2017年08月18日

ロシア語の勉強

このお盆の期間、ロシア語の入門講座に通っていました。

合計約10時間。
本当に初歩の初歩だけですが、
本を読むだけでは得られないものがありました。

ロシア語はキリル文字というギリシャ語由来の文字を使い
一部は英語などヨーロッパ言語のアルファベットと共通します。

AとかKとかMとかOとかTとかは、
アルファベットの名前は違いますが単語中の音は同じ。

ただし K の音は少し空気が多めに入るので音色が英語と違います。
これは例えば、「R」の音がスペイン語だと巻き舌になって
フランス語だと喉の奥で摩擦音を出す音になったり、
英語の舌を反らせた音とは異なった音色になるケースと同様です。

これぐらいまでならマイナーな違いです。


厄介なのが、同じ文字を使うけれど読み方が違う文字が多いこと。

同じ文字で読み方が違うのは同じアルファベットの中でも
ラテン語系とかでは起きてくるようですが、頻度が違います。

例えばスペイン語では J がハヒフヘホの子音、
ge と gi もそれぞれ「ヘ」「ヒ」になります。
他には V が「ヴ」ではなく「バビブベボ」の子音になったり
ll (Lが2つ続く)で「ジャジュジョ」の子音になったり。

まぁ、それほど多くありません。

ところがロシア語の文字では、英語と比べてこの違いが多いみたいです。
ロシア語の B は「ヴ」の音、
E は「ィエー」のように「やゐゆゑよ」の「ゑ」みたいな音になる。
H が「エヌ」で英語の N に対応して、
P が「エる」で英語の R に対応するものの巻き舌の音に、
C が「エス」で英語の S に対応します。
X は「ハー」となって「ハヒフヘホ」の子音になります。

y が「ウー」で「ウ」の母音。
英語だと y は子音字ですから母音と子音の関係も変わります。

実際には英語と同じ文字ではないものの、
Nを左右反転した文字「и」が「イ」の母音になるのも混乱を招く。
「ガギグゲゴ」の音、英語の「 G 」に相当する「Γ」も
単語の中に表れると一瞬「r」かと見間違ってしまったり。

こういう文字が一単語の中に沢山登場すると
これまでの記憶が瞬間的に引き出されてしまって
P を見たときには「ああ、『プ』じゃなくて『る』か」
のように文字の識別で時間を取られる感じがあります。

例えば、ポケットを意味する「карман」は
英語の癖で見てしまうと「カプマー」っぽいですが
「カるマーン」のように発音する。

直観的に英語の癖が出てきてしまうのを抑えなくてはならず、
1つの単語を、暗号を解読するような気分で読むことになっています。
変換がややこしいんです。


そのうえ、今まで見たことのない文字も数多く登場します。
「ヨー」だったか「ユー」だったか、
「シャー」だったから「ジェー」だったか、
「チャー」だったか「ツェー」だったか…。

そして単語中の文字の並び方によって、音が変化するルールもあったり。

まず単語を見て発音できるようにするための段階で
文字のところから相当に苦労がある感じを受けています。

しかし、ここを丁寧にやっておくと後で苦労しない予想もしています。
後から「あれ、この単語、何て読むんだっけ?」となりにくいでしょうし、
間違ったまま覚えて、後から修正しなければいけない手間もなくなります。

日本の英語教育だと、この発音ルールを丁寧にやらないんです。
いきなり挨拶や簡単な構文からスタートしてしまう。

結果としてローマ字読みで勘違いしたまま覚えてしまったり、
カタカナ発音のまま勉強を進めてしまって、音の区別がつかず
スピーキングやリスニングで苦労することになったり。

実際、アメリカの母国語としての英語教育でも
最初にやるのは Phonics(フォニックス)という発音ルールだそうです。

これを一通りやっておくと、初見の単語でも発音の見当がつくようになる。
英語には例外の単語も多いですが、それでも75%以上は読めるとか。

例えば「mat(マット)」と「mate(メイト)」の発音の違いは
ルールに則ったものですから、このルールを最初に習えば
ローマ字読みをして「マテ?」なんて勘違いすることは減るはず。

つまり語学の初期段階で発音ルールを勉強しておくのは
母国語学習においても有効とされているようなので、おそらく
外国語学習でも効果的なんじゃないかと想像されます。

幸い、ロシア語は文字も馴染みのないところから始めることもあって
このフォニックスの部分を丁寧に扱うケースが多いようです。

僕の通った超入門コースも、メインはフォニックスでした。

フランス語やスペイン語の講座であれば
初日の1時間程度でサラッと流してしまえそうなところを
10時間かけて丁寧に抑えていく。

文字から異なった言語を始める場合には重要なプロセスだと感じています。


このように講座の中で実際に発音練習をしたり、
発生のポイントを教わったり、練習問題をやったりしながら
地味に覚えていく発音の原則の部分が、
ロシア語の参考書だと、わずか数ページになってしまうんです。

まず、文字の紹介と音のパターンの解説。
それが終わったら、すぐに文法的なルールに進んでいく。

そういうのがフランス語だろうが、スペイン語だろうが
ロシア語だろうが、本として同じように構成されているみたいです。

全て分かっている人からすると、文法項目として分類するため
どの項目も均等な解説の量でまとめられてしまうのでしょう。

しかし学習する側からすると、1つの項目にかけるべき時間は
初期のほうが長くなる傾向があると感じられます。

ゼロから覚えなければいけないこと、
運用できるように練習する必要があることが多いからです。

そのあたりのことを踏まえながら講座の進行を考えてくれるのか
それともカリキュラムを終わらせることを前提に予定を組むのか、
ここで学習効果は変わってくるんじゃないでしょうか。

僕の印象では、最初の段階ほど時間をかけながらのほうが
後々の苦労が少なくなるように思っています。

まぁ、そこは自分で丁寧に復習と暗記を繰り返せば
追い付けない話ではないのでしょうが。

文法が複雑になったり、文章が長くなってきたりするほうが
大変そうに見える一方で、本当に地味な努力を求められるのは
初期段階のほうかもしれません。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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