2017年02月24日

プレゼンと講演

最近、プレゼンのことを考える機会が増えています。

1つは今、英語でのプレゼンテーションの講座に出ているから。
もう1つの理由は、別のプレゼンの講座について
ちょっとした依頼を受けていることです。

自分でやってみても、人のを見てみても、
教えられている内容を考えてみても、
対比として実感するところがあります。

僕が普段、講座でやっているのはプレゼンテーションではない。

人前で話すこと全てを「プレゼンテーション」と呼ぶことはできそうですが
いわゆる一般的なプレゼンテーションの意義は、
講座や講演とは違うところにあるのかもしれません。

目的こそプレゼンター本人の趣旨によって変わるとしても
短い時間で何らかの主張をするのがプレゼンのような印象を受けます。

伝えたいこと、表現したいことがある。
それでこそのプレゼンだろう、と。


その点、講座や講演は内容が重視される傾向があります。

「教える」、「シェアする」、「知ってもらう」などのように
聞く側、受ける側が「理解する」、「分かる」ことが大きな意味を持ちます。

客観性のある情報が多く、役に立つかどうかが重視され、
話し手本人の想い・価値観は主目的ではないでしょう。

もちろん、講座や講演でも熱い想いが表れたり、
直接的に価値観が語られることもありますし、
その内容で講座や講演をやる以上、その内容を大事だと感じる度合いは
少なからず話し手本人の中で高いことが多いとは思われます。

それでも、講座や講演では内容が重視されることのほうが多いでしょう。
多くの場合、聞く側には必要性があって聞きにくるはずです。

仮にどれほど講演者のファンだったとしても、その講演内容が
聞き手にとって全く理解不能なジャンルのものだったりしたら、
講演を聞きに行く理由はかなり減ってしまうと思われます。

同じ講演者で聞き手にとって興味のある内容のときと
興味がない内容のときと2つあったとしたら
ほとんどの人は興味があるほうに参加するでしょう。
そこに内容の重要度が表れていると言えます。

内容が重視される分、時間は長めに設定されることが多く
5分や10分の講演や講座ということは滅多にありません。


一方、プレゼンテーションとなると時間が短めです。

そして「聴衆に対して影響を与える」という意図が含まれやすい。
ただ説明をするのではなく、少なくとも心を動かしてもらう。

説得や啓蒙のような意味合いがあるだろう、と。

聞いている人が理解できるだけではなく、
納得してもらい、今までとは違う考えや行動に導こうとする。

プレゼンターが大事だと思うことを拡げる意義があるように思えます。

内容が主観的な側面を持っていて、
プレゼンターの価値観や想いを強く反映しているはずです。

話し手の主観的な気持ちが強く出て、
聴衆に新しい考えや行動をもたらそうとするのがプレゼン。
話し手が客観的な情報を伝え、その内容を求める聴衆に対して
求められている情報を伝えるのが講座や講演。

そんな特徴がありそうです。

例えば、パソコンのソフトの新製品があったとして、
それに興味を持っていない人に説明をして魅力を伝え
「それは良い」、「欲しい」という気持ちを持ってもらうのはプレゼン。

同じ商品でも既に興味があって、それを使う事情がある。
ただ何ができるのか、どうやって使うのかを具体的には知らない。
だからそのソフトの使い方を教えてくれる説明を聞きに行く。
これだと講演や講座の分類でしょう。

Why を重視するのがプレゼンで、
What、How を重視するのが講座・講演ともいえるでしょうか。


実際には両方の側面が完全に分かれることは少なく、
プレゼンでも内容に興味があるほうが魅力的に感じられるでしょうし、
講座や講演でも話し手の想いに共鳴できるほうが感動が得られます。

重なり合う部分はあったとしても、
どちらの側面を重視するかによって趣旨が変わってくるという話です。

そして当然ですが、同じように人前で話すとしても
プレゼンと講座では方法が異なります。

僕個人のことでいえば、プレゼンのほうが講座よりもずっと緊張します。

プレゼンという形態をとっていたとしても
客観的な内容を説明する度合いが強いほうが話すのが気楽になります。

短時間で影響を及ぼすことを心がけるプレゼンのほうが
高い密度で多くの工夫を詰め込む必要も出てくるでしょう。

努力目標も高くなりますから、緊張しやすいんだと思います。

その点、講座では受講生のニーズに応える側面が重視されますし、
長い時間の中でいくらでも調整できる余裕もあります。

話が途切れることがあったとしても講座なら問題にならず、
プレゼンだと問題になることだってあるかもしれません。

趣旨の違いがあるわけです。

そういう意味でいうと、僕が普段やっているのは講座であって
プレゼンではないように思えます。

とりわけ最近は、伝えたいことや想いなどもなくなってきていますから
プレゼンの側面はほとんど無い気がします。

裏を返すと、英語でプレゼンをやったときに緊張したとしても
英語で講座をやればもっと気楽にできる可能性があるということ。

まぁ、日本語ならプレゼンのほうも多少は頑張れるとは思いますから
英語でも同じようなプレゼンのレベルに近づけるよう努力しておけば、
どんな形でも気軽にできるようになるでしょうけれど。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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