、自分の気持ちが動くことがあったとしても、
それが「相手の言動が原因となって自分の気持ちが動いた」と言い切れるほど
因果関係がシンプルなのではありません。

「卵が先か、鶏が先か」と同じように
人の心の動きには分けて捉えにくいところが大きいようなんです。

”一人”の心の中に、沢山の役割を持った担当者がいる。
…その発想で心の動きを捉える発想を本で紹介したわけですが、
この視点に馴染んでくると、”一人”分の心が集合体だと感じられてくるはずです。

喩えるなら、小学校のクラスに沢山の児童がいて
それぞれが意見を持って話し合いをしているような…
そんな感じで一人の中の動きを捉えるということです。

そうすると実際に小学校のクラスで沢山の児童が話し合っている様子も
まったく同じような構図のように見えてくるのではないでしょうか。

そしてクラスの意見をまとめたものを全校で話し合う。
クラスの代表が20人ぐらい集まってまた話し合いをしたら、
全校の話し合いが進むことになります。

全校で決まった意見は、全クラスの意見が集まったもの。
クラス代表の意見は、全生徒の意見が集まったもの。
一人の生徒の意見は、心の中の担当者の意見が集まったもの。

…同じような構図がずっと続くんです。

どれが”自分”の心なのかが曖昧になるような気がします。
まるで全てを1つにまとめた”心”というものの中に
細かい心の部分が入れ子構造になっているような感じ。

この何層にもなった心の入れ子構造をどの階層で捉えるかには違いがあっても
どんなやりとりが起きているかを捉えるところは同じです。

「心の動きを読み解く」というのは、より本質的にいえば
”誰の心か?”ということとは関係なく、
意見のやりとりを追いかける作業でしかないように思います。

その意味でも、”誰の心か?”ということは気にせずに
心の動きを捉える着眼点さえ練習すれば、
さまざまな心のやりとりを理解しやすくなるでしょう。

本の中では、
・迷いや葛藤
・厄介な感情
・人間関係のもめごと
・執着や罪の意識
などの対処法を個別に紹介していますが、
共通して使われている着眼点を染みつけていただくのがポイントになりそうです。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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