2017年10月13日

直接教えてもらうメリット

ロシア語のクラスも3回目が終わったところです。

ようやく文章に入ってきました。
ロシア語の文法は複雑だという話ですが
まだその片鱗も見えていません。

単に、文字に馴染みがなく、
想像もつかないような単語が多いというだけ。
覚えることの多さはあっても、複雑さまでは感じられていません。

そう思うと、日本人は知らない間に英単語に触れる機会が多く
英語教育を抜きにしても英語への露出は多いのを実感します。


文法の複雑さまでは触れていない段階ですが
初出の単語を覚える過程や、基本的なルールを把握する段階として
「授業を受ける」ことの効果は強く感じられます。

不思議なもので予習として教科書を読んでいるときや
自習で参考書を読んでいるときに起こる理解の状態よりも、
授業中に教わるほうが納得度と記憶の定着度が大きいんです。

一度に扱う量が多くないこともあって、
授業に出ているだけで覚えられるところが沢山あります。

それは自習では得られない効率なんです。


1つには情報量の多さがあると考えられます。

ここでいう「情報量」というのは、
授業中に扱う単語の数とか、文法事項の量とかの話ではありません。

学習の体験中にインプットされる刺激の量の話です。

自宅や電車の中ではない特殊な学習環境や、黒板に書かれる文字、
教科書の文字、自分で書いたノートの文字などが視覚情報、
先生の話による説明、発音練習の時の声が聴覚情報、
発音するときやメモを取るときの筋肉の感じや教室の空気などは
体感覚情報としてインプットされています。

この五感レベルでのインプットが多いのが
記憶に残りやすい1つの理由だろう、と。

記憶は情報の結びつけとして記録されるようですから
関連するものと結びついているほど残りやすいと言われます。


その意味では、授業の場合に受動的に理解できるのも大きそうです。

本を読むときは、読んで理解するという作業を自分でやります。
能動的な要素が含まれるわけです。

一方、授業を聞くときは自然と情報が流れ込んでくる感じがあります。
少なくとも「読む」という能動的な行為をしなくていい。

そのため説明を聞きながら、関連する概念と結びつけたり、
法則を頭の中で整理したりする時間があります。

僕の場合、ロシア語を英語、フランス語、日本語と対応させます。
そこで比較・対照を行って、共通点と違いをもとに整理すると
既に自分が持っている記憶のネットワークに追加できるわけです。

新しいことを勉強していても、完全にゼロからではなくなります。

整理をする過程で、区別のために必要な情報がまだ説明されていなければ
その時点で先生に質問をしてハッキリさせることもできます。
(当然、「質問した」という体験も記憶を促進させるインプットになる)

このあたりの「頭の中で情報の整理をしながらインプットを受ける」
という状態が、受動的でいられる授業形式のメリットだといえそうです。


ここまでであれば、動画レッスンでも近い効果は得られそうです。
オンラインでも同じかもしれない…?

ですが、ラポールやペーシングという話になってくると
また別の要因も関わっているような気がするんです。

それは「分かっている感」の共有。
ロシア語っぽさの雰囲気とか、
ロシア語を話すときの内面の状態とか、
ロシア語の文法を分かって覚えている人の頭の中の感じとか、
そういう内的な状態もラポールを通じて影響されそうな気がします。

シンプルに言うと、
 分かっている人と同じ場を共有して、
 ラポールのある状態で教えてもらうと
 理解が進みやすい
ということ。

ここがライブで教わるメリットの1つじゃないかと思えます。

特に分かっている人から教わるほど、そのメリットは大きい。

やはり直接教わるのであれば、分かっている人のほうが良さそうだ
と実感させられるロシア語の授業です。

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プロフィール
原田 幸治
理系人材育成コンサルタント。
技術力には定評のあるバイオ系化学・製薬企業にて研究職として基礎研究から開発研究までを担当。理系特有とも言える人間関係の問題に直面して心理とコミュニケーションを学び始め、それを伝えていくことを決意して独立。
コールドリーディング®、NLP(TM)、心理療法、脳科学、サブリミナルテクニック、催眠、コーチング、コミュニケーションへ円環的にアプローチ。
根底にある信念は「追求」。

・米国NLP(TM)協会認定
 NLP(TM)トレーナー。

・コールドリーディングマスター
 講座石井道場 黒帯。
(コールドリーディング®は
有限会社オーピーアソシエイツ
http://www.sublimination.net/
の登録商標となっています)
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